154㎝・大人気読者の「背が高く見える」定番コートの着回し＆コーデ術は、冬前に知っておきたい！
早いもので2019年もあと3カ月。秋本番を迎え、そろそろ店頭に冬のコートが並び始める頃です。展示会で一足早くコートをチェックしましたが、今年もいろんなデザインが出てくるよう。ただ、実際に購入するのは着回し力の高い、定番のシンプルなコートがいいという方も多いはず。そこで、Sサイズに見えない！と話題のCLASSY.で活躍する大人気読者・中村麻美さん（身長154㎝・アパレル勤務・24歳）に、低身長ならではの定番ロングコートの着回し＆着こなし術を教えてもらいました。Sサイズでも大人っぽくてスタイル良く見せるコツがいっぱい詰まっているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
コートの中身はベージュと相性のいいオール白でIラインを強調します
ベージュはそれだけで大人っぽく見えるカラーなので、一番面積の大きいアウターで取り入れてしまうのがおすすめです。そしてロングコートに合わせて、オフホワイトのタートルニットに白のワイドパンツで縦幅を長く見せているのがポイント。ロングコートとボトムスのシルエットのギャップが出ないように、フレア感のあるボトムスを選ぶので全体でゆるいAラインシルエットを意識すると、ロングコートにすっとなじんで今っぽいゆるさが出せます。足元は白のワイドパンツとも肌ともなじみやすいグレージュのヒールパンプスでつなげて、印象が途切れないようにすると全体のバランスがよく見えます。
コート＆ニット＆パンツ:CACHEC バッグ:import シューズ:PELLICO
ハイネットのトップスにはゆるめ＆低めのひとつ結びで顔周りをきゅっと小さく。サイドはすっきりしすぎず後れ毛を残すことでニュアンスを作ると今っぽくなります。
仕事などで大きめのバッグを持つときは、なるべくアウターやほかの服となじむようなカラーを選んでいます。優しいベージュのレザーと華奢なゴールドの留め具やハンドルが控えめでエレガントなバッグを選びました。
渋味カラーとレザーで甘くなりがちなスカートコーデを大人っぽく調整
スカートと合わせる時はなるべくロング丈でフレアシルエットでもストンと落ちるようなシルエット選びにこだわります。このレザースカートはハリのあるレザーとプリーツの直線的なデザインで縦ラインが強調されます。さらにスタイルアップに欠かせないハイウエストなのもポイント。可愛らしいグレージュのモヘアニットをインして甘辛ミックスに仕上げれば、ざっくりコートが身体のラインをカバーして脚長でバランスよく見えます。
コート＆ニット＆スカート:CACHEC バッグ:SNIDEL シューズ:Manolo Blahnik
女らしい装いにぴったりな高めのアップに顔周りの後れ毛に小さなパール付の華奢なチェーンピアスで、さりげなく華やかさをプラスしています。
かっちりした型押しレザー風のバッグは深みのあるボルドーカラーと華奢なハンドル、小さめなサイズ感がバランスをよく見せるポイントです。
マノロブラニクのパンプスも甲浅デザインでトゥがシャープなのでバランスなのがお気に入り。濃いボルドーカラーのスエードデザインだから、黒よりも優しい印象がコーディネートになじみつつ、ダークトーンで全体を引き締める役割もあります。
旬のニットセットアップと同トーンにまとめたミニマムな配色で大人な引き算コーデ
背が低い分、極力コーディネートに使う色使いを減らして、引き算してすっきり見せることを心掛けています。トレンドのニットセットアップもコートとトーンをそろえた淡いベージュをセレクト。ショートブーツもスエードのグレージュを選んで、足元までスッと繋がるようなスタイルにしました。仕上げに深みのある赤のミニポシェットをワンポイントだけ添えるくらいがSサイズにはちょうどいいんです。
コート＆セットアップ：CACHEC バッグ：IACUCCI シューズ：FABIO RUSCONI
ニットセットアップは前だけインしてシルエットでさりげないメリハリを。少しハイウエスト気味にインして上半身をコンパクトに、脚長効果も狙います。コートもあえて腕を通さずに肩掛けすると、一層今っぽくこなれて見せることができるんです。
小さめでかっちりしたポシェットならコーデ全体のバランスを崩すことなく、装いにアクセントを添えられるのでお気に入りです。少しヴィンテージ感のある型押しの深みレッドがベージュのコートと相性抜群。
ロング丈のタイトニットスカートは足首までカバーするショートブーツを合わせることで、スカートからつま先までの印象が分断されずにすっきり見えます。スタイルがよく見える上、トレンド感も加わっていいことずくめです。
撮影／中田陽子［MAETTICO］ヘアメイク／小松胡桃［ROI］ 取材／佐藤かな子 構成／CLASSY.WEB編集室