梅雨が近づくこの時季、「だるい」「やる気が起きない」と不調を感じることはありませんか? もっと頑張りたくても体調や気持ちが追いつかず、怠けているのかな、と自分が嫌になったり……。この不調を上手に乗り切るコツを精神科医の坂本里江子先生にうかがいました。
教えてくれたのは
青山すみれクリニック 院長 坂本 里江子先生
精神科医。東海大学医学部卒業。昭和大学医学部精神神経科入局後、渋谷区高齢者ケアセンター精神保健相談担当医ほか、さまざまな地域で相談医を勤める。昭和大学付属東病院、女性のうつ外来担当医などを経て、青山すみれクリニックを開院。
だるさは新生活疲れと気圧・湿度の変化が原因
ずばり、この時季のだるさの原因は2つ。
原因1:4月からの新生活疲れ
ママ友や上司・同僚など新しい人間関係に馴染もうと、頑張りすぎた疲れがこの時季に出てきます。
原因2:気圧・湿度の変化
天気の悪い日に気持ちがモヤモヤするなど、気候の変化が頭痛や気持ちの浮き沈みの原因に。
原因がどちらであっても、疲れやだるさは、体からのサイン。基礎体力が落ち始めているアラフォー世代は、若いころのように不調を気合で乗り切ろうとせず、体の声に耳を傾けながら以下の対策を参考に、省エネモードに切り替えましょう。
だるさを和らげる3つの対策
対策1:リラックスタイムを
「疲れたらやることを減らし、ゆとりを持つ」といってもむずかしいもの。そのコツは、疲れたときは「『これはしなくてOK』という自分ルールをつくっておく」ことです。
《疲れたときの自分ルール例》
- 毎日掃除⇒2日に1回にする
- ごはんは手づくり⇒市販の惣菜でOKにする
そうして生まれたゆとり時間に「自分ならではのひとり時間を楽しむ方法を見つける」ことがリラックスの鍵です。五感からの刺激はリラックス効果を感じやすいので、以下のような手軽な方法から始めるのもいいでしょう。
- アロマなどの香りを楽しむ
- お茶などリラックス効果のあるものを味わう
- 足浴、ホットアイマスクなどで温めて疲れをほぐす
対策2:適度な抜けキャラに
人間関係で大切なのは、「適度な距離感を保つ」こと。そのためには、ママ友とのお茶や、職場でのランチなどは「毎回参加するレギュラーメンバーにならない」のがコツ。体調がすぐれない日は無理に参加せず「たまにいない人」になっておくと気が楽になります。
また、SNSも同じように適度な距離感を大切に。例えば「21時以降は返信しない人」になるなど、こちらも自分なりにルールを決めて、家の中まで外の人間関係の疲れを持ち込まないことです。
対策3:梅雨時疲れを取る食品を食べる
梅雨時はむくみやすいため、代謝を上げる以下のような食べ物を意識してとるのがおすすめ。
- 食欲を刺激する梅干・お酢など酸味のあるもの
- 排泄を促すきゅうり・ゴーヤなどの夏野菜
編集部が選んだキーアイテム
キットメニューなら疲れている日も気が楽に
家事の中で最も大変なのが食事の支度。疲れている日は、無理せずにキットメニューを上手に活用するのも一つの手です。「キットde楽」は、カット済の野菜や、半調理済アイテムで手軽にできる時短メニューが魅力。また、すべてのメニューが10~15分でできあがるので、忙しい人にぴったり。
弁当持参でスマートに同僚ランチを抜けられます
毎日の同僚との外食ランチから、角を立てずに抜け出すにはお弁当を持参するのがいちばん。かわいいお弁当箱なら、残りものを詰めるだけでも気分が上がります。
あったか目元ケアでゆっくりリラックス
目元を心地よい蒸気で温めてくれるアイマスク。程よい温かさではりつめた気分も奥からじんわりほぐれて、リラックスできそうです。優しいラベンダーの香りにも癒されます。
食欲が落ちたときもさっぱり飲めるドリンク
「何となく食欲がない」というときは、手軽に飲めるお酢ドリンクがおすすめ。りんご果汁とマンゴピューレが入っているので酸味がきつくなく、飲みやすい味。
人工甘味料、香料、着色料、保存料が一切使われていないのもうれしいですね。
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取材・文 須賀華子 構成/Mart編集部
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