最近顔を合わせる機会が増えたダンナについて、日々のうっぷんをぶっちゃけてみた|40代ライター&フレンズ、語り合い隊!

いつも元気で楽しげなSTORYスタッフたちは、いつもいろんな話題で盛り上がっています。でもみんな、母として主婦として女性として、実は悩んでることだってたくさん。今回は自粛生活以降、顔を合わすことが増えた「夫について」、日頃思っていることを打ち明け合ってもらいました。

<今回の語り隊メンバー> ※司会の北野以外全員仮名です 祥子 高校生の娘、ダンナ、ダンナの親と同居中。結婚20年
あかね 高校生の娘、ダンナ。結婚してからずっと共働き夫婦。結婚21年
睦美 小学生の息子と娘、主婦からライターへ転身。一回り以上年上のダンナと結婚14年
北野 大学生と高校生の息子、ダンナと4人暮らし。結婚21年

自分が飲んだコップさえも片付けないダンナ

北野 自粛期間もあり、普段よりダンナさんと長く過ごす時間も長くなったことと思います。そこで今日は皆さんに、ダンナさんに対する日頃の不満や感謝など、何でもぶっちゃけトークしていただきたいと思います!

睦美 私は、人のイケダン(イケてるダンナ)的なインスタを見る度に、ちょっと凹むんですよね。イケメンは何もしなくてもいいって思っていたのに、料理までしてるって!うちのダンナは家事0%の何もしない人だから〜。

 何もしないってどういうこと?

睦美 自分のことさえしないんですよ。自分が飲んだコップさえも片付けないんです。

祥子 昭和な感じだね。「やってよ」って言わないの?

睦美 前に「片付けて」って言ったら、「そっちが気付いたならそっちが片付ければいいじゃん」って言われて。昔はお水も汲んであげてたんですけど、それは子供の成長とともにやめたんです。「お水ちょうだい」とか言われて、「分かった〜」って言ってそのまま放置してたら、待てないから自分でやるようになりました(笑)。

祥子 そういう世代なのかもね〜。

睦美 主人関係のホームパーティとかに参加すると、ダンナ勢全員何もしないでソファーにズラーッと座っているんです。

祥子 わー、ヤダヤダ(笑)。

睦美 そういう何もしない夫の奥様たちは、だいたい料理上手で、気配りもあるんですよね。ダンナ関係の夫婦や家族での集まりは苦痛でしかない! だから、コロナ渦に人のインスタを見て、優しいダンナさんを見るとちょっと傷つくみたいな(笑)。

祥子 私なんて、インスタはもはや嘘だと思っているもんね。“いいね”が欲しいだけでしょ!みたいな(笑)。

あかね 一緒にご飯作ろうって言ってみれば?

睦美 そしたら全部、私がアシスタント役になっちゃいますよ。はい、醤油、はい、キャベツ、はい、混ぜて、みたいに“3分クッキング状態”になるから。

祥子 結婚前からそういう人だと分かってたの?

睦美 結婚前は分からないものじゃないですか?私よりだいぶ年上だし、デートの時はレストランとか予約してくれたり、大人だし男らしい人だなーと思ったんですよね。それが、生活すると違うっていうね。

一同 笑。

睦美 でも、最近はダンナだけ仲間外れにするっていうことにしました(笑)。例えば、息子がサッカーを観に行きたいって言うと、必ず一言言うんですよ。「俺、外国でサッカーとか観てきたから、国内の試合とかって展開が遅いじゃん?」とか。だから、「うん! 大丈夫。子どもたちと3人で行ってくるから〜」って。それ以来、一回も誘ってあげないの(笑)。

祥子 それはそれで、寂しがっているんじゃないの〜?

睦美 それが昨年、応援しているチームが勝って子どもとめちゃくちゃ盛り上がって家に帰ってきたら、ダンナが家で一人その試合を観てた!

あかね かわいそう〜(笑)。

睦美 一回だけ、どうしても私が行けない時があって、チケットが2枚しかなくて、その時だけ「連れて行ってあげて」って頼みましたけど、そのあと面倒臭いったらありゃしない。混んでるなか、どこに車を停めて、どこでチケットもらって、この売店で食べ物買ってというスムーズな流れを全部LINEで送信して指示しないといけないんですよ。

北野 そんなの任せたらいいじゃん。睦美ちゃんがやるからやらなくなるんだよ。

睦美 いや、でもスタジアムってすごい人だし、まごまごしている間に試合が始まっちゃうじゃないですか? 練習風景から子どもに観せてあげたいんですよ。ダンナを教育したいわけじゃないので。

ずっと親と同居で”息子のまま”育ってきたダンナ

北野 祥子さんのダンナさんはどうですか?

