モデルから専業主婦へ。オランダでの出産は壮絶な経験!|小野千恵子さん、娘達と向き合ってきた15年①

昨年、主婦からモデルに復帰された小野千恵子さん、41歳。サッカー選手・小野伸二さんの妻であり、2人の子育て真っ最中の母でもあります。特にいま多感な時期を迎えている娘さん2人を、これまでどう育ててきたのか、これからどう育てていくのか。ご結婚当初から振り返って、お話を伺いました。

撮影/西崎博哉(MOUSTACHE)
小野千恵子さん 41歳。学生時代にJJモデルを経験後、サッカー選手の小野伸二さんと結婚。17年間の主婦生活を経て、2019年にSTORYモデルとして復帰。15歳と13歳の女の子ママ。  

JJモデル中の22歳で学生結婚。オランダでは日帰り出産しました。

大学3年生の時、夫のチーム移籍が決まり、学生結婚。一緒にオランダへ渡りました。当時、夫も私も22歳。大学もあるし、日本に残り見送るつもりだった私に対し、両親は「今こそ、彼を支えてあげなさい」という考え。バタバタと入籍届を出し、周囲の人にもあまり状況をお伝えできないままオランダへ渡りました。

当時、JJで〝シンプルズ〟という企画のレギュラーモデルをさせていただいていたのですが、昨年からSTORYモデルになり、JJ時代の編集さんやスタッフと十数年ぶりにお会いすることがあったのですが、「千恵ちゃん、あの時、突然消えたよね?」……と(笑)。今、思えば若くて真っすぐだったからこそできた決断。関係者の皆さん、本当に本当にあの時は申し訳ございませんでした!

その後、大学を卒業するため、日本と行き来をしながら、5年間をオランダで過ごしました。オランダ人は親日家が多くとても親切。犬も飼って自然に囲まれて、本当にのんびりとした新婚生活でした。

24歳で妊娠。25歳で長女を出産しました。オランダでの出産事情は壮絶!そもそも、オランダでは「出産は病気じゃない」という考え。入院をしないんです。病院には、なるべくギリギリまで来ないように。陣痛が数分おきになってから来てくださいね。というスタンス。もちろん自然分娩ですが、産後はすぐに赤ちゃんを連れて自宅へ帰らなくてはいけなくて、まさかの日帰り出産です(笑)。

出産直後、日本だったらそのまま分娩台で1時間くらいは休ませてもらいますよね。ところがオランダは産んだ瞬間に「ハイ、立って。次はシャワーです!」というスパルタぶり。私はフラフラにながらなんとか浴びて、車と車椅子で帰りましたが、オランダの妊婦さんは、産後すぐ歩いて帰る人もいるんです。当時は若かったし、言葉も通じない環境での出産で言われるがままにしていましたが、今、思えばすごい経験をしたなって(笑)。

専業主婦歴17年。帰国後は子育てでバタバタ&お受験も経験。

長女が1歳、私が26歳の頃、夫が日本のチームへ移籍になり帰国しました。

その後、次女を出産し、17年間ずっと専業主婦をしていました。普段はカジュアルばかりの私が、柄にもなく右へ倣えでFOXEYのネイビースーツを買い、お受験ママも経験しました。娘たちの通った幼稚園と小学校は親の参加行事が多い学校で、役員もしていたのでとにかくこの時期はバタバタと子育てに奔走する日々。

お受験をしようと思ったのは、今の子供たちって中学受験に向けて3~4年生から塾が始まったりと、大変そうだなと……。男の子だったらまた考えも違ったかもしれませんが、女の子だし、自分が子供の頃と同じように小学生の間は思いきり遊んだり、自由に好きなことをやらせたい。そう思ったからです。

結果的に、その後、長女は幼稚園の頃からフラダンスに通い、大会に何度もチャレンジするほど熱心にフラ中心の生活を続け、次女はミュージカルの舞台を踏むために北海道に転校することに。2人とも小学校を卒業するまで、勉強が理由で大好きなフラとミュージカルを我慢したり……。ということには一回もならなくて。それは結果、本当に良かったなと思っています。


第2回「覚悟をもって夢に向かう子供のために、母としてできること」は明日7月9日配信です。

画像提供/小野千恵子 取材/石川 恵

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