さいたま市で人気沸騰中! ユニークなスイーツショップ「おかしさん」開発秘話
埼玉県さいたま市で大人気のスイーツショップ「おかしさん」。
前回の記事では、さいたま市在住の読者さんグループにおすすめのお菓子を教えてもらいました。今回はお店の代表・飯田さんとお菓子のデザイン担当のSaoriさんに「おかしさん」の商品開発のお話やおすすめのお菓子などを詳しくお伺いしました!
前回記事
さいたま市で人気沸騰中! メルヘンでユニークなネーミングのお菓子が買える スイーツショップ「おかしさん」
http://mc.mart-magazine.com/local/20048
お店の代表・飯田さんとデザイン担当のSaoriさんはもともと高校の同級生。
小さい頃からお菓子作りが得意だったというSaoriさん。同級生でパティシエのMasumiさんと「お菓子ユニットMASUO」を結成し、2007年に「おかしさん」がオープンしました。
お店のコンセプトは「空想菓子店」
「おかしさん」の店内はまるでメルヘンな絵本の世界!特徴のあるお店づくりで地域でも話題のお店です。
お店のコンセプトを決めるときに、お菓子の素材へのこだわりと、見た目の楽しさの両方のいいところとお店の世界観をかけあわせて、いちばんしっくりときたのが「空想菓子店」なんだそう。「お店のスタッフも既存の考えにとらわれず、自由に楽しみながらお菓子づくりに携わっています」(飯田さん)
デザインだけでなく素材にもこだわったお菓子
お店で販売されているお菓子は素材にもこだわってつくられています。
砂糖はミネラルが豊富で、腸内環境を整える天然のオリゴ糖が入った「てんさい糖」、マーガリンは使わず発酵バター100%、生クリームは動物性のものを使用しています。「学生のときに、食にこだわっている友人からお菓子をつくって!と言われて、初めてお砂糖の種類を調べたのですがその違いにびっくりして。そこから添加物などを意識するようになりました。いまは自分が食べたい!と思えるものを基準に、国産にこだわらず、お菓子に応じて海外産のものもあわせて使用しています」(Saoriさん)
お菓子のアイデアは映画やドラマから!
「お菓子のアイデアはファッションや海外のお料理番組、ドラマ、映画からヒントをもらうことが多いんです」とSaoriさん。特に海外のお料理番組はアバウトだけど自由に楽しくつくっているスタイルからインスピレーションを受けることも多いんだとか。
「パッとひらめいたアイデアはまずノートにメモしています。たまに過去のノートを見返して考えを整理することもあります。アイデアを出して、製造担当と試作を重ねて商品化…といった流れで進めています。素材によっては、崩れやすいものや日持ちしないも多く、アイデアの中から商品化までたどりつくのは数パーセントくらいになりますね」(Saoriさん)
お店で人気のお菓子をご紹介!
ふんわりとけるメレンゲ
「にんぎょのなみだ」
「おかしさん」オリジナル絵本の中でも登場するメレンゲのお菓子「にんぎょのなみだ」¥620。
人魚姫が海の中で流した、キラキラとした宝石のような涙を甘いメレンゲにとじこめました。読者・井上さんもお気に入りのお菓子です。
「淡いカラーでマーブル状に色づけされたメレンゲが美しくて手に取ってしまいます。お砂糖の甘みを感じながら、口の中でふんわりとけるのでコーヒーのお茶うけにもぴったり。食べるのがもったいなくて飾っておきたい! と思っちゃうお菓子です」(井上さん)ビンの底に入っているキラキラしたお砂糖は紅茶に入れることもできます。湿気に弱いデリケートなお菓子のため、夏のあいだは販売をお休みして10月ごろ再販予定だそう。
一番人気のクッキー
「とれびあーん」
お店で一番の人気商品!チョコチャンククッキーの「とれびあーん」5枚入り¥380。
発酵バターを100%使用したこだわりのクッキーです。ネーミングからサブレ系のクッキーをイメージしそうですが、実はチョコレートチップとスライスアーモンドが入ったザクザク食感のニューヨーク風クッキーなんです。
「5枚入りでラッピング包装をはじめてから、遊び心で「とれびあーん」のシールをつけるようになりました。個性的なデザインなので、シールの製造会社から「本当にこれで間違いないですか?」と確認されたことも(笑)。おかしさんは市内で4店舗展開しているのですが、いまではこのシールを見て「おかしさんのお店だ!」と思ってくれるお客さんも多くなりました」(Saoriさん)
母の日にもおすすめ!
