【40代50代の正しいスキンケア】化粧品をしっかり効かせる!正しい【保湿ケア】

化粧水・美容液・乳液・クリーム……。スキンケアのライン使いは当たり前ですが、ちゃんと肌に効いていますか・正しい使い方をしないと、いい化粧品でも効果が半減。40代50代の肌に効かせる正しい知識を見直して。

大人の肌には化粧水とクリームがマスト! 肌状態で量を調整して

Q. コットンと手づけ、どちらがいい?
A. 手でつけるのがベスト! 

「優しく洗い、優しく保湿するのが美肌の基本。スキンケアでは刺激になる可能性のあるコットン使いより手が一番。強く押したりこすったりせず優しくハンドプレス」(慶田)優しくふわっとハンドプレス。温まって浸透も上がります。しっとりと実感できるのが適量。自分の感覚でケアして。叩く上からの圧力も、こする横刺激も悪影響。摩擦刺激から守ろうと角層が厚くなって毛穴目立ちにつながります。

Q. ブースターは必要ですか?
A. 普段は使わなくても問題ないですが、スペシャルなコスメを使うときは使うべし。

「美容成分豊富なコスメの効果を高まります。同じブランドを選ぶと効果的」(小西)「肌の潤い保持力は確実にアップ。特にスキンケアが浸透ないと感じる人にオススメです」(入江)

Q. 洗顔後すぐにスキンケアしたほうがいい?
A. もちろん!できるだけ早くコスメを塗布すべきです。 

「慌てすぎる必要はないですが、洗顔後のすっぴん肌は時間を置くほど水分が奪われます。そのまま放置せず、つっぱりを感じ始める前までに何かしらの保湿剤をつけて」(大野)

Q. 40代の化粧水はトロトロ、トロシャバ、シャバシャバ、どれがいい?
A. 肌の上に残らずきちんと浸透するトロシャバ化粧水がオススメです

\さっぱり高保湿力/

左、「濃厚でしっとり。つけた瞬間に浸透」トワニー ローションⅡt[ 医薬部外品]180㎖ ¥5,000〈10月16日発売〉(カネボウ化粧品)右、「酵素に着目した処方。使うほど肌が元気になり明るさが増す」(入江)クラリフィック デュアル エッセンス ローション 150㎖ ¥11,000(ランコム)

\ベタつかないしっとり系/

左から、「光ダメージによる乾燥ケアにオススメ」(小西)リバイタル ローションⅢ[ 医薬部外品] 170㎖¥7,900※編集部調べ〈9月21日発売〉(資生堂)、「内側からふっくら持ち上がる。肌体力もアップ」(入江)アベイユ ロイヤル フォーティファイング ローション 150㎖ ¥8,500(ゲラン)、「美容液級のハリケア効果が」(入江)B.A ローション 120㎖ ¥20,000(ポーラ)

Q. 乳液とクリームは両方つけるべき?
A. 基本はどちらかでOK。20代は常に乳液でもいいですが、40代はクリームが必要です。

「水分量が高くニキビができやすい20代なら乳液でもいいですが、40代ならより油分の高いクリームが最適。目元の乾燥には密着しやすいアイクリームを使っても」(慶田)

Q. オールインワンって使ってもいいの?
A. いわゆるオールインワンコスメに限らず、大人は自分に合うコスメをオールインワンにすればいい!

「肌がしっかり潤い乾燥しなければ1つで終わらせても大丈夫。私は美容クリームだけの日も。名前は違っても1つで潤うならオールインワンとして使えますよ」(慶田)

Q. コスメを使うときの目安量はどれくらい?
A. 40代は規定量より多めがオススメです

「パール大は少なめ。規定量よりやや多め、肌を触って手のひらにペタッと吸い付くのが目安」(慶田)「適量は人により。自分の肌を観察。その状態から適量を探って」(大野)

Q. 40代のためのクリームは?
A. セラミドを配合した高保湿クリーム

「クリームの目的は保湿。グリセリンや多糖類、ヒアルロン酸などが含まれているほど保湿力も上がります。特に高保湿なセラミドが主要成分に含まれるクリームがオススメ」(慶田)左から、「怒涛の保湿。エイジングケア効果も高い」(入江)ヴィアルム ザ クリーム30g ¥30,000〈10月2日発売〉(SUQQU)、「肌荒れ改善や美白成分配合。ワセリンベースで高密閉力」(小西)イハダ 薬用クリアバーム[医薬部外品] 18g ¥1,600※編集部調べ(資生堂薬品)、カルテヒルドイド モイスチュア クリーム[ 医薬部外品] 40g¥2,300※編集部調べ(コーセーマルホファーマ)、ドゥーエ クリーム 30g ¥2,500※編集部調べ(資生堂薬品)「ヘパリン類似物質配合で高保湿」(小西)、「セラミド配合」(小西)アユーラ モイストバリアクリーム 30g ¥6,000〈10月1日発売〉(アユーラ)「セラミドを増やす働きがあるキシリトール配合」(小西)

Q. 各ステップの間は時間をあけるべき?
A. 1分程度で十分。次のコスメが肌の上で上滑りしない程度に時間をあけて

「間髪を入れずに次々塗ってしまうと表面でぬるぬるしてトータルの外用量が少なくなってしまう可能性が。時短ならとろみの少ない化粧水にクリームを重ねるのが好相性」(慶田)

\教えてくれたのはこの4人/

適切な診察に基づく丁寧な治療が人気。圧倒的な知識量と明快な解説を誇り多くのメディアも頼りにする美女医。「多くの人が見直すべきは洗顔。脂性肌はもちろん自称乾燥肌も皮脂を適切にオフするだけで、肌状態が良くなる場合も。さらに丁寧な保湿を心がければもっと良い状態になります。」

教えてくれたのは……銀座ケイスキンクリニック院長 慶田朋子先生

レチノール使用歴10年の美肌女医。クリニックでは美ST編集部で流行中の『ゼオスキンヘルス』の取り扱いも。「刺激を避け、正しい洗浄と保湿を心がければ角層が整います。バリア機能もターンオーバーも整えば色ムラもくすみもなく毛穴も引き締まり、キメが細かい美肌が手に入るんです。」

教えてくれたのは……新橋皮膚科クリニック 大野淳子先生

化粧品会社や出版社勤務後に独立して20年超。美容誌の執筆や編集等広く活動。スキンケアの明瞭な説明が人気。「年齢が上がるほど一発逆転はなくなるから日々のケアの積み重ねが大事。真皮ダメージに対処するケアはマストですが、飛び道具ケアだけでなく、ベーシックなお手入れも忘れずに。」

教えてくれたのは……美容ジャーナリスト 入江信子さん

東京農業大学客員准教授。一般社団法人日本化粧品検定協会代表理事。化粧品開発や評価に長年携わるリケジョ。「正しい知識があれば無駄なお手入れを省けて、時間もお金も節約でき美肌に。まずは最もベーシックな洗顔、保湿ケアアイテムについて肌悩みに合ったものを選びましょう!」

教えてくれたのは……コスメコンシェルジュ 小西さやかさん

2020年『美ST』10月号掲載 撮影/大瀬智和(人物)、五十嵐 洋(静物) モデル/吉村ミキ ヘア・メーク/後藤若菜〈ROI〉 スタイリスト/柿田たみか 取材/大山真理子 編集/漢那美由紀

美ST