2019「STORYオブザイヤー」発表!Part1

今年1年もたくさんのアイテムをリースしてきたSTORYのイツメンスタイリスト陣とたくさんの服を着てきたカバーモデルの高垣麗子さんが審査員となって真剣に選出しました。これを精査すれば「今年買って本当によかった!」と思うものに必ず出合えます! Part1では「このブランドがすごかった!」大賞などをご紹介!

<審査員:右から>スタイリスト・濱口沙世子さん、(上)スタイリスト・福田美和さん(下)スタイリスト・竹村はま子さん、スタイリスト・MaiKo yoshidaさん、モデル/審査委員長・高垣麗子さん、(上)スタイリスト・石毛のりえさん(下)スタイリスト・乾 千恵さん、(上)スタイリスト・朝倉 豊さん(下)スタイリスト・入江未悠さん ※朝倉さん以外のメガネは、JINS×STORY・美STコラボ。メガネ各¥8,000(JINS)
目次 ★☆★「このブランドがすごかった!」大賞
★「審査委員」特別賞
★「リース率高かったで」賞
★「華盛りスカート」賞
★「コンサバ好きにはたまらないで」賞


★☆★「このブランドがすごかった!」大賞

栄えある大賞ブランドは…<Chaos-カオス->

<Chaos-カオス->カオス〟な時代にあっても自由でインディペンデントなマインドを大切にする大人の女性へ発信するブランド。ベーシックを基軸に素材やディテールにこだわった上質な日常着は、どこか今っぽさを感じさせる洗練されたコレクションが中心。この秋冬はゆったりとしたオーバーサイズのニットや丈の長いシャツ、ワンピースにパンツや丈の長いスカートをレイヤードするスタイルの提案も多く見られます。気になる部分をオシャレにカバーしながらスタイリングが楽しめるのも大人の女性に支持を得る理由のひとつです。

ドロップショルダーにガンフラップ(胸部分に付いたフラップのこと)の付いたコートは少し大きめのシルエットだから今っぽさを纏えます。ソフトな質感を残しながらも、しっかり厚みのあるメルトン素材を使っているので程よいコンサバ感があり品よくコーディネート全体を整えてくれます。コート¥59,000タートルネックニット¥28,000スカート¥22,000ピアス¥27,000〈キャッツ〉バッグ¥59,000〈エレメ〉ショートブーツ¥118,000(プロエンザ スクーラー)(すべてカオス 表参道)

モデル/審査委員長・高垣麗子さん さほど勇気をもって着なくともいいベーシック寄りのデザインなのに、袖を通すだけで無難を簡単に脱却できるのでついつい手に取る機会が増えています。
スタイリスト・竹村はま子さん シルエットを締める配色の妙でルーズ × ルーズ もハマるので今を体現したスタイリングが組みやすいですね。背の低い私でもルーズなトップスはバランスよく着られます。
スタイリスト・濱口沙世子さん シルエットのゆるいもの同士を合わても切れ味のいいコーディネートに仕上がります。絶妙なニュアンスカラーが揃うので重ねることでオシャレ見えが叶います。
スタイリスト・入江未悠さん よく考えられた素材使いとディテールはあまり手を加えずとも感度よく映えるデザインが多いのが魅力的です。リースをして実際お買い取りをさせていただく機会も多いです。
スタイリスト・朝倉 豊さん 時代感をとても上手く取り入ていますね。生地の原料や製法にまでこだわった服作りや、こだわりのあるインポートブランドのセレクトが人気の秘密かと思います。


★「審査委員」特別賞

<TOMORROWLAND-トゥモローランド->

温かみのあるエクリュが冬に映えます。イレギュラープリーツスカート¥28,000(トゥモローランド)

スタイリスト・朝倉 豊さん この価格でドラマティックあるプリーツの仕様が優秀だし、白は使いやすいと思います。これからの季節はブーツやカラータイツと春先はパンプスとコーデ力が高まるアイテムです。

