【パートで働くママのリアル白書】お金のことから家事育児分担までメリット・デメリットを調査

ママたちの働き方もどんどん多様化している現代で、パートタイムという働き方を選んだママたちのリアルなライフスタイルを調査。見えてきたのは、〝今の自分や家族にとって心地よい生活を守りたい〟というママたちの想いでした。

仕事と育児のやりくりに今後のライフプラン、
今どきママたちはどう考えてる?

パートタイムを選んだ、
令和の働くママ事情。

VERY読者308人への
調査で見えてきた最新事情
パートで働くママ白書

【職種・働き方編】

Q.1
週何回
働いてますか?

最も多かったのは平日休みも
確保できる「週3ペース」でした

パートタイムを選んだママたちの最大の理由の一つが、働く日数を選べること。土日は子どもの習い事や外出で自分が休めない&家事タイムが足りないママも多く、平日休みも少しあったほうが余裕を持ちやすいとの意見が。

週2〜3回勤務で、完璧ではないけれど、自分が納得できる程度に家事育児と両立できているなと思います。(Iさん、41歳)

上の子が小学生になったので週5勤務に。調理家電やスーパーの惣菜の利用頻度を増やして家事を時短。(Kさん、40歳)

Q.2
業種を
教えてください。

業種は事務職が最多。
資格を持っているママもたくさん

パートで働いているママたちの業種は様々。事務職が最多でしたが、介護士や薬剤師、美容師など資格を生かした仕事をしている方も多数。その他、図書館のスタッフや秘書をしている方も。

Q.3
何時まで
働いていますか?

働く時間は、お迎えに間に合う
時間までとしているママが半数以上

15〜16時までの勤務だと、子どもたちの習い事や通院などのサポート、夕飯づくりに支障がなく規則正しい生活リズムを送りやすいそう。子どもの進級や中学進学に合わせ、働く時間を延ばすママも。

子どもがまだ1歳なので週2回14時までで一時保育を利用して働いています。(Nさん、28歳)

14時半に仕事が終わるので、子どもの帰宅までに夕飯の支度を終えて一息つくゆとりもあります。(Mさん、41歳)

Q.4
子どもは保育園に通わせていますか?
幼稚園に通わせていますか?

保活の末、仕事しながら幼稚園に
通わせているママも多い傾向

幼稚園派は行事や習い事の充実、保育園派は預かり時間の長さが決め手に。本当は保育園希望だけれど入れず、幼稚園にという声も。その他、こども園や職場の保育所に預けている方も。

パートだと保育園の入園点数が少なく、激戦地区での入園は困難だったので。預かり保育が充実している幼稚園を選びました。(Hさん、39歳)

近くの幼稚園の延長保育は終了時刻が早く料金も高め。幼少期から家族以外と長時間接する環境で育てたい気持ちもあり保育園に。(Kさん、43歳)

【仕事と家事育児の両立編】

Q.5
仕事と育児を両立できている
と感じますか?

コロナ禍でテレワークが
増えたこともママたちの追い風に

働く時間を子どもが園や学校に行っている間だけにしているから、習い事の送り迎えや家事が問題なくできているという声が多数。子どもの病欠や行事で休みやすい雰囲気の職場が増えている様子です。

平日に休みがあり、夜勤なし・土日も完全に休みなので、規則正しく生活できています。家族との時間を十分に持てるのが嬉しいです。(Pさん、28歳)

今は子育て優先で勤務形態重視のパート勤務だけど、本音を言えば、もう少しやりがいを感じられる仕事をフルタイムでしたい。(Mさん、38歳)

Q.6
夫婦間での家事育児の
分担の割合を教えてください。

共働きであっても、育児の分担は
妻のほうが圧倒的に多い結果に

平日は夫が多忙で自分の負担が多いけれど、その分在宅や休みの日に多く担当してくれて助かるという声が多数。一方、夫の意識だけでなく職場の雰囲気的にも家事育児参加が難しく不満、という方も。

明確な分担はありませんが、私が疲れている時食器を洗ってくれたり、暗黙の了解で土日は子どもをお風呂に入れてくれます。(Yさん、41歳)

半々が理想ですが、仕事の自由度的に致し方ない。その分休日に一人で都内ホテルステイをして、リフレッシュさせてもらうことも。(Yさん、38歳)

【パートで働くメリット・デメリット】

Q.7
今後もパートタイムで
働き続けたいですか?

