好景気? 私は全然お金がない!【横川楓が語るbis世代のお金Vol.1】
SNSでは、おしゃれや外食の華やか生活。でも実はみんなお金がない?!
「大好きなファッション、コスメ、外食、趣味…毎月出費が多いけど、おしゃれを我慢したくない!」と、どんどんお給料やアルバイト代を使ってしまい、気づけば給料日前は毎月カツカツ…なんてことはありませんか?実はその悩み、多くのミレニアル世代(2000年以降に成人を迎える世代)が抱えているんです。
「不景気の時代に生まれ育ったミレニアル世代は貯金が0の人も多いです。好景気を過ごしてきた上の世代の人たちが語る、支出の基本やお金の増やし方を鵜呑みにしていてはダメ。私たち世代に合った、お金との向き合い方を知る必要があります」。
こうお話しいただくのは、『ミレニアル世代のお金のリアル』(フォレスト出版)著者で、自身も90年生まれのミレニアル世代でお金の専門家である、横川楓さん。気になる私たち世代のお金事情について聞いてみました!
――そもそもお金のことを真剣に考えること自体が、どこか「ヤラシイ」「がめつい」と思って しまいます
横川「日本ではお金のことを学校で教えてもらう機会がないまま大人になるので、確かにそう感じてしまいがちかもしれません。でも、お金の知識や知恵を知らないままでいると損をすることばかりなんです。特に私たちミレニアル世代は。」
――ミレニアル世代がお金の知識を付けるときに気をつけるべきことはありますか?
横川「親や上司世代の言うお金のあり方論をそのまま鵜呑みにしないで、ミレニアル世代ならではの等身大のお金の常識で考えること、常に新しい情報を意識するようにすることです。」
『#ミレニアル世代のお金のリアル』(フォレスト出版)より マンガ:おほしんたろう
ミレニアル世代ならではのお金の常識を知ろう
――ミレニアル世代と、上の世代のお金の考え方の違いとは?
横川「上の世代は、バブルなどの好景気を経験していたり、終身雇用、結婚・育児、老後など将来設計がレールのように決まっていました。たとえば、『結婚してマイホームや車の購入』にお金を使うことが幸せの象徴でした。
一方、私たちの世代は、不景気の時代に育ったという環境以外にも、人それぞれ将来の選択肢はさまざまですし、上の世代よりも選べる幅が広がりました。結婚をしたくない人、結婚しても子供をつくらないという選択を取る人、趣味にお金を使いたい人、海外に移住したい人など。」
――経済状況の変化に加えて、人生設計に人それぞれの多様性が出てきたということですね。
横川「そうなると、上の世代で通用していたお金の常識やメソッドが私たちには通用しないのは当然ですよね。しかし、先ほど挙げたような多様な人生の選択肢にはどれも、お金が重要な役割を果たします。お金がないと、選ぶことのできる選択肢が減り、お金があれば選択肢が増えるのです!」
――たしかに、お金があれば自分の価値観に合った選択肢を自由に選べる可能性が高まりますね。「ガツガツお金を稼ぐ」「ケチケチ節約をしなきゃ」というような考えではなく、人生の幅を広げるためにお金と真剣に向き合うことが大事なんですね。
横川「はい、お金と向き合うことを後回しにすると、何十年先の選択肢まで減らしてしまうリスクがあります。繰り返しになりますが、『人生の選択肢を増やすため』に、いかに自分のお金をうまく動かしていくかという視点が大事です。ミレニアル世代はスマホ、インターネットが身近な世代。それらをうまく活用して情報量を増やすことで、いくらでもお金強者になれますよ!」
<インタビュー協力>
横川楓(よこかわかえで)
明治大学法学部卒。同大学院へ進学し、24歳で経営学修士(MBA)を取得。ファイナンシャルプランナー(AFP)や、マネーマネジメント検定等の資格を保有。
ミレニアル世代唯一の経済評論家として、「お金のことを誰よりも等身大の目線でわかりやすく」をモットーに活動中。
在学中には地下アイドルの経験があり、ライブ活動を行うなど異色の経歴を持つ。
一方で、アイドルと漫画が好きな普通の20代女子。最近は某探偵漫画のトリプルフェイスにはまり中。
2019年2月には『#ミレニアル世代のお金のリアル』(フォレスト出版)を出版。
https://twitter.com/yokokawakaede
https://www.instagram.com/cae0813/