<PIERRE HARDY-ピエール アルディ->

シックな色味のスエードのアルファハンドバッグ¥101,000(ピエール アルディ/ピエール アルディ 東京)

スタイリスト・濱口沙世子さん 自身の普段のコーディネートにも使っていますが、品のいい華やかさがスタイリングに備わります。シーンを選ばずに合わせられる色が絶妙で、つい多用してしまいます(笑)。

<CABANA-カバナ->

ウエストがシェイプされていて女性らしく着られます。コーデュロイジャケット¥69,000(カバナ/アマン)

スタイリスト・福田美和さん いつものシンプルなスタイルにこのジャケット一枚プラスするだけでオシャレさがぐっと増します。360度どこから見てもシルエットがキレイだし、女性らしいのもツボです。

<JANE SMITH-ジェーン スミス->

背が余り高くなくてもバランスよくはきこなせます。タイトスカート¥28,000(JANE SMITH/UTS PR)

スタイリスト・竹村はま子さん タイトスカートでもエッジが効きすぎなくて、両サイドのラウンドカットが絶妙です。色もキレイなボルドーで私の軸となっているネイビーやグレーとも相性がいいのも魅力です。

<KHAITE-ケイト->

構築的なシルエットがキレイなワンピース¥149,000(ケイト/ビオ トープ〈ジュンカスタ マーセンター〉)

モデル/審査委員長・高垣麗子さん 毎シーズン必ずチェックするブランドで毎回欲しいものが続出で困っています(笑)。シルエットはキレイで女性っぽいのにどこかマニッシュさを感じさせるところが好きです。

<SAYAKA DAVIS-サヤカ デイヴィス->

袖口のリブの長さが特徴的なボトルネックニット¥69,000(サヤカ デイヴィス/ユナイテッドアローズ銀座店)

スタイリスト・乾 千恵さん 発色のいいキレイな色、袖口のリブの長さ、丁度いい高さの首、なだらかに前後差のある裾など体を実際に入れたときにキレイに見える工夫がされた、美シルエットのニットです。

<INSCRIRE-アンスクリア->

表情ある編み目がニュアンスをつくってくれます。チルデン風ニット¥49,000(アンスクリア/アマン)

スタイリスト・入江未悠さん 極端につけた前後差などシルエットが可愛いニット。シャツやワンピースをレイヤードしたり応用力もありそうだから袖を通す機会が多くなりそうです。温かみのある色も好きです。

<ATON-エイトン->

ノーカラーのジャケットが女らしい。ジャケット¥69,000パンツ¥39,000(ともにエイトン/エイトン青山)

スタイリスト・MaiKo yoshidaさん ジャケットとのセットアップ、キレイなブラウン、太ウネのコーデュロイなど今年のトレンドの要素が凝縮されています。こだわりがあるサイズ感なのでオシャレに着こなせます。

<MICHINO-ミチノ->

SALUTのほかにHELLO、ALOHA、などいろいろな国の言葉があります。バッグ¥60,000(ミチノ/プレッド PR)

スタイリスト・石毛のりえさん コロンとしたフォルムがカジュアルに合わせるとよりこなれて見えキレイめなスタイルに合わせると抜け感が出ていい意味での隙をつくり、小物としていい仕事をしてくれます。


★「リース率高かったで」賞

来る日も来る日もリースしては誌面に登場したスタメン小物

<右から>

(バッグ)A VACATION
覆すシックさが人気です。ペイズリートート¥61,000(ア ヴァケーション/アマン)

(バッグ)VASIC
今年はこの形を誌面で見かけなかった日がないほど。バッグ¥42,000(ヴァジック/ヴァジック ジャパン)

(靴)LAURENCE
甲深V字カットが今っぽい。ロランス¥41,000(ロランス/ザ・グラインドインク)ソックス、スタイリスト私物

(バッグ)LUDLOW
甘すぎないのが◎。ファー×レザーのバケツ型バッグ¥110,000 (ラドロー/ラドロー 阪急うめだ本店)


