滝野流家事のライフハック~キッチン編~【Martist滝野香織】


みなさま毎日の家事お疲れ様でございます。
かの有名な“名もなき家事”を当たり前にこなし、今日はあんなことができた、今日はあれができなかったと一喜一憂する毎日ですよね。
私は家事が好きな方です。もちろん面倒に思ったりサボったり、家族に業務委託したりしますのでご安心ください。いつも完璧ではありません。それでもなんだか他の人から家事について褒められることが多いのは、もしかしたら私がやっているライフハックに起因するのかもと思い、今回は滝野流家事のライフハック~キッチン編~の紹介です。

カレーの鍋はにんじんのヘタで余洗い


カレーにはほぼ確実に入れるであろう、にんじんのヘタ部分を捨てずに取っておきます。
鍋はお湯に浸しておいてから、にんじんのヘタをスクイジー代わりにして汚れをこそげ取るのです。にんじんのヘタの程よい固さとしなりが鍋肌に沿い、カレールウやこびりつきを上手に取ってくれますよ。
いきなりスポンジを使ってしまうとスポンジがかなり汚れてしまいますし、にんじんのヘタなら使い終わったら捨てるだけなので手軽です。

ごぼうの皮むきはアルミホイルで


ごぼうの皮むきは、ピーラーを使う人、包丁の背でこそげる人、または皮はむかないという人など、さまざまかと思います。私が推奨するのは、くしゃっとさせたアルミホイルで包むようにしてこする方法です。
ごぼうは皮にはポリフェノールや食物繊維が多く含まれるだけではなく、独特の風味も皮や皮の近くに存在します。アルミホイルでこすると、皮がむけすぎることなく、土臭さが残ることもないのでちょうどいい塩梅になります。泥汚れも飛び散りにくいですし、そのまま捨てられるので楽ちんですよ。
ちなみに“洗いごぼう”という下処理済のごぼうも売られていますが、“泥ごぼう”のように土付きの方が、日持ちしますし風味が格段によいので私は土付きを選びます。

包丁は包丁で研ぐ

包丁は刃物なので、だんだん切れ味が悪くなってきます。砥石で定期的に研ぐ方はいいのですが、そうとは限りませんよね。そこで、簡易的に切れ味を戻す方法です。
それは包丁を2丁使い、包丁の刃と刃をこするように動かすのです。アニメなどでお肉屋さんが両手に包丁を持ってシェインシェインと音を立ててこすり合わせているのをイメージしていただけますでしょうか。こうすると目には見えない刃にある細かい溝に詰まった脂汚れなどが取れて切れ味が戻るのです。
コツは斜めの角度で交差させ、刃と刃を合わせ、両肘を背中に引くようにして、刃の根本から刃先にすべらせます。

揚げ物の片付けを楽にする


揚げ物をするとどうしてもコンロまわりに油が飛び散ってしまいますよね。熱いうちに拭き上げないと油は落ちにくいですし、放っておくとベトベト汚れになってしまいます。
そこで揚げ物のときにはコンロまわりにアルミホイルを敷くようにしています。
市販の油ガードのようなものもありますが、収納問題や飛び散りがすべて防げるわけではなかったりしますよね。その点、アルミホイルは比較的安価であり、熱にも強く、どんな形にも敷けるので最適なのです。おまけに揚げ物途中のカスもアルミホイルの上に出せます。菜箸のちょい置きも悩みません。揚げ物が終わったら丸めて捨てるだけ。これだけで揚げ物へのハードルが下がるほどのライフハックだと言われたこともあるんですよ!

バターは切っておく


バターは加熱が続いても酸化しにくい油脂。使い勝手が悪いのは、使うたびに切らないといけないから。そこで私は1片5gくらいのサイズに切り分け、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存しています。
朝のトーストにも、ソテーなどに使いやすくなります。

いかがでしたでしょうか。
ライフハックは効率的な工夫や取り組み。生活をよりよく、より楽にするための小さい知恵ですが、大きな幸せを生みますよ!

取材・文/滝野香織


滝野香織
管理栄養士

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