「鳥肌が立つほど感動した」はNG? 間違って使いがちな日本語4つ

普段当たり前のように使っている言葉であっても、実は意味や使い方を勘違いしているケースは少なくありません。

そこで今回は、“間違った使われ方をしがちな言葉”4つをご紹介します。ぜひ、ひとつひとつ正しく覚えているかチェックしてみてくださいね。

1.「ご拝聴いただき、ありがとうございました」

人前でスピーチやプレゼンをする際、聞き手に対して感謝の気持ちで締めくくるのが慣例のようになっています。そんな締めくくりの言葉として「ご拝聴いただき、ありがとうございました」と使ってはいないでしょうか? 一見正しい使い方に思えるかもしれませんが、実は誤った使い方なんです。

「拝聴」は「聞く」の謙譲語。自分自身が何かを聞く際にへりくだって使う言葉のため「ご」を付けるのは誤りです。

この場合、聞き手への尊敬の気持ちを込めた「清聴」を使って「ご清聴、ありがとうございました」と言うようにしましょう。

2.「鳥肌が立つほど感動した」

感情を揺さぶるような出来事に遭遇したり、感動的な映画や物語にふれたりした時などに、つい「鳥肌が立つほど感動した!」と言ってしまう人もいるでしょう。しかし、本来“鳥肌が立つ”とは「恐怖を感じた時」にのみ使う言葉です。

実際には、感情を激しく揺さぶられた時に鳥肌が立つ人もいることから、言葉として使われる機会が増えてきました。

とはいえ、正しい意味を知っている人からすると「鳥肌が立つほど感動」というフレーズに違和感を覚えることも。友達同士ならまだしも、かしこまった場や会う人によっては使用を控えた方が良いでしょう。

3.「(春の時期に)今日は小春日和ですね」

「小春日和」が何月ごろのことを指すのか、正しく答えられる人はそう多くありません。「春」という言葉が入っていることから、2月下旬から3月ごろにかけての日差しに恵まれた暖かな日のことをイメージしがちですが、実際には11月ごろの暖かな日のことを言います。

そもそも11月に「小春日和」という言葉を使うのは、陰暦において10月(今の暦では11月)のことを「小春」と言い、この時期、春のように穏やかな気候が続くことからきているそうです。

一方で、春に「小春日和」という日はないので注意しましょう。

 

4.「ご覧いただけましたでしょうか」

書類や資料などを確認してくれたのかを聞く時に、つい使いがちな「ご覧いただけましたでしょうか」。

しかし「いただく」というのは「もらう」の謙譲語表現であり、自分を主にした言い方です。確認をするのは相手がする行為のため、この場合は「くれる」の尊敬語「くださる」を用いて「ご覧くださいましたでしょうか」とするのが正しい言い方です。

 

今回紹介した言葉のうち、あなたはいくつ正しい使い方がわかりましたか? いずれも仕事やプライベートなどで日常的に使われる言葉ですが、正しい意味や使い方をきちんと把握している人は意外と少ないものです。

もし誤って覚えていた言葉があれば、ぜひこの機会に正しい使い方を覚えておきましょう。

 

参考文献
監修:宇野義方 著:日本語倶楽部  『使ってはいけない日本語』(河出書房新社)

文/大内千明 画像/Shutterstock(Sergey Nivens、gpointstudio、Antonio Guillem、Monkey Business Images)