祥子 うちは、ずっと同居しているお姑さんたちだよね。ダンナは息子のまま成長しなかった感じかな。離れて暮らせばもうちょっと成長したと思うけどね。何かあっても、「あっ、ボタン取れた。お母さ〜ん」「あっ、お金なくなった。お父さ〜ん」って50になったダンナが1階へ行っちゃうの(笑)。うちは、“旦那育て”に失敗しちゃったパターンね。

あかね ダンナさんって育ってきた家庭環境がすごく関係ある気がする。うちのダンナのお母さんはめちゃくちゃバリバリ働いていて、義理の父が普通に家事をしている姿を子どもの頃から見てたみたい。彼は一人暮らしをしていたこともあって、割と自分のことは自分でやるタイプ。

北野 長男か末っ子かみたいな生まれ順も関係がありそう。

祥子 うちの家族が住んでいる地域って昔二世帯ブームがあって、一時期ご近所さんがみんな二世帯だったの。でも結局うまくいかなくて、若い世代がみんな離れていったのに、我が家だけ残った感じ。それくらい、同居は難しいんだと思う。でも、親は嬉しいみたいよ。

あかね そりゃ、そーだよ〜。

祥子 彼の実家だから地元に友達もたくさんいて、よく地元の友達と集まってご飯とか食べたりしてる。そういうのが楽しいみたい。私も、ダンナと子どもの3人で出て行って自分たちだけの生活をすることも何回か考えたけど、出て行くキッカケを失っちゃって、もう18年(笑)。ダンナが50代になったら育つタイミングもないよね?

睦美 ないですよ!うちのダンナなんて、「俺はもうすぐ幼稚園児になるー!」って言ってますからね。

一同 絶対嫌だ!!!(笑)

祥子 「大人の保育園」とかあったらいいのにね。

あかね でもプライドが邪魔して、「大人の保育園」に入ることができなさそう(笑)。

睦美 だから、「VIPな待合所だよ」って言っとけばいいんですよ。

一同 あー、“VIP”とかいうワードとか好きそう(笑)。

あかね 睦美ちゃんはさ、前まで専業主婦だったからダンナさんのお世話とかできたかもしれないけど、仕事始めたら無理でしょ? 文句言われないの?

睦美 それがうちのダンナ、最近独立してずっと家にいるんですよ。だから私が家にいたら永遠に「あのさ〜」って呼ばれるんです。それが辛くて、辛くて。だから私が働いて家にいないと諦めがつくみたいで、私的には助かってるんです。

祥子 うちは、過去にダンナが仕事の関係で借金を作ったことがあるのね。その時、家の貯金を勝手に使いきったの。それで、どうしたらいいのか分からなくなったのか、私に怒られるのが怖くなって、「祥子ちゃんに殺される〜!」って泣いて自分の母親にすがって電話をかけてきたこともあったのよ。

一同 えーっ!!!

あかね でも、外で借りてなくて良かったよね。

祥子 離婚するわけじゃないから、とりあえず一緒に一からやり直そうとしたのね。なのに「外車は手放したくない!釣り道具は売りたくない!」って!そこでまたダンナの両親が出てきて、「でも車はないと不便でしょ?」って車を売らない方向にまとめられたの。それでもある日、「釣り道具一式売ってきたよ〜」ってダンナが言ってくれたから信じてたのに、倉庫の納戸に隠してて……。いつも週末の早朝は釣りに行ってたんだけど、代わりに区営のジムに行ってくるねって車で出かけるわけよ(笑)。おかしいと思って窓のブラインドから覗いたら、納戸からいそいそと釣り道具一式を車へ積んでる姿を発見! ほんとさー、もう呆れるでしょ!? そしたらまた親が出てきて、「息子には息抜きが必要だから、売らなくていいって言ったのよ」って擁護するの。いつもむこうとこっちで3:1になるからどうにもならないじゃん。私も親だから子どもが可愛いのは分かるけど、ちゃんと育ててあげないと本人が可愛そうだよね。

あかね 祥子さんがいなかったら悲劇ですね。

祥子 しまいには、何年も乗っていた外車が、運転中にポン、ポン、ポン、と音がするようになって(笑)。車屋さんが危ないから手放した方がいいですよってことで、先月買い直したのね。私はお金もないから、中古の軽自動車でいいって言ったのに、一昨日また同じマークがついてる外車が届いたの…。

一同 えーーーーっ!!!

祥子 これは魔法?(笑) でも結局、また親がお金を出したっぽいんだよね…。

北野 でも親も年金暮らしでそんなお金ないじゃないですか?

祥子 もう「ない、ない」って言ってるけどね。怖くて真相は聞いてないわ。しかも、新しい車のナンバーがダンナの誕生日だったの!