★「華盛りスカート」賞

<HYKE-ハイク->

スカート¥39,000(ハイク/ボウルズ)ニット¥28,000(デ・プレ)ブーツ¥45,000(ロランス/ザ・グランドインク)ピアス¥28,000(エレナ ローナー/デ・プレ)

モデル/審査委員長・高垣麗子さん 手持ちのワードローブにコーディネートしても主張あるデザインだから、スタイリングが単調になりません。今っぽさを纏えるのでほかをシンプルにしてもオシャレ見えが叶います。

<ebure-エブール ->

スカート¥120,000(エブール/ebure)スウェット¥18,000(アナデュマン/ギャルリー・ヴィー 丸の内店)バッグ¥119,000(ザ ロウ/ビオ トープ〈ジュンカスタ マーセンター〉)スニーカー¥79,000(イザベル マラン)

スタイリスト・石毛のりえさん 主役スカートと言われた瞬間、真っ先に思いだされるのがこのブランド。大人の女性を可愛らしく見せるデザインで、何より着ていて気分も上がります。ファンが多いのも納得です。

<TSURU by Mariko Oikawa.-ツル バイ マリコ オイカワ->

スカート¥49,000(ツル バイ マリコ オイカワ)ニット¥14,500(スナイデル/スナイデル ルミネ新宿2店)バッグ¥23,000 (クリスチャンヴィラ/トゥモローランド)靴¥18,000(オデット エ オディール/オデット エ オディール 新宿店)

スタイリスト・乾 千恵さん チュールのスカートの中でも抜きん出たボリュームがラグジュアリー感あるフェミニンさをスタイリングに吹き込みます。コーディネートですべてを甘くしないのが鉄則ですね。


★「コンサバ好きにはたまらないで」賞

<LE PHIL-ル フィル->

イレギュラーの裾とボリュームがあってもすっきりと見せるシルエットでワンツーフィニッシュのコーディネートも華やかに見せてくれます。大人に優しいシルエットなのもうれしい。ニット¥36,000スカート¥26,000〈ともに ル フィル〉バッグ¥115,000〈ELENA GHISELLINI〉バイカラーブーツ¥118,000〈PROENZA SCHOU LER〉(すべてル フィル ニュウマン新宿)

気張って見えないのにしっかりオシャレ見えするのはシャツのデザインが意表をつく変則的な遊び心があるから。シックな色味を使ったすっきりしたルックでもコーデとしてはしっかり映えます。ビッグシルエットシャツ¥34,000デニム¥19,000バッグ¥23,000〈すべてル フィル〉ショートブーツ¥56,000〈SIGERSON MORR ISON〉(すべてル フィル ニュウマン新宿)

パンツはワイドでもハイウエストだから脚長効果が期待できます。比較的細身でも体のシルエットを拾わないので、ニットも安心して着られます。ノーカラーコート¥98,000タートルネックニット¥19,000パンツ¥26,000〈すべ てル フィル〉バッグ¥58,000〈BALLEN PELLETI ERE〉カラーパンプス¥49,000〈STEPHEN VENE ZIA〉(すべてルフィル ニュウマン新宿)

スタイリスト・竹村はま子さん 色使いだったりシルエットだったり、目立たずとも埋もれない、いい意味での地味派手感が大人には丁度いいバランスです。小手先のテクニックがいらない服だから手にしやすい。
スタイリスト・石毛のりえさん 新しいブランドですがこれからが楽しみです。コンサバを今どきに昇華しているので、今の気分をしっかり含んだアイテムを見つけられます。こなれた価格も魅力です。
撮影/水野美隆(zecca)〈人物〉、佐藤 彩〈静物〉 モデル/高垣麗子 ヘア・メーク/森 ユキオ(ROI) スタイリスト/朝倉 豊 取材/小花有紀、杉崎有宇子
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