【夏のおさかなマスクを考える】綿素材の中でも涼しい生地はどれ?

おさかなマスクが作りやすく、形がきれいに仕上がるのは、適度な「ハリ」感のある綿。その中でも、夏は特に涼しさを感じやすい「サッカー」「リップル」がおすすめなので、くわしく紹介します。

「サッカー」「リップル」ってどんな生地なの?

表面が、ポコポコと凹凸のある生地です。夏の衣類や、まくらカバーなどで一度は見たことがあるかもしれません。凹凸があるのでふわっと空気を抱き込んで、肌に張り付きにくく、薄地だけど凹凸加工のおかげで適度なハリもあるので、まさにおさかなマスクと好相性なのです。色々な種類があるので、肌に優しい綿100%を選んでくださいね。

うら布との間にふわっと空間ができる!

おさかなマスクは通常の立体マスクと違い、口元に縫い目がないのでもともと通気性が良い構造です。そこに、このポコポコ生地を使うとことで、さらに息が吸いやすくなる気がします。生地同士がピタッと密着しないので、ふわっと空気が入ってエアリーなイメージ。

今回、写真のマスクは、おもては「リップル」、うらは「さらし」で作りました。試しにおもてうら逆にして着けてみたら、肌に直接ポコポコ生地がくると、よりふわっと涼しい気がします。とはいえ、さらしの触感もかなり良いので、どちらをうらにするか、甲乙つけがたいです。

手縫いでもきれいに仕上がりました!

ちょうどよい「ハリ」感もあり、型崩れなし。手縫いでも作りやすく、こんなにざっくりとした縫い目でもきれいに仕上がりました。

あまりに粗く縫った上に、赤い糸なので、見本のつもりでしたが、着け心地の良さからお気に入りの1枚として活躍しています。

これから手芸店で夏布探し!なんて方は、ぜひ「サッカー」「リップル」「綿100%」のコーナーを探してみてくださいね。柄が豊富に揃っているはず。ちなみに、この見本から1軍に昇格したわたしの快適おさかなマスク、うら生地は「さらし」で組み合わせています。実は、この組み合わせが絶妙でした!「さらし」を使うとググっと涼しさを感じる秘密は次回紹介します。

ガーゼってどうなの? 夏マスクの裏地で試してみた

今回は「夏向きポコポコ生地」を紹介しましたが、布マスクと言えばガーゼを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。そこで、おさかなマスクでガーゼってどうなの?を試してみました。

結論から言うと、布の重なりが少ないおさかなマスクで、目の粗いガーゼを使うと、縫いにくい上にクタっと頼りなくなってしまい、仕上がりがいまいちです。ガーゼはゆがみやすいので縫うのも大変。ただ、肌触りはやはり抜群なので、前回の記事で紹介した「Tシャツなどでつくる時のコツ」を参考に、端を三つ折りで縫うように型紙を調整して、ハリのある生地と組み合わせれば、問題はなんとかクリアできます。

どうしても使いたい薄手のガーゼが手元にあるなら、数枚重ねて少しハリを出して、うら布にするのもいいかもしれません。

熱中症が心配なこれからの時期。「この布が過ごしやすい」「肌触りがわたしにぴったりだった!」を見つけて、「おさかなマスク」を楽しんでいただけますように。

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取材・文/はまくま

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