「騒擾」=そうゆう?正しく読めたら“スゴイ”難読漢字4選
他の人がなかなか読めないような難読漢字。そんな難読漢字を迷わずに読めたら、周囲に「知的な人」「教養がある人」という印象を与えられることでしょう。
そこで今回は、“読めたら知的に見える漢字”をピックアップ。全問正解できたら、すごいかも!?
1.「猥褻」
ニュースや新聞記事などで「猥褻」という漢字を目にしたことがある人もいるでしょうか。「猥褻」とは「性的にみだらでいやらしいこと」を意味する言葉です。
多くの場合は平仮名表記、あるいは「猥せつ」と表記されているでしょう。もうお分かりでしょうか?「猥褻」の正しい読み方は……
「わいせつ」です。
ちなみに「猥褻」の「猥」は「節度がない」、「褻」には「汚らわしい」という意味があります。
2.「騒擾」
「騒擾」とは「大騒ぎになること」「人が集まって騒ぎを起こし、秩序を乱すこと」という意味で、たとえば「騒擾事件が発生した」などといったように使われます。
「猥褻」と同じく、ニュース記事などでこの漢字を見かけたことがあるという人もいるのではないでしょうか。そんな「騒擾」の正しい読み方は……
「そうじょう」です。
「騒擾」の「騒」は「騒ぐ」、「擾」には乱れるという意味がありますよ。
3.「改竄」
「資料などを不当に書き換えること」を「改竄」と言います。
「改竄」は悪意の有無を問わず、たとえば不注意など過失によって起きた場合も「改竄」とみなされるそうです。データの取り扱いには、十分に注意したいですね。
そんな「改竄」の正しい読み方は……
「かいざん」です。
「改竄」とすべて漢字表記されることもありますが、「竄」のみを平仮名にして「改ざん」と表記されることが多いでしょう。
4.「傀儡」
「傀儡」とは「人の意のままにあやつられて動く人」のことを言います。よく「いまの社長は会長の傀儡だ」などと使われる言葉です。
また「傀儡」と書いて「くぐつ」とも読みますが、もう一つ別の読み方があるのをご存じでしょうか。「傀儡」のもう一つの読み方は……
「かいらい」です。ちなみに、政治に関するニュースやコラムでは「傀儡政権」という言葉が使われることがあります。
「傀儡政権」とは、本来、領域を統治する政権とは異なる外部の政権によって、管理・統制・指揮されている政権を意味する言葉です。
読めたら知的に見える漢字、あなたはいくつ正しく読めましたか? ここぞという時にきちんと読めるよう、ぜひこの機会に正しい読み方を覚えておきましょうね。
参考文献
日本語倶楽部〔編〕『読めないと恥ずかしい漢字 完全制覇本』河出書房新社
文/大内千明 画像/Shutterstock(Dean Drobot、Luis Molinero、Ververidis Vasilis、New Africa,nito)