【第8回】“輪郭の緩み”にカネボウのリフトセラム

本連載の第4回(2018年4月号掲載)で「たるみ」を取り上げました。そのときは顎・首ラインのケアについてでしたが、ここ1年で「リフトアップコスメ」は目を見張るような進歩を遂げました。多くの新製品の中で、顎・首だけでなく顔全体を考えたときの輪郭の緩み対策に、本当に効く! と驚いた美容液が、これ。その発想の原点には〝全世代を満たせる美容液って何だろう〟という根本的な問いかけがありました。

 

 

今週の悩み:輪郭の緩み


顔全体に
「カネボウ リフト セラム」

 

 

 

日々積み重なった重力の負荷をリセット。一生を託せるリフトアップ美容液で、理想の輪郭を形状記憶させる

 

 鏡を見て若い頃と違うなあと思うのは、輪郭の変化です。げっそりしてきた、ぼんやりしてきた、顔が大きくなってきたみたい――「なんとなく」の印象ではなく、中では何が起こっているのかご存じですか?

 最初は、30代~40代で今までと様相が変わった、といったん気づきます。まず、頰がこけてきます。痩せたと喜んでいてはいけませんよ。次に、顔が上と下に分かれてくる感が出てきます。肌表面はまだ強いものの頰の容積が減ってくるため、影が出てきて凹凸が繋がらなくなってくるからです。弾力が不足したと感じる、これが1期です。

 でも悲しいかな、人間はその自分の顔に慣れてしまうんです。顔の変化を忘れて時は過ぎ……ある日また、気づきます。え、顔が段々になってる? 毛穴が目立ってきてない? 1期の形状変化が進み、重力に負けて落ちていった肌、これが2期。

 そして。また忘れてしまうと、3期がやってきます。目尻が下がり目が小さく見えて、眉も落ちてきます。顔が長くなったようにも、四角くなったようにも見えます。そして首と顔の境目がなくなってる! さすがにここまで来たらもう忘れません。鏡を見るたびになんとかしなくては、と思います。3期は、肌の中がいわば「液状化」している状態(怖)。

 肌って形状記憶なんですよ。緩んでたるたるのままにしておくと、それがフツーだと固定してしまうという恐ろしい事実……だから理想の形を作って維持させるのが大事なことなんです。じゃ、すでにこうなっちゃった私は遅いの? と思う方に、お勧めするのが「カネボウ リフト セラム」。「ハリ不足・緩み・たるみ」は複雑なもので、肌全体、つまり表皮・真皮・皮下組織の脂肪細胞までフォローしないと解決できません。そして大事なのがヒアルロン酸とコラーゲンです。

 リフトアップに表皮強化が大事という視点は現在、ハリ化粧品の注目知見ですが、「カネボウ リフト セラム」にもコア・アプローチの一つに、ヴェールを強く作って引き上げることがあります。そこで着目したのは、水分が少ない時は抱えて、多い時は放すインテリジェントな保湿成分。頼りなくなった表皮を健康的に強くし、真皮においてはダイレクトに働きかけてヒアルロン酸の合成を促進します。コラーゲンは、真皮の線維芽細胞が作りますが、①線維芽細胞を活性化しコラーゲンを増やして強化。②コラーゲン線維を束ねフックのように働く物質の産生を促進。③一番下の皮下組織では、脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンの産生促進をし、ヒアルロン酸の合成を促すことで、コラーゲンの間にある空間を満たす。この3点が鍵。「カネボウ リフト セラム」には、これら肌全体の構造に着目したリフトボタニカルコンプレックスが配合されています。

 そして、短期間で見た目印象をアップさせることも今は重要なこと。ソフトフォーカス効果で翳りを目立たせずふっくら見せる艶を出し、収縮性のある高分子で微細なキメの流れを整える凹凸補整により、エントリー層にも真っ只中の人も満足させます。

 このセラムは、例えば若い肌は「ピンと張る→乾燥している」と感じる可能性があるなど、満たされる感覚が年代によって違うため、そこをクリアするという〝野心的〟な美容液なんです。「そもそも全ての年代に効果実感を持たせられる美容液はあるのか?」という疑問が始まりだったというのが、興味深いです。そこから、輪郭の緩み・たるみが一生モノの悩みだと辿り着き、全世代通して使える美容液に取り組んだ結果が、ぷりぷり肌を作る仕掛けがどの段階にもあるこのセラムだった。今、女性が求める美しさと合致した名品です。

 

 

\使い切ってます♡/

 

朝晩使用して2本目終了。1本でもう目に見えてすっきり顔に。顔の下半分を持ち上げるようにつけています。50㎖ ¥20,000〈医薬部外品〉(カネボウインターナショナル Div.)

 

 

27年間ビューティ担当・編集I

 

 

 

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「緩み・たるみ」は見てどこで感じるか?

 

「緩み・たるみ」を感じる一番のポイントは、顔の下半分・頰骨から顎にかけて・頰の一番高い部分というより、その少し下のエリア。欧米ではそのエリアを「ジョーライン(jawline)」と呼び、美の基準になっている。全体の印象としては、肌が緩んでくると光の当たり方によって、顔の輪郭部分に枠ができたように見えてしまう。またうつ伏せと仰向けでは見た目が20歳違うと言われており、スマートフォン使用中の下向き顔は百害あって一利なし、と考えるべき。

 

 

 

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\さらに、有効な朝スキンケアを考えた/

朝の肌の代謝をあげて、良い状態に戻すことがリフトアップの鍵

 

夜のスキンケアは念入りに、朝は軽く。私も今までそうでした。しかし実は朝こそ、リフトアップケアには重要だったんです。朝の顔は水分の代謝と血行が悪いため、改善しておかないと(上の文に書いているように)形状記憶されてしまうのです。〝その場その場で肌を健康な状態に戻し、後回しにしない〟を肝に銘じましょう。朝の基本はしぼんだ肌に水分と活力を与えること。「カネボウ フレッシュ デイ クリーム」は、赤ちゃんの未成熟な肌を守るクリーム状の物質「胎脂」から着想を得た「ベビーソフトオイル処方」。1995年にカネボウが独自開発、人間が最初に持つバリア膜の組成を模倣して、優れた水分保持機能を実現させました。10時間潤いがアップし続けるという実証結果があり、疲れて肌がだらっとしてくる夕方にも、肌がふっくらといい感じのまま。忙しい朝にも、自分の手で上向きにハンドプレスしてちょっと時間をかけることが、すっきりとした輪郭への第一歩です。

 

 

 

みずみずしいテクスチャーで朝の肌が目覚めます。たるみ老化の原因である紫外線から日中の肌を守り、なめらかなフィット感で下地としても優秀。カネボウ フレッシュ デイ クリームSPF15・PA+++ 40㎖¥6,000(カネボウインターナショナル Div.)

 

 

 

 

2019年『美ST』1月号掲載
撮影/河野 望 文/編集Ⅰ

 

美ST