モデル・稲沢朋子さん、48歳で”卒母”を迎えた今の心境とは?

稲沢朋子さんがSTORY表紙モデルを卒業して2年――。 同居していたお嬢さんが結婚、息子さんが地方赴任で家を出て、共に独立。STORY世代のロールモデルとして前を走る、イナトモさんの、48歳にして「卒母」を迎えた今を追ってみました。

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娘が26歳で結婚! 花嫁の母となりました

大学を卒業して会社勤めをしていた娘が結婚。26年間は、あっという間でしたね。ドレスの前撮りでは裏方に徹して、娘の着付けやそれまでの準備をお手伝い。新しい人生に期待いっぱいの娘の笑顔を見て、嬉しさと共に「卒母」を実感した1日でした。

私から巣立った娘と息子を頼もしく思う反面、寂しくもあります

「若菜、おめでとう」「陸、おめでとう」――。

今年の春、娘と息子が二人とも巣立っていきました。 26歳の娘は結婚、息子も大学院を卒業後就職して、赴任先で一人で生活をすることになりました。成人や大学卒業などの節目節目をお祝いしながら卒母へのカウントダウンをしてきたはずなのに、二つの「おめでとう」と引き換えに、目の前で現実になった〝卒母〞に少しだけ嬉しさと不安、寂しさが入り交っています。

新しい環境へと飛び立つ息子を娘と二人で駅まで見送りに行ったのですが、息子から「これまでありがとう、行ってくるね、体に気をつけて」と言われた時には、子どもの頃からの思い出が一気に頭の中でフラッシュバックして、涙腺崩壊の大号泣。すっかり大人になった息子の後ろ姿を頼もしく感じる反面、期待と不安をもち旅立っていく息子を少し心配に思ったり……。シングルマザーとして子ども達を育ててきて、自分で何でもやってきたつもりでしたが、子ども達に頼ることも多かったのだなと感じています。

娘は、旦那さんの転勤が決まり、期間限定で我が家で一緒に暮らしています。今は、息子が増えて嬉しい!という気持ちを味わわせてもらっています。義理の息子曰く、私と娘は性格が似ていて、怒るツボとか機嫌が悪い時の表情や話し方がそっくりだそう。新婚の二人が些細なことで喧嘩をした時は私が仲介役になることも。確かに怒っている時の娘は私の若い頃そのまま(笑)。私も最近は昔より落ち着いて、物事を俯瞰で見られるようになったので、昔の自分にアドバイスする感覚で娘にアドバイスをしています。

この秋から関西、海外と離れ離れになりますが「元気なことが一番の子孝行」と思っているので、健康第一に過ごして、子ども達の住むところへ訪れたいと思っています。

家族3人仲が良く、私はずっと「朋子さん」って呼ばれていました。親子というより姉と妹、弟のような 家族。子どもたちは大学時代にそれぞれ海外に留学していたので、留学先を訪ねたり、世界中を家族で旅しました。

撮影/須藤敬一、沼尾翔平〈ともに稲沢さん〉 ヘア・メーク/野口由佳、室橋佑紀、後藤若菜(すべてROI) 取材/安西繁美 ※情報は2022年12月号掲載時のものです。

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