「火影」=ひかげ?「門扉」=もんとびら?正しく読めないと恥ずかしい漢字4選
漢字の中には、読み方が独特なものも数多くあります。そうした漢字は、珍しい読み方をするだけになかなか正しく読めないもの。
しかし、変わった読み方であっても、日常で使われるような言葉であれば正しく読めるようになっておきたいですよね。
今回は、そんなアラサー女性なら“正しく読みたい漢字”をピックアップしてご紹介します。
1.「火影」
「暗闇で見える火の光」のことを「火影」と言います。たとえば「ロウソクの火影が壁にゆれている」といったように使われる言葉ですが、そのまま「ひかげ」と読むのは誤りです。
「火」の読み方にご注意を。正しくは……
「ほかげ」と読みます。
「火」は一文字で「ヒ」「ホ」「カ」「コ」などさまざまな読み方をするのです。言葉によって読み方が変わるので、言葉ごとに読み方を覚えるのが良いでしょう。
2.「門扉」
「門扉」とは漢字のとおり「建物の門の扉」を意味する言葉です。「門(もん)」と「扉(とびら)」ですから、合わせて「もんとびら」と読まれることも多いですが、正しくは……
「もんぴ」と読みます。
「扉」を「ぴ」と読むのは少々珍しいかもしれませんが、実は「扉」の音読みが「ひ」なのです。
また、「門扉」の他にも「扉」を「ひ」または「ぴ」と読む言葉には「開扉(かいひ)」「鉄扉(てっぴ)」などがあります。
3.「渾名」
「渾名」というのは「本名とは別に、その人につけられたニックネーム」を意味する言葉です。あなた自身も、人から「渾名」をつけられた経験があるかもしれませんね。
「軍」と書いて「ぐん」と読むことから、つい「ぐんな」などと読み間違えがちですが、正しくは……
「あだな」と読みます。
「あだ」という言葉には「他」「異」という意味があることから、ニックネームのことを「あだな」と言うのでしょう。ちなみに「渾名」は「綽名」、あるいは「仇名」とも書きます。
4.「希有」
「めったにない珍しいこと」、また「まれなこと」を「希有」と言います。よく「希有な事例」「希有の出来事」といった使われ方をしますが、「きゆう」と読むのは誤りですよ。
「希有」の正しい読み方は……
「けう」です。
「希」は「希望(きぼう)」や「希少(きしょう)」など「き」と読む場合が多くありますが、「希有」の場合は「け」と読みます。「希」の読み方に注意しましょう。
いかがでしたか? できれば、上記の漢字はこの機会に読めるようにしておきたいもの。とっさの時にも正しく読めるよう、しっかり覚えておきましょうね。
参考文献
日本語倶楽部〔編〕『読めないと恥ずかしい漢字 完全制覇本』河出書房新社
文/大内千明 画像/Shutterstock(Luis Molinero、WAYHOME studio、Nadeene,JoeyPhoto、 adriaticfoto、Mark Nazh)