コスパ抜群!簡単「ちらし寿司」の作り方|おうちで贅沢ごはん

緊急事態宣言は解除されたものの、まだ外食は怖い…という方も多いはず。いつもの自炊メニューやテイクアウトに飽きたなら、おうちで作れる「贅沢ごはん」はいかがでしょう?今回は、お祝いの食卓にもぴったりの「ちらし寿司」の作り方をご紹介!スパ抜群で、パーティー気分も味わえちゃいます。

今回作る献立はこちら!

主菜 ちらし寿司
副菜 わかさぎの南蛮漬け、はまぐりのお吸い物

ちらし寿司は、海老(腰が曲がるほど長寿)やれんこん(穴から先を見通す)など、縁起がよい具材を取り入れるのが一般的。春の味覚、はまぐりも一対の貝殻がぴったりと合う二枚貝のため、良縁につながる縁起物とされています。わかさぎの南蛮漬けは、お酒のおつまみにもぴったり。お祝いやおもてなしの席にこそ作ってほしい、目にも華やかなメニューです。

1. ちらし寿司

寿司飯と錦糸卵を仕上げるコツさえ覚えれば、様々な具材で楽しめます

材料 2人前

米─2合
水 ─ 2合
酒 ─ 大さじ1
卵─2個
海老 ─ 6尾
れんこん ─ 40g
干ししいたけ ─ 2枚
煮穴子 ─ 1本
絹さや ─ 6枚
〔寿司酢〕
米酢 ─ 大さじ5
砂糖 ─ 大さじ2
塩 ─ 小さじ2/3
A
砂糖─大さじ2/3
塩 ─ 少々
B
酢─大さじ2
砂糖 ─ 大さじ1/2
塩 ─ 少々
C
干ししいたけの戻し汁─ 100cc
醤油 ─ 大さじ1
みりん ─ 大さじ1

 

作り方

    1. 錦糸卵を作る
    卵は卵白を切るように割りほぐし、Aを加えて混ぜ、ざるでこす。フライパンを強火で熱し、少量のサラダ油(分量外)を入れてキッチンペーパーでふき取り、弱火にしてから卵液を流し入れ、全体に薄く広げて焼く。卵の表面が乾いたら縁からはがすようにして裏返し、20秒ほど焼く。まな板に広げ千切りにして錦糸卵にする。

    2. 海老とれんこんを甘酢に漬ける
    海老は殻をむき、背わたを取る。れんこんは皮をむき、薄切りにする。海老とれんこんを熱湯で2分ほど茹で、熱いうちにBに漬ける。

    3. 干ししいたけを煮含める
    干ししいたけはぬるま湯で戻し、戻し汁は取っておく。鍋にCを煮立たせて干ししいたけを加え、落とし蓋をして煮汁がなくなるまで煮て、水気を切ってそぎ切りにする。煮穴子はそぎ切りにする。絹さやは筋を取り、熱湯で1分ほど茹でて水にさらし、水気を切る。

    4. ごはんに寿司酢を合わせる
    米は研いでざるに上げ、30分ほどおいた後、水と酒を加えて炊く。ごはんが炊き上がったら飯台に移し、混ぜ合わせた寿司酢を回しかける。

    【POINT】
    ごはんが熱いうちに寿司酢を回しかけることで、ごはんに味がしっかりと浸透します。

    5. 寿司飯をほぐす
    4の寿司飯をうちわであおぎながら、切るように手早く混ぜほぐし、人肌くらいの温度にする。寿司飯を器に盛り、1を広げて2と3を彩りよく盛り付ける。

    【POINT】
    あおいで蒸気をとばすと、ごはんがべたつかず、艶のある寿司飯になります。

2. わかさぎの南蛮漬け

わかさぎは丸ごと骨まで香ばしく食べられるように、しっかりと揚げるのがコツです。

材料 2人分

わかさぎ─200g
長ねぎ ─ 1/2本
人参 ─ 80g
ピーマン─ 1個
赤唐辛子─ 1本
小麦粉 ─ 大さじ3
塩 ─ 小さじ1/2
揚げ油 ─ 適量
A
酢─大さじ4
醤油 ─ 大さじ3
酒 ─ 大さじ1
みりん ─ 大さじ1
砂 糖 ─ 小さじ2
塩 ─ 小さじ1/3

作り方

1. 長ねぎ、人参、ピーマンは千切り、赤唐辛子は小口切りにして混ぜ合わせたAに漬ける。
2. わかさぎは洗って水気をしっかりとふき、塩をふって小麦粉を1尾ずつまぶす。170°Cの油でカリッとするまで3~4分揚げる。
3. 1に揚げたての2を入れて漬ける。

POINT

わかさぎは揚げたての熱いうちに漬け汁に入 れることで、味がよく馴染みます。

3. はまぐりのお吸い物

砂抜きをして、さらにだし汁をこすことで、余分なものを取り除きましょう。

材料 2人分

はまぐり─4個
うど─5cm
菜の花─ 2本
だし汁─300cc
木の芽─適量

A
酒─大さじ1
薄口醤油─大さじ1/2
塩─小さじ1/3

作り方

1.  はまぐりは砂抜きし、殻をこすり洗いする。
2. うどは皮をむいて5cm長さ、1cm幅の薄い短冊切りにする。菜の花は茎の硬い部分を切り落とす。それぞれ熱湯で1分ほど茹でて冷水に取り、水気を絞る。菜の花は5cm長さに切る。
3. だし汁を煮立たせてはまぐりを入れ、口が開いたら取り出し、だし汁をざるでこす。
4. 3のだし汁を再び火にかけてAを入れ、2と3のはまぐりを加えて椀に注ぎ、木の芽を浮かべる。

POINT

一度はまぐりを鍋から出し、だし汁をこすことで砂など余分なものを取り除きます。

教えてくれたのは...田中伶子先生

田中伶子クッキングスクール代表。全国料理学校協会理事、東日本料理学校協会副会長、NPO日本食育インストラクター協会理事。福岡女子大学卒業後、1964年に料理教室を開設。家庭料理の基礎から食のプロ養成まで指導にあたるほか、TV番組の出演や雑誌の執筆、食品・流通・広告会社等での商品企画、講演会など幅広く活躍中。

取材/首藤奈穂 撮影/馬場わかな スタイリング/佐々木カナコ、来住昌美 調理アシスト/中村奈津子、戸嶋幸江、杉本涼子、戸崎小百合、廣瀬弘子 再構成/CLASSY.ONLINE編集室

※この記事は『結婚できる和食教室』(光文社刊)を再構成したものです。
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