メッセージ入りクッキー
メッセージ入りのアイシングクッキーも幅広い世代に大人気。
手のひらサイズで母の日のプレゼントにもおすすめの「肩もみ券」「お手伝い券」各¥390。季節によってお菓子のラインナップも変わるので、お店に足を運ぶたびに新しいお菓子に出会えるのも魅力のひとつです。
くるくるキャンディーをモチーフにした「お母さんいつもありがとう」¥390。クッキーははちみつ風味のプレーンの生地なのでペロリと食べられちゃいます。
思わず2度見しちゃう!?
インパクト強めなおもしろクッキー
左はキュートなお顔の「にらめっこ」¥350。
人気ナンバーワンのクッキー「とれびあーん」の2つのフレーバーが合体!一度にバニラとチョコの味が楽しめるお得なクッキーです。よーく見ると描かれた表情が違うので自分好みの「にらめっこ」を探すのも楽しそう!
「おかしさんには個性あふれるキャラクターのお菓子もありますが、アイデアを出すときに、架空の人物から構成を練ることもあるんです」(Saoriさん)
そして…右は一度見たら忘れられないお菓子、その名も「KAIBEN」¥330。
味は安心の(?)チョコレート味のメレンゲです。食べたらきっと気分爽快になれる…はず!? 親しい人への贈り物にもおすすめです。
卵、乳製品、白砂糖不使用!
夜に食べたくなるおやつ「夜ふ菓子」
夜、小腹がすいたときに罪悪感なく食べられる「夜ふ菓子」。体にやさしい素材を使っています。
左は着色料・添加物不使用のメープルシロップで甘みをつけた「美助っ人(¥300)」、右はミネラルたっぷりの黒糖を使った「なんだか食べたくなるやつです(¥300)」。
ユニークなネーミングとパッケージのデザインはすべてSaoriさんによるものだそう。
「『西の魔女が死んだ』という映画のワンシーンと、自分が小さい頃に家族で体験した月光浴の思い出をかけあわせて、パッケージをデザインしました」(Saoriさん)
焼き菓子のほかにケーキも人気です
クレッセントムーンケーキ(5号サイズ、15cm¥4,930)
お誕生日や記念日用のアニバーサリーケーキは5月からはデザインが新しくなり、月替わりで4種類のケーキが販売されます(予約制)。お月様がモチーフのクレッセントムーンケーキもそのなかのひとつ。カルピスバターを使用しているのですっきりとした甘さが特徴です。カラフルなデコレーション部分は口どけと香りのいい純正のバタークリームに微量の着色料をミックスしたものだそう。
鮮やかな見た目でパーティも盛り上がること間違いなし!
アーモンドエバミルクケーキ(1ピース¥290)
チーフパティシエ・めがねもりさんイチオシのケーキ!
ブランデーの香りをプラスしたバタークリームが入っています。アイシング部分にはココナッツの入ったエバミルク(牛乳を濃縮した無糖の練乳)を使用。生地にはアーモンドの粉が練りこまれて風味豊かな味わいに。大人のおやつにぴったりのケーキなんです。これを買いに来る常連さんも多いんだとか。
現在さいたま市内に4店舗展開している「おかしさん」。
お菓子のアイデアコンテストを開催したり、ハロウィンにはお菓子のイベントを開催するなど地域密着でお店づくりを続けています。
駅からアクセスのよい店舗もあるので、さいたま市に来たらぜひ「おかしさん」に立ち寄ってみて!
【おかしさん 本店】
埼玉県さいたま市中央区上落合4-12-5
TEL 048-607-1983
※営業日、営業時間はホームページでご確認ください。
※販売しているお菓子は季節により変わる場合がございます。
※本店のほか、ビーンズ与野本町駅店、コクーンシティさいたま新都心店、浦和パルコ店がございます。
【お問い合わせ先】
おかしさん
http://okashisan.com
最新情報はコチラから!
https://www.instagram.com/okashisandesu/
撮影/光文社写真室 取材・文/丹下紋香