【枠にとらわれない時代だから】食だって”ボーダーレス”が進んでる!PART1

4月23日にオープン! スペインと交差する最新中華

有楽町 TextuA(テクストゥーラ)

築地「一凛」・鎌倉「イチリンハナレ」という人気店を率いる、齋藤宏文シェフが着目したのはなんとスペイン料理!メインダイニングでいただけるのは、イチリンハナレの中華とスパニッシュの皿が交互に登場するコース。いずれの料理も同じオリーブオイルと塩を使うことで、全体に統一感を生み出しています。アルコールは紹興酒にシェリー酒、ワインを揃え、バーカウンターのあるカジュアルエリアでは、アラカルトメニューで一杯傾けてもOK。供される料理にもオケージョンにも多様性を提案する、最新レストランです。

    熟成させて甘みを引き出した北海道産百合根に、唐辛子やクミンなどのスパイシーな香りをまとわせて。

    いわしマリネに茄子ペースト、パプリカをのせたパンタパス。

    中華と同様、スペイン料理も正統派のアプローチで。米にしっかりと旨みを含ませたイカスミのメロッソ。ホタルイカは、本来の味を損なわないように炊き上がりに加える。

    一凛、イチリンハナレと共通のシグネチャーメニュー、よだれ鶏。タレには餃子、さらに麺を入れて3段階で楽しむ。料理はすべて¥8,000のディナーコースより。

千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル1F 
☎03-6259-1144 
営業 ランチ11:00~14:30、カフェ14:30~17:00、ディナー17:00~L.O.22:30
不定休
https://whaves.co.jp/textura/

中華素材をプラスして お馴染みの焼鳥が一新

六本木  焼鳥 鈴音(ヤキトリ スズネ)

炭火で比内地鶏を焼き上げたかと思えば、中華鍋をダイナミックに振り、その横では蒸籠が湯気を上げる。カウンター越しに他にはない光景が広がるこちらの店主は、中国料理世界大会で金賞を獲得し、焼鳥店でも修業した出田貴幸さん。中華の食材や調理法を駆使し、フカヒレやピータン、自家製醤などが登場する焼鳥は、目からウロコの美味しさ。

    比内地鶏をメインに使う焼鳥には、スパイシーな香辣醤、山椒が効いた椒麻醤、魚介のコクがある沙茶醤の中華薬味で。だきみ¥480、もも¥480、丸ハツ¥380

    焼鳥でお馴染みのうずらの卵も、ひと味もふた味も違う甘酢漬けの生姜をのせたピータンで。紹興酒が抜群に合う。黒玉各¥380

    蒸籠のふたを開けるとトリュフの香りがふわっ。マッシュルーム焼売¥500

港区六本木7-15-25 六本木セヴンスビル2F 
☎03-6447-2221
営業 月~金11:30~14:00(L.O.13:30)18:00~23:30(L.O.22:30)、土祝17:00~23:30(L.O.22:30) 
定休 日曜(月曜祝日の場合は営業、月曜休み)

チャイニーズの枠を超えた 鴨三昧のフルコース

麻布十番 十番 無鴨黒(ジュウバン ナカモグロ)

山形の契約農場で育成されたブランド合鴨「最上鴨」を気軽に楽しんでほしいと、親しみやすい中華をメインに、遊び心あるメニューに仕立てた鴨尽くしのコースがいただけます。胸肉や腿肉、レバー、ガラに至るまで、さまざまな部位を余すことなく活かしているのは専門店ならでは。上質な鴨肉とアジアンテイストゆえの、軽やかな食後感も魅力の一つ。

    腿肉と肉団子に黒酢を合わせた酢豚ならぬ酢鴨。こっくりと旨いソースはカリッと焼き色を付けた花巻で拭って。

    選べる〆の一つ、カモマンガイ。鴨出汁で炊いたご飯にしっとりと火入れした胸肉。青唐辛子を効かせた醤油と有馬山椒を添えて。

    花椒が香るピリ辛な肉味噌とまろやかなチーズが意外な好相性、麻婆ブラータ。料理はすべて¥5,800のコースより。

港区麻布十番2-8-6 ラベイユ麻布十番B2 
☎03-5484-5677
営業 17:00~23:00 
定休 日曜

撮影/上田佳代子 取材/首藤奈穂