【オンライン暮らし】スマホで質問に答えるとプロのスタイリストが選んだ服が買える「DROBE」【Writer’s Pick】

注目されるオンラインサービス。Stay Homeの今、益々需要が高まっています。対面でなくオンライン上だと、どう違うの? 恐る恐る始めた「オンライン○○」の中から、おススメのサービスを紹介したいと思います。

「何を着てよいかわからない」悩みは果たして解決する!?

 外出自粛前の、昨年末に利用し始めたパーソナルスタイリングサービス「DROBE(ドローブ)」は、「ファッションスタイリストが自分のために選んでくれた服が、宅配で届き購入できる」というサービス。アパレル関係に勤める友人が「こんなのがあるみたいよ、試してみたら?」と教えてもらったのがきっかけです。その頃かなりファッションに迷っていました。ファストファッションでは自分で選んで購入するので、おのずと好きな色の服ばかりに。一方で、接客してくれるお店で店員さんから似合うと勧められるのは全く違う色!  どちらが正解? と分からないことづくめに。そんな私を知っていた友人が、プレサービス時に勧めてくれたのですが、見事にその悩みを解決したサービスとなりました。 

馴染み深いLINEを使ってセレクトしてくれる

 DROBEのサービスはSNSのLINEにて行われます。会員登録時、実寸サイズのほか「ユニクロならいつも何サイズを着ているか」などの質問にまず答えます。70にも及ぶ質問は、AIスタイリストがまず解析。その後、スタイリストから商品の画像をうけとって、好みのすり合わせをしていきます。現在34名所属されているというスタイリストの中には、芸能人や雑誌のスタイリスト経験者もいるのだそう。


70項目の質問に答えていきます。 

1週間後、ボックスにセレクトされた服が届きました

 箱を開ける瞬間はドキドキワクワクです。丁寧に包まれた封を開けると、前回商品が届いたのは2月の終わりだったので、薄手のニット、シャツ、パンツ、スカート、とその時から夏前までに着れるアイテム。すべて解説とオススメコーデなどが書かれたカルテも同封されていました。そちらを読みながら、一着ずつ試着していきます。
ニットひとつでも、着心地がよくサイズ感もバッチリ。家族にも「なんか痩せて見えるよ~」と(やった!)、これがプロのスタイリングということなのか、と確信する瞬間です。シンプルながらもちょっと流行には乗りたい、とリクエストしたのですが、見事にクリアしていました。
翌日、友人との食事の場面などにセレクトしてもらった服着ていくと「今日の服、似合ってるね」「ちょっと雰囲気違うね、いいじゃん」とお褒めの言葉。同性に褒められっていくつになっても嬉しいものですね。

服の値段は6000円~20,000円台が主流だそうですが、事前に「スカートならいくらまで値段が出せる」を申告しているので、それに応じたアイテムを選んでくれています。気に入らなかったものは理由を明記して返却すれば買わなくてもちろんOK。そして、DROBEで私が一番よかったなと思ったことは、自宅で試着が出来るので手持ちの服と組み合わせられるかを確認出来ることでした。また、プロの目線で選んでくれたという確固たるお墨付きがあるからか、どれもお気に入り度が増して、長く大切に着たくなります。

段ボールに入ってスタイリストが選んだアイテムは届きます(イメージ)

同梱されているスタイリングカルテ。商品セレクトの説明やアイテムごとの説明や組み合わせ例が。プライスダウンになっているものもありお得感が。(イメージ)

外出できない今、「新しい買い物の仕方のひとつ」になりそう

5月に届いた一式。開ける瞬間はやはりワクワク。すべてビニールに包まれ、スタイリストからのコメントとコーディネートパターン、試着の時に使用するヘッドカバーや返却用梱包テープも入っています。プライスダウンになっているものもありお得感も◎。

 DROBE代表の山敷守さんに伺ったところ、今年3月に正式にサービスがスタートし、約17,000人が利用中、その8割は30~40代の女性だそうです。
「多くの女性がゆっくり服を選ぶ時間がない、自分にはどのような色やデザインの服が似合うのか分からない、ファッションセンス・知識に自信がないなどの悩みを抱えていることがわかりました。本来ファッションは楽しむもので、人の生活を豊かにするものであるはずなのに、むしろ悩みのタネになってしまっている。その現状を変えて、日々ファッションを心から楽しむ人を増やしたいと思い、サービスを開発しました」。
商品の購入に悩んだり、購入後の着こなしに悩んだりした際は、スタイリストにいつでも質問や相談もできます。
気になる利用料は、1回目は商品代のみでスタイリング代は無料、2回目からは商品代のほかスタイリング料は1回あたり¥2,900。オンラインでなければ、この価格でスタイリストさんと一緒お買い物は難しいですよね。プロの腕を借りられるのなら、負担にならない金額と思いました。

外出自粛が続くなか、ファッションとはどう向き合えば?という問いには、「気温や気候、トレンドや周囲の目をあまり気にしなくて良いタイミングでもあるので、好きなファッションを楽しめる・探せる機会と捉えていただけると、今後のファッションライフも豊かになるかと思います」(代表・山敷さん)との言葉が。ウィンドゥショッピングが気軽に出来ない今、どんなファッションをしたいか、オンラインでスタイリストさんと一緒にプランを考えるDROBEは、これからの新しい買い物の仕方のひとつになりそうです。

DROBE  https://drobe.jp/

取材・文/新里陽子