ニットの専門家が教える「自宅でのカシミヤニットの洗い方」完全ガイド

お気に入りのニットはずっとキレイに着たいけど、着れば着るほど毛玉や汚れが気になるもの…。お手入れに関する疑問や悩みに、ニットの専門家に答えていただきました。実はどんなニットも基本は水洗いOKだったり、 お手入れもシンプルisベスト、が正解のようです。

【悩み】クリーニング代が莫大に… 家で上手に洗う方法は?

〝高級ニットは絶対クリーニングに出さなきゃ〟は間違った思い込み。正しい方法で洗ってあげれば自宅洗いでも縮むことはありません。お気に入りだからこそ、ぜひ自分で洗ってみて。

 

 

 

【解決法1】カシミヤだって 洗濯機でOK! 脱水しても大丈夫

    洗濯機なら「多めの水量で30℃以下」に「ネットに入れて手洗いモード」も大切です

「カシミヤも洗濯機で!?」と驚かれるかもしれませんが、 ネットに入れて手洗いモードで洗えば問題ありません。 洗濯機を使う場合の第一のポイントは、 摩擦を減らすため水量を多めに設定すること。 水の中で泳がせるように洗ってください。 ドラム式の場合もドラムの内側に叩きつけないコースで、 多めの水量ならOK。 一度に大量のニットを洗うのは避けて、 1~ 2枚がベストです。 水の温度は常温にすること。 水温が高いと縮んでしまいますので30℃以下にしてください。 最後に、 縮みと毛羽立ちを防ぐためには洗う時間を長くしないこと。 洗剤は一般的なオシャレ着用洗剤を使って、 油分補給のための柔軟剤も忘れずに。 洗った後は脱水も洗濯機でしてOKです。 タオルでニットを挟んで水気を絞る方法は部分的に繊維が押さえられて傷んでしまうのでやめましょう。

【解答2】手洗いは 押し洗いや振り洗いで。シャンコンも使えます

    常温では「軽く押し洗い、もしくは振り洗い」が原則洗剤代わりの「シャンプー」、柔軟剤代わりの「コンディショナー」が使えます

手洗いの場合も洗濯機同様、 常温の水を使い、 時間は短く、 少量ずつ、 がポイントです。 まずは桶にオシャレ着用洗剤を入れてよく泡立ててください。 ウールも髪も元々たんぱく質なので、 シャンプーで洗っても問題ありません。 洗い方は軽く押し洗い、もしくは振り洗いが正解。 摩擦に注意して、 優しく、 短時間で洗うようにしてください。 ニットの糸は布帛に比べるとよりがゆるく汚れが奥まで入り込まないため、 汚れも取れやすいんです。 部分的な目立つ汚れは指でもみ洗い、 それでも取れない汚れ=シミと思ってください。 たんぱく質が変化してシミ化したものはいくら洗っても取れないので、 専門店に相談しましょう。 一度すすいだ後は柔軟剤を使い、 汚れと一緒に取れた油分を補充して繊維を保護します。 柔軟剤の代わりにヘアコンディショナーを使ってもOKです。

今回お話を伺った、カシミヤの専門家は…

UTO代表取締役 宇土寿和さん
最高級のカシミヤ専門ブランド「 UTO」 は自社で一貫して企画・製造・販売をするニットメーカー。〝ブランドの本質はもの作り〟という考えのもと、岩手県の直営工場で熟練した職人達が生産を行っている。

イラスト/酒井真織 撮影/清藤直樹 デザイン/椚田祥仁 取材/川西麻依子