【東京アートパトロール】公園通りにピカチュウ出現!
アート巡りがただただ好きなだけのライター安西繁美が、いま気になるアートを見て回って、勝手に感想を書く「東京アートパトロール」。
Daniel Arsham×Pokémon「Relics of Kanto Through Time」
ここ数年、街の変容が半端ない渋谷。Run-D.M.C.が流れていた頃の懐かしい渋谷の面影なんて全くもって残っていないけれど、東京の街は変わるから面白いと思うので、それはそれでワクワクするのですが。
先日から渋谷の公園通りの新しくなったPARCOの1階に登場して話題になっているのがピカチュウのブロンズ像のパブリックアート。
これ、館内4Fで開かれている展覧会と連動したもの。展覧会は、NYを拠点に活動するアメリカ人アーティストのダニエル・アーシャムとポケモンのコラボレーション企画で「フィクションとしての考古学(Fiction Archeology)」がコンセプト。
展示されているのは、3020年に化石化されて発見されたという想定で作られたピカチュウ、ヒトカゲ、ゲンダーなどの人気ポケモンやモンスターボール、ポケモン図鑑などのアイテムの立体作品です。
白で統一された、モダンでオシャレな化石ポケモンたちを見ていると「今の時代って1000年後に化石になったら何が残るんだろう?」「永遠ではない未来って?」さまざまな問いが浮かびます。
ゲームやアニメなどの2次元の世界で親しんでいるポケモンを3次元で認識して、そして化石になるまでの時間という概念も携えた4次元へ。
ポケモンをキーワードに、時空を超えた世界へ誘ってくれる、不思議な体験でした。
8月8日からは会場の様子をPARCO ARTのウェブサイトから3Dビューイングで無料で鑑賞することができます。
ちなみに、この会場付近「ポケモンGO」のレアキャラがいるのではと久しぶりにゲームを稼働させてみましたが、私が訪れた際はレアキャラいませんでした。気になっている方もいると思うので最後に付け加えさせていただきます。
©2020 Pokémon.TM.©Daniel Arsham Courtesy of NANZUKA
パルコ前の黄色のピカチュウとパブリックアート
「渋谷パルコ1Fに設置された約2mのブロンズ製「ピカチュウ」、体内にはさまざまな鉱物が埋められています」
©2020 Pokémon.TM.©Daniel Arsham Courtesy of NANZUKA
ダニエル・アーシャム×ポケモン《ヒトカゲ(ホワイト)》2020
©2020 Pokémon.TM.©Daniel Arsham Courtesy of NANZUKA
「化石化して体内からクリスタル結晶が見えるヒトカゲ」
サトシとピカチュウ
ダニエル・アーシャム×ポケモン《トレーナー&ピカチュウ(ホワイト)》2020
©2020 Pokémon.TM.©Daniel Arsham Courtesy of NANZUKA
【DATA】
Daniel Arsham×Pokémon
「Relics of Kanto Through Time at PARCO MUSEUM TOKYO」
PARCO MUSEUM TOKYO
東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 4F
3DのパブリックビューイングはこちらのURLから
11:00〜21:00(入場は閉場の30分前まで)
¥700
●PARCO MUSEUM TOKYO
https://art.parco.jp/museumtokyo/
text:安西繁美
女性誌やカタログで主にファッション、食関係、アートの企画を担当する編集・ライター歴四半世紀。流行には程よく流されるタイプで、食いしん坊、ワインと旅行好き。東京日本橋出身、よって下町気質。家族や友人に美大出身が多いのに私は画力ゼロ。描けないけど書けるようになれたらいいなと。