【徹底検証】盛りつけ上手になれるお皿は“マットな深丸皿”

毎日バタバタな晩ごはんづくり、忙しいときにお皿をこだわって選んだりできませんよね。「とにかくこれに盛りつければ、どんなおかずも様になる!」という万能なお皿を河合先生に教えてもらいました。

教えてくれたのは


フードスタイリスト/フードコンサルタント 河合真由子先生

広告を中心に企画、レシピ開発、フードスタイリングをトータルにサポート。

あわててつくったおかずでも〝深丸皿〞ならうまくいく


KINTO CLK-151 ディーププレート ホワイトφ21×H3.5cm ¥2,500(キントー)

使えるお皿はこのタイプ

1 深さ3~4cm

汁の多い煮ものやスープカレー、シチューなどの汁ものもこぼれず、ワンプレートの盛りつけもするなら、3~4cmの深さがベスト!

2 マットな質感
マットな質感の食器を扱うブランドが増えています。和洋中、シーンを選ばず使えるのが魅力。

3 直径21~24cm
小さいと取り皿になり、大きいとスペースが余り、空きを埋めようと何かつくることになるのでこれが最適サイズ。

4 丸形

丸皿は手前にメイン、奥に副菜を置くだけで収まり、盛りつけに悩まずにすむのがうれしい。

使い勝手を検証しました!

「深丸皿」は本当に万能なのか、平皿、ツヤ皿などの普段選びがちな定番のお皿と比較しながら4つのポイントで検証。読み終わるころには、手に入れたくなること間違いなし!

検証1 汁気のある料理は?
VS.平皿

煮もの

肉じゃが、筑前煮、さといも煮など、煮ものは煮汁が多いため、ある程度の深さがないとテーブルまで運ぶ間にこぼれてしまいます。

スープカレー

スープカレーやシチューなどの汁ものもOK。もちろんゴロゴロ野菜のカレーや、シチューにバゲットを添えてものせられます。

【結論】深さ3~4cmは汁気の多いものもカバーできる

検証2 どんな料理に合う?
VS.ツヤ皿

和食

ツヤのある素材が焼き魚のような落ち着いた料理には合わず。マットな質感の皿は、ほっこりとした雰囲気が和食となじみます。

中華

ツヤ皿は中華料理をのせると安っぽい料理に見えてしまう。温かみのあるマットな素材は、料理の表情を豊かに感じさせてくれます。

洋食

ツヤ皿は洋食器に多いため盛りつけもそれなりに見えますが、マットな皿はニュアンスが出て、おしゃれ感が増します。

【結論】マットな質感はどんな種類の料理にも合う

検証3 料理の盛りつけやすさは?
VS.角形 オーバル形

角形

おかずが2、3種類の場合、広げると中央に空間ができ、寄せるとまわりに空いたスペースが。レイアウトに困りきれいに盛りつけるのに時間がかかってしまいます。

オーバル

縦横どちらで使うかなど、とにかく盛りつけに迷いやすい。2、3種類のおかずなら横に全部並べるとすき間が空き、寄せるとこぢんまりしてしまいます。

丸形

どんな料理でも、置く位置に迷わずにすむのが丸形。置き方に困る2、3種類のおかずの場合は、点対称に置くだけでバランスよく盛りつけられるのがいちばんの特徴。

【結論】丸形はどんな料理もバランスよく置きやすい

検証4 扱いやすいベストな大きさは?
VS.大皿

直径約28cm

大皿料理を盛りつけるのにはいいけれど、ワンプレート用の料理を盛りつけるには、余白がたくさんできてしまいます。

直径21~24cm

ワンプレートとして使いやすいちょうどいい大きさ。いろんな種類のおかずを1人分ずつ置くと収まりがよく、ぴったりサイズ。

【結論】直径21~24cmは、おかずを盛る大皿・ワンプレート両方に使える

撮影/北川鉄雄 フードコーディネート/鮓本美保子 取材・文/森岡陽子 構成/Mart編集部

Mart2020年1月号
「忙しい日の晩ごはん」裏テクニックPart3 盛りつけ編 おかずを美味しく見せるキーアイテム研究 より