【息子2人が東大に合格】中学受験、受験勉強をスタートする時期はいつがいい?
【お母さんが変われば子供が変わる⑬】
こんにちは。子育てスマイルナビゲーターのたかみほです。
前回の記事では、
▪️多くの「ママ友」と知り合いになることを薦める理由とは
▪️お母さんになっても「友だち作り」は続けた方が良い
ことを、お伝えさせていただきました。
今回は「受験勉強をスタートする時期はいつ?」をテーマに、お話しさせていただきます。
● 受験勉強が早まることに問題意識を感じている
中学受験勉強の開始時期について、我が家の場合(13年前のこと)ですが、息子たちは「小学4年生の夏期講習から」受験勉強を開始しました。
本格的に開始する時期は、夏期講習が終わった秋からでよいと考えていたので、「小学4年生の夏期講習から塾に通う」という前倒しにもいささか早いと感じておりました。
それが今の時代、中学受験は「小学3年生の2月スタート」が多くなってきているようですね。
さらに気になるのは、少子化が進み、塾通いの子どもが一層低年齢化しており、「小学1年生から入塾して在籍確保を希望されるご家庭も増えた」というお話も聞こえてきます。塾側としては、早期教育により優秀なお子さんを塾生にしたいという考えもあるのでしょうか?
「小学1年生から塾に行く」とはいっても、【週1日の通塾】というお子さんに負担のない短い時間でのカリキュラムであれば、こんなメリットが…
・楽しい授業で、学習することが好きになる
・勉強の習慣が身に付く
・スポーツやその他の習い事との両立ができる
など
低学年の1年生がこれらのことを身に付けてくれるのなら、塾に通わせるのも良いという気がしてきますね。
ただし、デメリットは
・塾代で家計の支出が増える
・小学校生活に慣れていくだけでも大変なお子さんにとって、お子さんと親御さんの両者に負担が増える
・学校の宿題などの他に、通塾することの大変さ、塾の宿題もプラスされる
など
デメリットも踏まえて検討する必要はあるかと思います。
● 家庭学習について
家庭の中で低学年から先々の勉強をしていったり、学習意欲を多く持たせてあげる。
家庭や体験学習から、外出先でも学ばせていくという取り組みで、意識しながらの子育てをすることで、塾に通わなくても家庭学習できることは多くあるのではないかと思います。
大切なのは、周りのお子さんやご家庭と比べないこと
家庭の中で、ゆっくり少しずつ、我が家のペースで工夫をしながら早期教育を加えていくことを大切にしてほしいです。
● どうして受験勉強が早まることに対して問題意識を感じるのか?
・お子さんが遊びながら学ぶ時間
・身体を動かして学び、身体能力を高める時間
そういった時間を削ってしまい、小学校の6年間が勉強ばかりになってしまうことが心配です。
運動が好きな子もたくさんいます。遊ぶことの学びはたくさんあります。遊ぶことで危険を回避する能力も養ってほしいと思います。
「子どもは遊びの天才」です
本来、子どもの年齢に適した学びや身に付けるべきことが身に付かずに、経験値が乏しいまま大人になっていくことに不安を覚えます。
● 本当なら「小学生の塾通い」はいつからが理想?
私の場合は、「小学4〜小学6年生の子どもらしい時代を勉強漬けにさせてしまったこと」に後悔をしているくらいで、もっと遊ばせてあげたかったという思いが残っています。
お住まいの地域や環境もありますので、早くから通塾することのメリットとデメリットを書き出してみたらよいと思います。その上で
・塾通いは、小学4年生の夏くらいから
・早くても新小学4年生の春から
あえて、その時期から通塾を考えるという選択肢も一つ入れてみるのはいかがでしょうか?
我が家では、子どもが小学3年生までは、遊びと身体を動かすことを意識し、学校と家庭学習に重きを置いて、週末などに勉強の難易レベルを少しずつステップアップしていくことを、生活に組み込んでいきました。
そういった下地作りをしっかりしておくと、小学4年生からの塾通いでも、子どもは塾の少し難しい勉強の内容にもスムーズに対応していくことができました。
小学4年生の夏までは、市販の難問の教材を土曜日・日曜日に家庭で解かせるなどをしましたが、普段は公文のプリントをベースにして、読み・書き・計算を繰り返し解くことを重視しました。
そうした繰り返しをしていき、いざ塾の夏期講習が始まった時も、クイズ感覚のように楽しく問題が解けていたようで、時期的には十分間に合ったのではないかと思います。
あとは、リビング学習もおすすめです。子どもが勉強に取り組む様子を、親が見守ったり、一言アドバイスを伝えたりして、子どもに併走してあげることは、お子さんにとって心強く嬉しいのではないでしょうか?
● 私の頃の中学受験
このコーナーは余談です。
かなり前(40年以上前??)になりますが、私が中学受験をした頃のこと。新小学5年生(小4の2月)から通塾を始めました。
四谷大塚のテキストを使って授業をし、日曜日に四谷大塚の会場でその単元のテストを受け、解説授業を受けて帰る。日曜日のテストのために、塾と自分で勉強をするスタイルを続けました。
最初は、親が四谷大塚のテキストを購入してきて、自宅で自分で勉強しようと試みましたが、テキストの問題が難しく、解説を読むだけではさっぱり分からなかったので、新しく近くにできた塾がそのテキストを用いて勉強するという方針を親が気に入り、新小学5年生から、その塾に通い始めました。
テキストの内容もよかったし、塾での授業もよかったので、だんだん勉強が分かるようになり、塾の友だちも増え、楽しみながら学んだことを覚えています。
新小学5年生から塾に通うということは、その当時の私は、10歳から通塾を始めたということになります。今の時代はそれが9歳から、あるいは、7歳からの塾通いとなるので、「子どももラクではないな」と感じます。
次回の連載も楽しみにしていただけたら嬉しいです。
たかみほ(たかせみほ)
子育てスマイルナビゲーター 1968年生まれ。共立女子大学文芸学部卒業後、航空会社のグランドスタッフに。結婚後、長男が小4、次男が小2の時に夫と別居。2年間の調停の後に離婚成立。シングルマザーとして働きながら、子供たちを中高一貫校へ。その後、2人ともに東京大学理科一類へ現役合格を果たす。著書に『シングルマザーで息子2人を東大理Iに 頭がよくなる「ルーティン」子育て』(徳間書店) Noteブログ https://note.com/takasemiho
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