人気40代スタイリストの「超私服」冬コーデを大公開!~2019年最後に運命の一枚を見つける!~後編

スタイリストだって同世代である以上はライフスタイルも読者の等身大。だらこそ、その「超私服」はリアルに参考になります。根掘り葉掘り聞きだした「超私服」は誌面のスタイリング以上に個性が色濃く出ていて、読者にとっては選びがいがあるし、偏愛するに足る魅力に溢れていました。今回は後編。乾 千恵さん、濱口沙世子さん、入江未悠さんの「超私服」をご紹介します。

目次 【フェミニン好き向け】乾 千恵さんの超私服から出合う「甘すぎない奥ゆかわいい服」
【カジュアル好き向け】濱口沙世子さんの超私服から出合う「万能ブルーのHAPPY服」
【エレガント好き向け】入江未悠さんの里帰り私服から出合う「大人から愛される服」
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【フェミニン好き向け】乾 千恵さんの超私服から出合う「甘すぎない奥ゆかわいい服」

スカートやワンピースが似合う乾さん。小柄だけど守りのオシャレじゃない、攻めたバランスでまとめるスタイリング。まさに大人の甘さ

<Brand List>
・Coat/ATON
・Dress/VERMEIL par iéna
・Pierce/JUICY ROCK
・Ring/CYCRO
・Shoes/LAURENCE
・Bag/J&M DAVIDSON

「スタイリングも私服も〝甘い〟と評されることが多いのですが、リボンもフリルも実は苦手。甘い要素は得意じゃないんです。私が意識しているのは、あくまでも〝フェミニン〟であること。光沢のある素材であったり、しなやかな落ち感であったり、女性だからこそ着られる要素には無条件で惹かれてしまいます。ちょっとしたギャップが生むドラマなスタイリングをいつも心がけていますね」

Profile 大学時代から雑誌に携わり、卒業後スタイリストに。ドラマティックなアイテムを取り入れる私服は媚びない女らしさで注目を集める。


● そんな乾 千恵さんの「超私服」…『フェミニンだけど決してスイートじゃない』

<重鎮ライターによる分析> □ サイズだけど、常にスタイルUPして見える
□ お直しありき! とにかくサイズ感を大事にしている
□ 私服がドラマティック。ドラマティックに見える服が好き
ワンピーススカートが得意
□ シフォンやサテンなど女性に似合う素材、シルエットが好きで、素敵に着ている
シンプルなコーデはほとんどない

シャイニーな薄手スカートを通年楽しむ

「とろみや落ち感のあるものが好きですが、ここ最近はシフォンよりサテン気分。冬ならファーやニットなどボリュームのあるものと掛け合わせるバランスが大好きです」

<Brand List>
・Gilet/VERMEIL par iéna
・Knit/Mila Owen
・Skirt/BEAMS LIGHTS
・Hat/CA4LA
・Ring/UNOAERRE Silver collection
・Bag/TOD’S

派手柄、大柄はNG。小さな柄ほど上品に仕上がります

「身長が154cmと小柄なので、バランスよく着こなすことに命をかけています。ドットでも小さいタイプのほうが圧倒的に上手くいきます」

<Brand List>
・Coat/ROUCHA/Whim Gazette
・Blouse/allureville
・Pants/LOULOU WILLOUGHBY
・Sunglasses/EYEVAN
・Necklace/AGMES/ROKU
・Ring/AGMES/ROKU

ピンクを封印して女らしさを出したい。ヘルシーなイエロー系を

ピンクの甘さは直球すぎる気がして正直あまり好きじゃない。最近はイエロー系をキャメルやブラウンにつなげる配色がお気に入り。

<Brand List>
・Cardigan/ebure
・One-piece/ebure
・Stole/ANAYI
・Ring/1AR by UNOAERRE
・Pierce/MODERN WEAVING
・Boots/Gianvito Rossi


【カジュアル好き向け】濱口沙世子さんの超私服から出合う「万能ブルーのHAPPY服」

いつでもパンチがあるスタイリングの濱口さん。色使いも彼女ワールド。自由奔放に見えてリアルに落とし込まれてるとけど、意外に普通の服を着たり使ったりして参考になると評判。そして、とにかく情報が早い!

<Brand List>
・Coat/KARL DONOGHUE
・Dress/MARIHA
・Bag/J&M DAVIDSON
・Boots/Gianvito Rossi
・Earrings/HERMÈS
・Ring/TIFFANY & CO.

「着ている服が名刺代わりになる職業。だから人がどう思うかよりも、自分がHAPPYでいられる服を選ぶようにしています。私はキレイな色の魅力には抗えない性質なので、モノトーンや薄い色だけでコーディネートはしませんね。よく使うのは万能カラーのブルー。色を使っているのにコーデを整えながら主張もしてくれる、実は使いやすい色。ブルーの濃淡や色のトーンを変化させるだけでインパクトは十分です」

Profile その明るいキャラクターどおり、色のパワーを使ったトレンド感あるHAPPYなコーデが得意。今年9月号より表紙スタイリストの仲間入り。


● そんな濱口沙世子さんの「超私服」…『いつも色のチカラが助けてくれる』

<重鎮ライターによる分析> □ 高身長だけど、ファッションで親しみやすく見える
□ 色使いが明るくてHAPPY
インパクトアイテムが映えるカジュアルが得意
小物使いが派手可愛い
自由なテーマのコーデの時、力を発揮する印象
□ 「好き」を追求した時のコーデが素敵

