教えてくれるのはこの人
作家・心理カウンセラー　五百田達成さん

1973年生まれ。東京大学教養学部卒。
角川書店、博報堂を経て独立。コミュニケーションやジェンダーをテーマに執筆・講演。オンラインサロン入会募集中。

今回のご相談、実はかなりレベルの高いお悩みです。
質問されたんだから、お返しに質問をし返す…。これは女性たちにとっては、ごくふつうの会話のマナーかもしれませんが、男にしてみれば、まったく知らないこと。「え、そういうものなの？」というのが本音です。
男にとっての会話とは、質問された↓答える↓また質問された↓また答える。それだけです。それ以上でもそれ以下でもない。実にすがすがしい。男とはそもそも、とてもシンプルな（性能の悪い）機械だと思ってください。スマホではなくガラケー。当然、Ｓiriなんて搭載されてません。

言われたことはやる。知らないことはできない。それが男というもの。こればかりは仕方ない。あなたの「もっと私に興味を持ってほしい」という気持ちなんて、察してくれないのです。

であれば、どうするか。
そう。言っていくしかありません。指令を出して、しつけるのです。

指令を出すといっても、「私に興味を持って！」だと、ガラケーにとっては分かりにくいでしょうね。もっとダイレクトに「私に聞きたいことない？」と誘導しましょう。
それでも「別にないかな…」と答える可能性もあります。が、その場合はもっとダイレクトに「何か質問してみて。何か考えて」と指令を出しましょう。根が優しい彼のことですから、懸命に考えてくれるはずです。「え、じゃあ…好きな食べ物は？」とか子どもみたいなことを言うかもしれませんが、ご愛敬。そうやって会話を進めていくうちに、次第にあなたに関心を持っていくはずです。

察しないガラケーにイライラして、スマホに買い替えるのではなく、自分好みのスマホに育てるのが、長い目で見るとオススメです！