今月の本は、身近な素材でアクセサリー作り『HOW TO MAKE Jewellry』

インスピレーションを刺激してくれるビジュアルブックを紹介する連載企画。今月はアクセサリー作家によるユニークなHOW TO本をご紹介。ちょっとの工夫とセンスで、身近な素材が世界に一つのアクセサリーに生まれ変わります。

 

身近な素材がとっておきのアクセサリーに


 

『HOW TO MAKE Jewellery with Tatty Devine』
著/ハリエット・ヴァイン、 ロージー・ウォルフェンデン 2011年/Virgin Books
Amazonで見つけられることも。

ロンドンのアートスクールで出会ったハリエットとロージーはアクセサリーブランドを立ち上げようと一念発起。1999年、タティ・デヴァインというブランドネームを掲げ、 カラフルなアクリル素材を様々な形にカットしたネックレ スやブローチを発表し、話題を集めます。唇や髭のモチーフに始まり、動物、虹、惑星、フルーツ、食器、ステーショナリー……。 果ては“心臓”や“実物大のロブスター”まで!?ブランド創立から20年経った現在でも、彼女たちの遊び心とクリエイティビティーはファンの心を掴んで離しません。本書はそんな彼女たちが指南する、身近な素材でとびきりユニークなアクセサリーを作るためのHOW TO本。洋裁用メジャーやお菓子のパッケージ、ジグソーパズル、ギターのピックなどなど、使う素材は家の中に転がっていそうなものばかり。タティ・デヴァインの自由な発想をお手本に、部屋の中からアクセサリーの素材を見つけるのも楽しい時間になりそう。二人のインスピレーションの源となるビジュアルイメージもたくさん掲載されたスクラップブックのような一冊です。

 

関連本も要チェック!


 
『中川清美のアクセサリーノート 2 NOTES des BIJOUX DEUX』
著/中川清美
2014年/文化出版局 Amazonで見つけられることも。

イラストレーターとしても活躍するアクセサリー作家、中川清美の作品集。ビンテージボタンやレース、印刷物などをリメイクした繊細かつ大胆な作品が収められています。手描きイラストが可愛い作り方解説やエッセイも収録。
 

 
『A Girl’s Best Friends Creative Jewelry Design』
編/Robert Klanten、Sven Ehmann
2012年/Gestalten Amazonで見つけられることも。

実用的なアイテムから、アート作品のような奇想天外なものまで、世界各国の新進ジュエリーデザイナーを紹介するカタログ。タイトルが示すとおり、“まるで親友のような”刺激的で楽しいアクセサリーに出会うことができます。

Selected by
Tomo Hatori
’90年代より都内某所の写真集専店勤務。現在は世界中のアンダーグウンドな美術作家を紹介するレーベル「KODANUKI PRESS」の企画、制作を担当。