地味色カーキで引き締めた優しいブルーのコーデ

「シックな色と組み合わせるコーデではブルーのトーンを揃えて、上品さをキープすることが大事。あとは丈のバランスなどで新鮮に見えるように工夫します」

<Brand List>
・Coat/H BEAUTY&YOUTH
・Knit/Vince
・Skirt/near.nippon
・Bag/J&M DAVIDSON
・Boots/LAURENCE
・Earring/UNCOMMON MATTER

流行のプリーツスカートを活かしたブルートーンのグラデコーデ

「ボリューム×ボリュームのコーディネートもワントーンだと上手くまとまります。服の色を小物でリンクさせるとよりオシャレ度UP」

<Brand List>
・Skirt/E CIEL BLEU
・Cardigan/ATON
・T-Shirt/KULE
・Scarf/manipuri
・Bag/PIERRE HARDY
・Boots/PELLICO SUNNY
・Earring/TIFFANY & CO.

コートを着たまま過ごす日も多いから、ブルーコート×ブルーデニムのALLブルーコーデ

「ブルーは色の幅が広いのが利点。素材を変えてビビッドなロイヤルブルーと淡いベビーブルーだけのカラーコーデで潔いオシャレに」

<Brand List>
・Jacket/STUNNING LURE
・Knit/ADAM ET ROPÉ
・Denim Pants/upper hights
・Bag/PIERRE HARDY
・Shoes/PIERRE HARDY


【エレガント好き向け】入江未悠さんの里帰り私服から出合う「大人から愛される服」

私服もスタイリングも、通っぽすぎず、旬アイテムを重ねているのに、どこか普通っぽいのが入江さんのスタイリング。オシャレはコミュニケーションツールというスタンスに共感!

<Brand List>
・Gilet/paco rabanne
・Dress/PHOTOCOPIEU
・Bag/PIERRE HARDY
・Boots/Sergio Rossi
・Pierce/Charlotte Chesnais
・Ring/Charlotte Chesnais

「好感度の高さを取り立てて意識しているわけではないですが、相手に居心地の悪さを感じさせないこと、それは最優先事項だし、大事な思いやり。会う人、行く場所など、TPOに合わせてスタイリングを考えるようにしています」


● そんな入江未悠さんの「里帰り私服」…『周りの気持ちを考えたセレクトを』

<重鎮ライターによる分析> □ 実はSサイズ。そう見せないバランス術がスゴい
大人可愛い系のコーデはさすがのクオリティ
□ コテコテじゃない、シンプルな愛されコーデが上手
ふんわりスカートを素敵に見せる
いい意味で、オシャレプロっぽくないところが魅力
□ メジャーなブランドの、レアなチョイスが上手

ゆるくない、女らしいニットワンピースが重宝する

「帰省は愛犬も一緒。車移動が大前提なので、楽チンなニットを軸に考えます。ほっこりしがちなニットワンピは細身を選べば女らしく」

<Brand List>
・One-piece/Liesse
・Denim/Re/Done
・Stole/Johnstons
・Small Bag/KARL DONOGHUE
・Tote Bag/VASIC
・Boston Bag/GOYARD
・Shoes/Pretty Ballerinas
・Pierces/Hirotaka
・Necklace/MARIA BLACK
・Rings/YVETTE

スカートをレイヤードして着回せるのも、ニットワンピースの魅力

「ロングニットワンピースはレイヤードで表情が変わるのも便利なところ。スカートを合わせるときはベルトマークでメリハリをつけて」

<Brand List>
・One-piece/Liesse
・Skirt/ASTRAET
・Bag/VIOLA d’ORO
・Boots/ATP Atelier
・Belt/La Piece
・Pierces/MARIA BLACK
・Bracelet/MARIA BLACK

黒や紺よりも、優しいニュアンスカラーのニットアップが好印象

「キレイ色のニットアップは、畏まりすぎないきちんと感が便利。帰省時のワードローブに必須です。腰回りがタイトなものならもたつきません」

<Brand List>
・Knit/CASA FLINE
・Skirt/CASA FLINE
・Coat/SAYAKA DAVIS
・Bag/WANDLER
・Necklace/MARIABLACK

シャツをレイヤードして、黒スキニーで引き締めた「動ける」ニットコーデ

「BBQや餅つきなど、動きやすさが求められるときは、いつもよりカジュアルに。白のアランニットはアクティブな甘さに仕上がります」

<Brand List>
・Knit/INSCRIRE
・Shirt/MAISON SPECIAL
・Pants/styling/
・Bag/GELAREH MIZRAHI
・Sneakers/YOUNG & OLSEN The DRYGOODS STORE
・Pierces/Charlotte Chesnais
・Ring/YVETTE

「親戚と会食のシーンは、顔周りが映えるように大ぶりアクセを活用しています」

カジュアル見えするニットの女らしさを高めるために、華奢なジュエリーが大活躍。ちょっとクセがあるデザインを選ぶのがポイント。

(右から)YVETTE / YVETTE / MARIA BLACK / MARIA BLACK

人気40代スタイリストの「超私服」冬コーデを大公開!~2019年最後に運命の一枚を見つける!~前編
Fashion特集 人気40代スタイリストの「超私服」冬コーデを大公開!~2019年最後に運命の一枚を見つける!~前編 2019.12.12
撮影/嶋野 旭、菊地史(impress+)、佐藤 航嗣(UM)、坂根綾子 モデル/内田ナナ、野沢和香、美香 ヘア・メーク/森ユキオ(ROI)、只友謙也(P-cott)、相場清志(Lila) スタイリスト/乾 千恵、濱口沙世子、入江未悠
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