「湯湯婆」「灰汁」…?読めると知的な印象を与える漢字5選

あなたは漢字に自信がありますか? 日常的な漢字なら読めるけど、難しいのは自信がない……。という人も多いと思います。

そこで今回は、“読めると知的な印象”を与える漢字を5つ集めました! あなたはいくつ読めますか?

1.「灰汁」

「灰汁」とは、「植物から出る渋い液」や、「灰を水につけてできた上澄みの水」のことを言います。

また、鍋料理や煮物などを作る手順においても「灰汁」という言葉が出てくることがありますよね。この場合の「灰汁」は「苦みや渋みなど、料理に不要な成分の総称」を意味し、料理によってその成分は異なります。

そんな「灰汁」の正しい読み方は……

 

あく」です。

つい「はいじる」と読み間違えがちなので、しっかりと覚えておきましょう。

2.「湯湯婆」

「婆」という漢字が入っていると、つい人名かなと想像してしまいがちですが、「湯湯婆」とは寒い時に使われるあるアイテムのことを指します。

ヒントは漢字の通り「お湯」です!

正解は……

 

「ゆたんぽ」です。

元々中国では「湯婆(たんぽ)」と呼ばれており、日本に伝わった際にもうひとつ「湯」がついたのが「湯湯婆」の漢字の成り立ちとされています。

3.「克己心」

「己の弱い心に克つ(かつ)強い心」という意味の「克己心」。正しい読み方は……

 

「こっきしん」です。ビジネスシーンにおいては、創業者が座右の銘や起業理念にこの「克己心」を掲げている場合もあります。

「克」が「克服(こくふく)」など、「こく」と読むため、「こくきしん」と間違えやすいので注意が必要です。

3.「駿馬」

「足が速く優秀な馬」のことを「駿馬」と言います。「馬」を「ば」と読むことから、「しゅんば」と読み間違える人が多い漢字です。正しい読み方は……

 

しゅんめ」と読みます。

「馬」を「め」と読むのは呉音での読み方で、「ば」は「漢音」の読み方、「ま」は慣用読みなのです。

5.「泥鰌」

日本では平野部の水田や湿地など、全国的に生息しているとされる「泥鰌」。淡水魚の一種で、一文字で「鰌」あるいは「鯲」と書くこともあります。

また「泥鰌」に似ているとされる魚に「鰻(うなぎ)」があり、これは体長が長くぬめりのある感触が共通していることなどがその由来でしょう。

そんな「泥鰌」の正しい読み方は……

 

どじょう」です。

ちなみに、「泥鰌」にはカルシウムやビタミンDなどが豊富に含まれていて、栄養価の高い食材と言われているんですよ。

 

いかがでしたか? 漢字に弱い人が多いからこそ、難しい漢字を読めると印象が一気によくなります。この機会にぜひ、いろいろな漢字に触れてみてくださいね。知的な印象をアップさせましょう!

 

参考文献

大人の漢字力研究会『読めそうで読めない漢字 書けそうで書けない漢字』(光文社)
村石利夫『日本語「間違い」辞典 温厚?温好?一所懸命?一生懸命?どっちが正しい!?』(ベストセラーズ)

文/CLASSY.Web編集室 画像/Shutterstock(jazz3311、Dragana-Gordic、Peshkova、Olga_i、from my point of view)