【おさかなマスクの子供用型紙補正つくレポ】頭大きめな年長さん用は?

おさかなマスクを自分でつくり、愛用して早ひと月以上になる、編集長の小松です。

家族にもおすすめしていたものの、“新しい日常”の慌しさに、なかなかつくれていませんでした。
そんななか、読者の皆さんから「子供用をつくりたいのだけれど、型紙はどうすれば?」というお問い合わせをいただくことが増えました。
そこで、あくまで一例ではありますが、奥さんの協力を得て、うちの息子の例をレポートします。ライター加藤がざっくりで作った(つくレポ記事はこちら)のとは逆に、「きちんと測ってつくろう」と思ったがゆえの(?)失敗も…。

まずは型紙を縮小→継ぎ足し補正でチャレンジ

誌面には、縮小したものから天地をカット、とありましたが、それをすっかり見落としてしまい、天地を合わせたあと左右を足す方法でチャレンジ。
まずはベースの型紙を何パーセントに縮小するかを決めるため、鼻骨の先端あたりを起点に①あごの下、骨がなくなるあたりまでと②耳珠(じじゅ、耳のふたのような部分ですね)から大人の指2本分離れたあたりまでを計測しました。
うちの息子(幼稚園年長、頭はだいぶ大きめです)の場合は①が約13cm、②が約10cmでした。
①は、「おもて布用」の型紙の、縫い目カーブ〜わ〜縫い目カーブの合計になります。ざっくり計測すると、90%に縮小するとぴったりのようでしたので、まずは縮小コピー。
型紙を90%に縮小して、その左右(わのところから仕上がり線まで)を測ると9cm弱。

ということは、1cm分のばす補正が必要、ということになります。以前の記事を参考にすると、折り返すことを考慮して、のばす長さの2倍分の補正が必要だとのこと。
そこで、2cm分の紙を切り出し、テープで貼り付け、あらためて仕上がり線を描いてみました。

切った生地をノーマルサイズと比べてみると…

一見、かなり横長のように見えますが、うまくいくのでしょうか…。

仕上がりが予想よりも小さくなり、天地の長さが足りない!

いざ息子に当ててみると、明らかに天地の長さが足りません。実寸を測ってみると、型紙の12.7cmから仕上がりは11.5cm…。左右の長さはほぼ型紙通りの9.8cmだったので、なぜだろう…としばし考えてみました。

  • 裁断を素人の私がやったので、少し小さめに切ってしまったかも?
  • 縫いしろを目測でやった(測るとちょうど1cm)ため、縮小した場合の縫いしろ(9mm)とは、天地でつごう2mmの誤差が生じた。
  • 仕上がり線をちゃんと描いていれば、上記2つの誤差も吸収できたはずなので、おそらく最大の原因はこれではないか?

など…。「後悔先に立たず」といいますので(笑)、とにかく初心者にはマニュアル通りやることをおすすめします。

次はシンプルに95%に縮小したものにチャレンジ!

95%に縮小すると、天地が14.2cm、左右が9.8cm。これを先ほどの作り方(縫いしろは目測でやはり1cm)でつくってみたところ、やはり13.3cmと、若干小さめに仕上がりました。左右は9.6cmだったので、こちらは少し小さめですが誤差レベル。
しかし先ほど作った失敗作(上)と比べると、左右はほぼ同じものの、かなり天地に余裕がありそう。

いざ、息子に合わせてみると…

こんどはぴったり!あごもしっかりカバーできていますし、喋ってもそのたびマスクのズレを直す、ということにはならなそうです。ホッ…。

子供は大人のように鼻が高くないので、もう少し上のカーブをなだらかに、小さくしたいなど、よりフィットさせるための工夫はできそうですが、おさかなマスクの最大のおすすめポイントはあくまで「裁縫初心者でもできる簡単さ」ですので、あまり深く考えずに縮小してみるのが吉、だと思います。

最後に(自分なりの)ポイントをまとめると…

  • 初心者はあまり考えず、縮小・拡大でよさそう。(2個めをつくるときに考えてみては?)
  • 大は小を兼ねる、ということで少し大きめサイズが吉

以上、参考になったようでならないレポートで恐縮ですが、ぜひお子さんとお揃いのおさかなマスクをつくってみてください!

 

撮影・文/小松伸司