ファッション業界人が語る!「秋になってすぐにコートを買わないと、後悔するワケ」

突然ですが、今年のコートはもう決めましたか?まだ早い、と思っているあなたへ贈るこの企画。オシャレな人の頭の中は、夏服に飽きる頃からアウターにシフト。冬のスタイルを決める最重要項目だから、クラッシィを見て「これ可愛い♡」と思ったら、即行動!が鉄則です!

新人ライター岸本が緊急取材!オシャレな人はなぜこんなに早くコートを買うのか?

夏の終わり、まだ暑い時季からコートを手に入れている3人。早く流行に触れることもあり、衝動的に買っているかと思いきや…そこにはファッション好き勢ならではの理由がありました。

〈インタビュアー〉
●新人ライター・岸本真由子
9月号から本誌ライターとしてデビュー。学生の頃からクラッシィを熟読し、キレイめカジュアルコーデが大好き。

\教えてくれたのはこの3人/
●スタイリスト・乾 千恵さん
クラッシィのキレイめフェミニン担当。実用性がありながらちゃんと気分が上がるスタイリングに編集部でもファン多数。

●ライター・佐藤かな子
ライター歴17年。趣味はバスケとアウトドア。毎月撮影で出合う洋服は体型に合えば即買いする〝買物の変態〟を自称。

●CLASSY.リーダーズ/IT関連勤務・鈴木詩織さん(32)
リーダーズのオシャレ番長。得意のヘルシーで女らしいスタイリングは、単独企画に抜擢されるほど大人気!

岸本(以下、岸):みなさんはまだ暑い時からアウターのことを考えていると聞き、今回その理由を知りたくて集まっていただきました!スタイリストである乾さんは夏からアウターのリースを始めていると思いますが、やはり早く買うべきだと思いますか?
乾さん(以下、乾):私は五月雨式に服を買うタイプだから(笑)、「絶対夏の間にコートを用意しておく!」という考えではないの。でもアウターは冬服の中でいちばん値段が高いうえに、コーデの主役になるアイテムでもあるから、早いうちに決めておくのが賢いと思います。
岸:なるほど!アウターを早くゲットすれば、”今年の冬のオシャレの方針を決められる”ということですね。
乾:そう!女性って気分で服を替えたくなるじゃないですか。でもコートはほぼ毎日着るものだし、高いものを買ったからにはたくさん着ないと!ってなるはずだから、それを主軸に考えていけば無駄なものを買わずにすむと思うんです。

【佐藤さんのイチオシコート】

【佐藤さんのイチオシコート】
「憧れていたウィークエンドマックスマーラのボアコートは約¥160,000。ちょっとお値段はしますが、ショート丈なら着回しも利くと思い購入を決めました」

岸:かな子さんはついにウィークエンドマックスマーラのコートをゲットしたんですね!
佐藤かな子(以下、か):去年、マックスマーラのテディベアコートが欲しいなと思っていたんだけど、やっぱりお値段的に手が出せなくて…。セカンドラインで名品を探していたところ出合って、即決でした。人気のアウターって冬本番にはサイズが売り切れていることもあるので、この時季にお目当てのものを買えてよかった!

【鈴木さんのイチオシコート】

【鈴木さんのイチオシコート】
「ル フィルの薄手アウターは¥69,300。黒なのに重たく見えないのは軽やかなシャカシャカ素材のおかげ。スキニーデニム×ロングブーツと合わせたいです」

岸:詩織さんの選んだル フィルのコートは、少し薄手で長い間着られそうだなって思いました。
鈴木詩織さん(以下、詩):そうなんです。シャカッとした素材で薄手だから、秋の終わり頃から着られるかなと思って早めに購入しました。ル フィルは毎年、人気アウターはすぐに完売してしまうから9月頃までにチェックしておくのがおすすめです。

乾:さらに、今は物価がどんどん上がっていて、本当に必要なものを見極める力が必要になってきたと感じてます。職業柄、毎年いろんなアウターを買っちゃう私でも、「最低でも2年はヘビロテできるもの」という視点で選んでる。
か:わかります。私は去年買った5万円くらいのウールコートが毛羽立って着られなくなってしまって…。もう少しお値段は張っても、上質な生地を選ぶのが大事だなと痛感しました。
詩:私もここ数年で考え方がガラリと変わりました。以前はお安めのコートをワンシーズンで4着くらい買っていたことも…。でも、翌年には状態が悪くなっていることが多くて、高くても上質なコートがやっぱりいちばん、と思うようになりました。
乾:ブランドものなら長持ちするし、たとえ来年気分が変わってしまっても数年後にまた着たくなるから、投資する価値は大いにあると思います。

撮影/魚地武大(TENT)スタイリング/乾 千恵 取材/岸本真由子 再構成/Bravoworks.Inc