美顔器スペシャリストが教えます。【買うべき小顔美顔器】の知っておきたい基本機能

美顔器を一台買うならどれを買えばいい?一家に一台が当たり前となった美顔器も、機能や効果が全く違います。美顔器スペシャリストとしても活躍する美STライターが、初心者でもわかりやすく、基本機能を解説します。

キュッと引きあがったフェイスラインを作る大人のための美顔器に必要な5つの機能を確認して

A:電極から電極へ電気を流すバイポーラ方式の高周波で、深部まで温めます。EMSが浅い筋肉から深い筋肉まで効率的にアプローチ。パイラナイト(リンクス) ¥68,000
B:青・緑色LEDのほか、RF、EMS、インサートパルスを搭載。ドクターアリーヴォ ザ ゼウスⅡ¥200,000※専用美容液付き(ARTISTIC&Co.)
C:EMS、RF、LEDのほか、イオン導出や、メラノバリアパルス、クーリングなど、多彩な機能を搭載。ブライトリフト(ヤーマン) ¥45,000
D:超音波とイオン導入の同時出力を叶える技術を搭載。エンビロン エレクトロソニック DFモバイル スキンケアデバイス¥63,000( プロティア・ジャパン)
E:米国FDAの認可を受けた、唯一の家庭用フラクショナルレーザー。トリア・スキンエイジングケアレーザー(トリア・ビューティ・ジャパン) ¥60,000
F:10分間装着するだけで、2種類のEMSが眼輪筋と側頭筋をリフト&ストレッチ。EMSのほか、ヒーター、マイクロカレントを搭載。メディリフト アイ¥28,000(ヤーマン)

【美顔器Word➊】EMS[A・B・C・F]

顔筋を「ほぐす、鍛える」機能。筋肉を、電気刺激により弛緩収縮させるEMS。効果的なのは、20Hz程度の低周波ですが、高周波と組み合わせて深部の筋肉までアプローチするもの、干渉波を使ってピンポイントでアプローチするものもあります。美顔器ならば周波数や波形により表情筋を動かし鍛えたり、こわばりをほぐしたりします。トレーニング系の機能は、現在の美顔器のトレンドです。

【美顔器Word➋】レーザー[E]

熱エネルギーで「活性化し代謝を上げる」機能。光と違い、レーザーは波長が長くパルス幅が短いため、深く、狭く進む性質があります。そのため、悩みがある部分へダイレクトにアプローチができます。フラクショナルレーザーなら、照射をすることで肌に微細な孔を開け、熱エネルギーを真皮へ届け、その回復過程で、コラーゲンやエラスチンの生成を高めます。直後は、美容成分が浸透しやすくなるメリットもあります。

【美顔器Word➌】超音波[D]

高い周波数による音波が振動を生み、「脂肪細胞にアプローチしたり、肌深部に熱を与えて、細胞を活性化」する機能。ハイフやキャビテーションなど、美容医療分野でも技術が使われています。

【美顔器Word➍】RF[A・B・C]

熱エネルギーにより「真皮を活性化し、深部を温める」機能。ラジオ波、高周波とも言います。高周波を当てると起こるジュール熱が、真皮に熱ダメージを与えて、ヒートショックプロテインを生成。コラーゲンの生成や修復を促進。血行促進や代謝の活性化も期待できます。EMSと同様、比較的高額な美顔器にはよく搭載されます。

【美顔器Word➎】LED[B・C]

「光の色により、肌に対してそれぞれ異なる効果をもたらす」LED。たるみには、赤色LED。波長の長い光で、肌の深いところまで届いて線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成やターンオーバーの活性を促進。青色はアクネ菌に作用し、肌の鎮静効果が。

効かぬ美顔器は去れの心意気で厳選。たるみを上げ小顔化するものだけを紹介

加齢による大顔化には2つのルートがあります。①皮下脂肪が増大し、肌のハリが頰やあごまわりのボリュームを支えられなくなり、フェイスラインが崩れること。そして、②表情筋の衰えによるたるみや、食いしばりによりエラが目立つことで、顔が四角くなることです。40代が、小顔に見せたいなら、この2つに対応する美顔器を選ぶこと。具体的には①に対応するなら、脂肪層にアプローチするキャビテーション(超音波)や、熱エネルギーを与えハリの強化を促すRFやレーザー、②ならば表情筋を鍛えるEMSなど。高額のものも多いですし、使用感も刺激を感じるものが多いはず。それでも、手応えをきっと感じてもらえると思うので、ぜひ試してみてください。

美容ライター歴20年。美顔器使用歴25年、現在も50台超所有。物理的ケアを追求するうち美顔器が増え、専用部屋を作るまでに。現在は美容ライターのほか、美顔器スペシャリストとしても活躍中。

教えてくれたのは……美STライター 吉田瑞穂 43歳

2020年『美ST』10月号掲載 撮影/城 健太〈vale.〉(人物)、asa sato(静物) ヘア・メーク/永田紫織〈LA DONNA〉 取材/吉田瑞穂 編集/小澤博子

美ST