人生の先輩!イナトモさんが教えてくれた「今後20年使えるコート」の選び方とは…

その年のトレンドを身にまとう楽しさは十分知っているけど、アラウンド30歳、そろそろ長く使えるコートにも興味が出てくるもの。ちょっと先行くオシャレな先輩、モデルのイナトモさんこと稲沢朋子さんに、CLASSY.を代表してオードリーが20年使えるコートのアドバイスをもらいました!

オシャレの先輩イナトモさんに、オードリーが質問!

「今買って、50歳になっても着られるコートが知りたいです」

[左/イナトモさん]コート¥1

[左/イナトモさん]コート¥121,000(ザ ライブラリー/ザ ライブラリー 表参道店)デニムシャツ¥30,800〈シチズンズ・オブ・ヒューマニティ〉パンツ¥30,800〈エー・ゴールド・イー〉(ともにシチズンズ・オブ・ヒューマニティ)Tシャツ¥8,690(ジャスグリッティー)サングラス¥42,900(アイヴァン/アイヴァン 東京ギャラリー)ブーツ¥79,200(ペリーコ/アマン)バッグ¥83,600(ロンシャン/ロンシャン・ジャパン)[右/オードリー]トレンチコート¥176,000(アクアスキュータム)フリルブラウス¥30,800(エストネーション/エストネーション)パンツ¥29,700(DES PRÉS/DES PRÉS)ストール¥33,000(エドワードブラウン/エドワードブラウン)ブレスレット¥4,320(アビステ)

上質なコートは未来の自分が今の自分に絶対に感謝する投資!

オードリー:実は20代の頃から、歳を重ねても着られるコートを少しずつ集めていて。仕事柄、少し年上のお姉さんたちと仕事をすることが多くて、その方たちがいいコートを集めているのを見て、私も自然とそうなりました。今から10年くらい前はファストファッションが主流だったから、そういうのも楽しんだけど、20代の終わりくらいからは将来も着られるものっていうのが、服を選ぶときの大きな基準になった。
イナトモさん〈以下・敬称省略〉:それは大正解!若い頃って、トレンドのものに夢中になる時期だよね。しかも今ってそれが簡単に手に入る時代。でも年齢を重ねると〝いいもの〞の良さがわかってきちゃう(笑)。大人になっていく過程で高くても価値あるものを見たり、それに触れたりするうちに、ちょっと背伸びしても高いものを買いたいなって思うはず。CLASSY.世代はまさにその年代なんじゃないかな。ちなみにオーちゃんは、どんなデザインのものを持っているの?
オードリー:ブラックのすっきりとした形の膝丈コート!ベーシックだから長く着られる気がして。
イナトモ:ブラックは本当に長く使えるよね。私が今回、みなさんにおすすめする20年モノのコート選びのポイントは、「“ブラック”であること」っていうのがひとつ。ほどよく光沢感のある上質なブラックのコートって、長く着られるなって実感中。あとは、トレンチコート。
オードリー:たしかに、トレンチコートもずっと使えると思う!
イナトモ:そうそう、トレンチコートはそのときの旬の丈感に合わせてバサッと着てみたり、ベルトでブラウジングして丈を短くしてみたりってことができておすすめ。そういう少しの差にこだわると、合わせるボトムス次第でばっちりそのときのルックになるんだよね。トレンチに関しては、経年変化が楽しめるのもいい。何年も着て、ヴィンテージならではの風合いが出てくるのもカッコいいの。
オードリー:そう思います!他におすすめのデザインはありますか?
イナトモ:ベーシックなところで言うと、キャメルのガウンコート。
オードリー:ブラックはもうあるから、それが気になる!もっとカジュアルなデザインだとどうですか?
イナトモ:真冬に活躍するダウンコートとか、ムートンもあると便利かな。年齢を重ねると、寒さが堪えるの、本当に(笑)。丈は長いとベンチコートっぽく見えちゃうときがあるから、お尻が隠れるくらいが一番重宝する。そしてだんだんコートが重いというのも辛くなってくるから(笑)、軽いものであることも大切なポイント!
オードリー:そうなんですね。今カリフォルニアが拠点だから、すごく厚手のコートは必要ないけど、日本にいるときは欠かせなかった!やっぱりそういう厚手のものもブラックがいいですか?
イナトモ:ブラックももちろんいいけど、ダウンならカーキみたいな暗めのベーシックカラーも使いやすいよ。顔色がくすんできたりもするから、ホワイトをセレクトして顔をパッと明るく見せるのもあり。
オードリー:勉強になります!ホワイトのダウンにも興味が出てきた。
イナトモ:あとは、ケープとか、ブラックの変形デザインコート。一見変化球に見えるかもしれないけど、これもブラックであれば大丈夫。私も譲り受けたマントコートがあって、それはもう、20年くらい大活躍してる。
オードリー:ブラックってすごい!
イナトモ:そうそう、ブラックならベルベット生地とか、異素材をMIXしたデザインとかでも安心。
オードリー:お話を聞いて、やっぱり長く、大切に着られるコートを少しずつ集めていこうと思いました!
イナトモ:奮発して買ったものって、そのときの強い思いがあるから、丁寧に扱うし、たくさん着ようって思うよね。
オードリー:そう思います。アドバイスを参考に、よく吟味して20年モノの一枚を探します。楽しみ♡

20年大活躍する!おすすめコート

    オードリー:実は20代の頃から

    合わせるアイテム次第で表情を変える、ブラックのコート。上質なウールは年齢を重ねるたびにしっくり。コート¥121,000(ザ ライブラリー/ザ ライブラリー 表参道店)

    オードリー:実は20代の頃から

    時を経ても色褪せない一枚。クタクタになるまで着込んでも絵になるのも嬉しい。こちらもシーンを問わず活躍します。トレンチコート¥176,000(アクアスキュータム)

●オードリー亜谷香さん
JJのカバーモデルを務めたのち、弊誌のカバーガールに。現在は日米を行き来しながらモデルとして活躍。結婚し、さらにHAPPYオーラがUP!

●稲沢朋子さん
STORYの読者モデルからキャリアをスタートさせ、2016年からカバーモデルを約3年務める。オシャレのセンスとビッグスマイルに誰もが虜に。

撮影/渡辺謙太郎〈人物〉、佐藤 彩〈静物〉 モデル/オードリー亜谷香、稲沢朋子 ヘアメーク/川村友子 スタイリング/乾 千恵、大野千歩 取材/棚田トモコ 取材協力/岩本亜有美 撮影協力/丸石ビルディング 再構成/Bravoworks.Inc