世界一簡単&キレイなポニーテールの作り方【後編】

簡単そうに見えて、実は難しいひとつ結び。シンプルだからこそ、ヘアアレンジの基本が問われる髪型なんです。中でも見落としがちなのは、「巻く前のベースづくり」「ゴムの結び方」の2つです。今回は、後編ということで「巻く前のベースづくり」について紹介します。本誌「CLASSY.」でヘアメークを数多く担当している、ヘアサロンnaturaの保志ゴローさんに「きれいなポニーテールの作り方」をうかがいました。

まずは、キレイなポニーテールの特徴って?

①結び目を見せない
ゴムが見えているだけで、生活感が出てしまい、手抜きした印象に。結び目は必ずきちんと隠すようにして!
②トップのボリューム
オシャレなひとつ結びに見せるには、トップがペタンとせず、高さがあることが大切。シルエットを整えることを意識しましょう。
③立体感のある毛流れ
シンプルなひとつ結びを、普段使いからお出かけ仕様に格上げするのが立体的な毛流れです。毛束を引き出してラフに仕上げます。
④毛先のふんわり感
髪を結ぶ前に、アイロンでベースの巻きを仕込むひと手間を惜しんではいけません。空気感のある素敵なアップに近づきます。
⑤適度な後れ毛
こなれた雰囲気に見せてくれる、顔周りで揺れる後れ毛。顔型を補整して見せる効果もあるので、小顔に仕上げるには欠かせません。

それでは、「巻く前のベースづくり」に大切なことって?

ポイントはセクションごとに巻き方を変えること!

最初にアイロンで髪を巻いておくと、髪がまとめやすくなり、仕上がりには今っぽい毛流れが生まれます。場所ごとに巻き方を変えて、根元から毛先まで動きをつけることが大切です。

①軽い内巻きと中間巻きで全体に動きを

    Before

    1
    全体を縦で6つに分けます。顔周りの毛束からアイロンを横に使って1回転内巻きに。

    2
    同様に内巻きを繰り返します。後ろの髪は前に引き出し、アイロンを斜めに使うと◎。

    3
    さらに中間部分はアイロンを縦に使い、1回転リバースに巻きます。6カ所繰り返します。

②トップを根元まで巻いて立ち上がりをつける

    先ほど全体を巻いた状態です。

    4
    トップの髪を上に引き出し、アイロンを横に使って毛先から根元まで巻き下ろします。

    5
    その後ろの髪も同様に根元まで巻き下ろします。髪が多い人は3回に分けて巻いて。時間がなくても、ここまで巻いておけば仕上がりはグンとよくなります。

③表面の細かい毛束や前髪を巻いて微調整

    トップまで巻いた状態です。

    6
    表面に落ちる髪をひとつまみ引き出し、根元から巻きつけます。5カ所くらい巻いて。

    7
    前髪はアイロンを横に使って内巻きにします。毛先を強めに巻くと今っぽく仕上がります。

    アイロンでの巻きは終了です。さらにスタイリング剤をなじませましょう。

④仕上がりイメージに合わせてスタイリング剤を選び、なじませて完成

オススメのスタイリング剤3選

●ナチュラルスタイルにぴったり「N. スタイリングセラム94g」
ナチュラルな束感をつくってくれる、トロッとしたテクスチャーのミルク。どんな髪質や髪型にも対応できるので、持っているととても便利!
●ツヤを出したいときには「モイ オイルレディアブソリュート 50㎖」
今っぽくキメたいなら、ウェットな質感にできるオイルを選んで。最近のオイルはベタつきが少なくサラッとしているので、心地よくつけられます!
●抜け感を表現したいなら「ジェミールフランジェルクリーム+60g」
空気感を強調したいときには、適度なセット力があるソフトワックスを。髪をまとめる効果が高く、髪が多い人にも最適です。

    まずアイロンの巻きをほぐします。空気を含ませるように、根元から手ぐしを通して。

    1プッシュの少量を手のひらにのばします。

    毛先を中心に、手のひらでもみ込むようになじまます。

    ひとつ結びのしやすいベースの完成です。

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撮影/須藤敬一 ヘア/保志ゴロー(natura Aolani) メーク/中村真奈、松岡咲由梨 スタイリング/児嶋里美 取材/よしだなお 再構成/CLASSY.WEB編集室