小田切ヒロさんがズバリ!40代の【現役感メーク】に必要なこと7カ条
メークに現役感がなくなった理由を知りもしないで、やれ「マツエクはやめたら生きていけないわ」とか「流行っていてもイエローなんて私に似合わない~」という日本人のなんと多いことか。しかし、小田切ヒロさんは知っています。メークに現役感がないのは心が老けたから。
大事なのは、今よりキレイになりたいと思う気持ち
教えてくれたのは……ヘア・メークアップアーティスト 小田切ヒロさん
ヘアサロンや外資系化粧品の美容部員を経て、藤原美智子さんに師事。独自の美容理論とメークテクで40代の悩みを解決。近著に『すべてを手に入れた女には3つの顔がある』(小学館)。
1:ファンデも色物もコスメ選びは湿度が基準
ファンデーションだけでなく、カラーコスメもクリームやリキッドタイプをセレクト。最近はどのアイテムもバリエが豊富。大人肌から失われつつある湿度を補えば、メークの失敗も防げます。粉物はプレストパウダーだけに。
形状から湿度を感じるものを。A キッカ メスメリック グラスリップオイル 04 ¥3,200(カネボウ化粧品)B ロングラスティング リキッドファンデーション SPF22・PA++ ¥9,000(アンプリチュード)C シマー リクイド ブラッシュ 01 淡桃包 ¥3,900(SUQQU)D エレガンス レヨン ジュレアイズ 03 ¥3,000(エレガンス コスメティックス)
2:黒くてハリのある眉が今年らしい
眉は時代が出やすいパーツ。特に今年意識すべきは濃さ。髪や目より濃く、ほぼ黒に近い色が理想です。パウダーではなくリキッドでベースを作り、極細ペンシルで足りない毛を移植し、透明マスカラで失ったハリとツヤを再現。
明るい色でふさふさ立体的な太眉→色が濃くてやや細いキリッとした眉へ
A 自然な影色が◎。重ね塗りで隙間を埋めて。アイブロウリキッドライナー 03 GY ¥1,800(イプサ)B極細で発色がよく、濃い線が描きやすい。NARS ブローパーフェクター 1135 ¥2,900(NARS JAPAN)C コーティング力が抜群。アディクション アイブロウ マニキュア Tear Drop ¥2,800(ADDICTION BEAUTY)
3:40代になったら自分のくすみに合った色が似合う色
美ST世代のくすみ肌に、無理やり鮮やかな色をのせても濁って見えるだけ。メークアップの醍醐味は自分の持つ素材を生かすこと。隠すよりあえてくすみと同系色を選び、自分にしか出せない色を楽しむ上級者を目指して。
赤ぐすみさんは……
若い頃に焼いてしまった日焼け肌や赤ら顔の人には、赤み系の色がベスト。A ペタル リキッド アイシャドウ 03 ¥2,900(トーン) B shiro ジンジャーアイシャドウパレット 9A04 ¥7,000(ローレル) C ルナソル ジェミネイトアイズN 05 ¥5,000(カネボウ化粧品)
黄ぐすみさんは……
黄ぐすみ肌にはあえて黄色を仕込んで。A ミネラルクラッシィシャドー ビタミンソルベ ¥4,000 限定発売(エトヴォス)Bヴィセ アヴァン シングルアイカラー 039 ¥800〈編集部調べ〉(コーセー)C アイ カラー クォード 24 ¥9,200(トム フォード ビューティ)
4:2019年の小顔メークはCの字にコントゥア
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コントゥアリングは、Cゾーンに分かりやすく入れるのが最旬の骨格矯正法。目まわりの立体感がアップし、ボヤけたフォルムをしっかり補整できます。ブロンズや柿色、モーブピンクなどトーンの低い色を選んで。
5:美人なのに古く見えるのは顔の中に黒を感じるから
現役感を出すにはまず黒を封印すべき。目力を強めたいからと、いつまでも黒に頼り続ける美ST世代が多いけれど、それが古く見える原因に。光と陰を操れば、黒を使わなくても目元の印象を強めることは可能です。
古い…
今っぽい
6:唇は上下1:1のバランスを死守して
年齢とともに唇のバランスは崩れがち。上下の比率をメークでコントロールし現役感を取り戻しましょう。理想は1:1。厚い方に合わせてリップライナーで整えて。特に、伸びた鼻の下を縮めることを意識すると若さと品がアップします。
7:カラーが苦手な人は目も頰もリップも同じコスメを使って統一感を
目元とリップ、チークがバラバラな印象だと、いくら流行の色をのせても逆効果。最新コスメは優秀なので、シャドウをチークやリップに使ったりと、1アイテムですべて仕上げることも可能。自然と今っぽくなれます。
A目と頰を同色に揃え今っぽ顔に。アディクション チークポリッシュ Autumn Afternoon ¥2,800(ADDICTION BEAUTY)B 4色でフルメーク完成。SHISEIDO エッセンシャリストアイパレット 08 ¥4,000(資生堂インターナショナル)
2019年『美ST』5月号掲載
撮影/寺田茉布(LOVABLE)〈人物〉、五十嵐 洋〈静物〉 ヘア・メーク/小田切ヒロ(LA DONNA) モデル/吉村ミキ、松田樹里 スタイリスト/菊地ゆか 取材/大山真理子 編集/長谷川 智