あかね 自分好き!女子高生か!(笑)

一同 笑。

男性はやれって言われるのがいちばん嫌なのかも

あかね ほんと、子どもが大人になった感じですよね。我が家はずっと共働きだし、お金のことで揉めるのは嫌だったから結婚当初からお互いのお金を合算して、そこからダンナはお小遣い制、私は適当に使う(笑)と決めてるんだ。

祥子 それ、妻が好きだなけお金使えるパターン(笑)。

あかね 違いますよ(笑)。そうしないと、相手が何やってるか分からなくなるから。明確にすれば揉めないかなと。

北野 家事はどうしてるの?

あかね 家事は気付いた方がやることに。朝起きた時に、シンクに使ったお皿が置きっ放しになってると腹も立つけど、言ってケンカになると面倒臭いから何も言わない。たぶん男性って自分のタイミングがあるから、「やれっ」って言われるのがいちばん嫌なのかなと思ってね。私がよく娘に言うのは、家庭内でも空気を読みなさいって。「何でやらないの?」じゃなくて、「できる人がやればいいよね?」って。だって大人になって性格なんて変わらないじゃないですか?だから相手とは上手く付き合っていかなきゃと思うんです。

北野 相手を変えちゃダメってよく言うよね。

祥子 ダンナは子どものままだけど、娘がいると高校生くらいから自分の味方になってくれるから、女の子はいいよね。

あかね 私の友達で気難しいダンナさんを持っている子がいるんだけど、その友達は上手く転がしていて、とにかく「大好き」とか、「いつもありがとう」とか、思ってなくても言葉で伝えているの。友達からも、そういう風にしなくちゃダメだよって言われて、最近は自分がコーヒー飲む時も、必ず一声「コーヒー飲む?」とか声けるようにしたの。「今日のご飯どうする?」とか、気にかけてるよってことが大事みたい。前に仕事がすごく忙しい時に放ったらかしたらキレたのね。そしたら、「収入は俺の方が上なんだから、家庭が壊れるまで働くな」って言われたの。ふざけんな!って思って母にグチったら、「男の人はプライドが高いから、夫を立ててあなたは下手に出なさい」って。うちのダンナは食事をないがしろにすることが怒りポイントなんだって気付いて、「今日ご飯どうする?」とか、「私、今日ご飯作れないけどごめんね」とかちゃんと連絡すると、「じゃあいいよ、今日は僕が作るよ」って返事をしてくれて。ご飯に関する連絡事項を怠らないのが彼を怒らせない秘訣だと気付いて実践するように。

一同 えら〜い。

あかね いやいや、もう結婚21年だから、いろいろあってからの今だよ。一応家族だし、稼いで、家族を支えてくれている人だから。やっと最近、感謝の気持ちを言葉で伝えたりとか、面倒なことは言わないようにできるようになったよ。

祥子 夫婦生活も折り返しだね!

あかね 昔ね、私に大きな仕事がきた時に喜んでダンナに報告したら「だから、何?」みたいな態度をされて。同じ家族なのにどうして一緒に喜んでくれないのかな?って。

祥子 やっぱり男はプライドがあるから、自分より稼ぐのは嫌らしいよ。倍稼ぐと何も言わなくなるらしいけど、自分よりちょっと稼ぐのはダメみたいで、私もダンナより稼ぎ出した時は図に乗ってたもん。今思い返すと、「私が稼いできてやってる」みたいに思ってた気がする。

北野 夫婦長くやっているといろいろありますよね。

祥子 子どもの成長とともに、フォーメーションが変わってくるからね。だけど、決してケンカしたいと思っているわけじゃないから、上手くやろうとすると知らない間に不満が蓄積されて、ある日ドカンと爆発しちゃうんだよね。

睦美 今回、このコロナで離婚に踏み切る人も多いですよね。私の友達も2人、離婚届を書いたって言っていました。でもやっぱりそういう人って、男の人と同じくらい収入がある人たちなんですよね。

祥子 でもさ、どんなダンナだとしてもやっぱり将来は一人でいるのは嫌って思っちゃうんだよね。これって何クライシスなの?(笑)。

睦美 だからみんな、このSTORY世代の時に離婚するって言っていましたよ。40歳くらいだと、ここからもう一花咲かせられるかなって。

祥子 そうだよね。老後一人は寂しいよね。ご飯一人で食べたくないもん。

北野 子どもの父親を求めているわけじゃないからね。自分のパートナー探しってことよね。ステイホーム期間に夫婦のあり方について考える人たちも多かったと思うんだけど、それって時間があったから考えたんじゃなくて、元々自分の奥底にあったものが湧き出てきたんだろうね。良くも悪くもいろいろなことを見つめ直す時間だったのかもしれないね。人生100年としたら、まだまだ折り返し。 私たちの未来もどうなるか分からないけど、とにかく笑って過ごせるような人生の選択をしていきたいね!

取材/北野法子

STORY