続けたい理由No.1は子育て・仕事・
自分時間のバランスの取りやすさ

子どもが小さいうちは、習い事や行事、園からの急な呼び出しにも対応しやすい今の働き方が生活しやすいという方がたくさん。高学年になり留守番できるようになったら働く時間を増やしたい派も。

子どものただいまを聞きたい、夕飯は食べたいものを焦らず作って食べたい、を仕事しながら叶えられるのが嬉しい。(Fさん、37歳)

第二子出産後は新しい仕事に挑戦したい気持ちも。産後の自分の体力や子どもの様子をみてゆっくり判断しようと思います。(Hさん、39歳)

Q.8
パートタイムで働くことを
決めた理由を教えてください。

産後の生活が安定し、次のステージとして
徐々に仕事へ戻るママが多数

産後ブランクがあるので少しずつ仕事復帰したい、子どもが園にいる時間を有効活用したいという意見が最多。新築や車の購入で家計の足しにしたいという方や、体力的にパートにしたという方も。

フルタイムだと、子どもとの時間が短くて寂しかったので。今は仕事と家事育児をバランスよくこなせて満足しています。(Mさん、32歳)

経済的ゆとりよりも時間的ゆとりを優先。心に余裕をもち笑顔で子どもと接することが自分にとって大事だと思ったからです。(Hさん、39歳)

出産を機に退職したけれどやっぱり働きたい気持ちに。小さいうちはできるだけ一緒にいたいので、パートを選びました。(Rさん、29歳)

本音を言うとフルタイムで働きたい。でも夫の勤務時間が長いので、送り迎えなどを考えて今はパートにしています。(Uさん、29歳)

Q.9
自分で働いたお金は
何に使っていますか?

家計の足しにしながら、自分のために
自由に使えるお金もモチベーションに

アンケートの半数が貯蓄していると回答。子どもの教育資金や家族の大きな買物のために先を考えている方も多かったです。自分への投資や趣味などに使うという方も。

Q.10
パートタイムで働いてモヤモヤ
することを教えてください。

本当はもっと働きたい!けど家庭との
バランスにジレンマを感じるママも

仕事にやりがいを感じ、もっと挑戦したいけれど、そうすると今の生活リズムを保つのは難しい。また、家事育児の分担が少ない夫からもっと働くように言われることにストレスを感じているママも。

社員と基本同様の仕事をしても、補償内容や参加できる仕事を明確に分けられてしまうのがモヤモヤします。(Nさん、43歳)

自分の仕事を目一杯したい気持ちと、子どもと長時間一緒に過ごしたい気持ちでかなりモヤモヤしました……。(Mさん、37歳)

仕事の繁忙期に帰宅時間が迫ってくると、もっとやりたい!やれるのに!と悔しさを感じることがあります。(Fさん、37歳)

パートで働いているというと周りから楽な業務をしていると思われがちでモヤモヤする。(Kさん、34歳)

Q.11
パートタイムで働いてよかったと
思うことを教えてください。

仕事しながらの育児でも心身ともに
余裕を持てることが最大の魅力

仕事を通して子ども以外にも社会と関わりを持つことがリフレッシュになる、生活にメリハリがついて新しい交友関係も増えた、夫が家事育児に協力的になったなど、プラスの意見もたくさん!

家庭が中心で、仕事が気分転換。出勤日数が少ないので、ちょっと嫌なことがあってもすぐに流せています!(Sさん、42歳)

パートしながら仕事のスキルをUP。子どもが成長した時の自分のステップアップのための準備が楽しいです。(Mさん、33歳)

自分も収入があることで、自信が持てるし、夫婦の関係も以前より対等でいられるようになったと思います。 (Mさん、29歳)

先日、自分のお給料で欲しかったヨーコチャンの服を買った時、働いててよかったーと思いました!(笑)(Mさん、38歳)

取材/有馬美穂、近藤真梨奈 編集/髙田彩葉
*VERY2022年1月号「パートタイムを選んだ、令和の働くママ事情。」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。