《30年間ビューティ担当のベストコスメ》【第33回】ドゥ・ラ・メールの 「 ザ・アイ コンセントレート」

コロナ自粛の始まりは肌荒れの始まりでした。もともと弱い目元にダメージが過去最悪レベルで出た時、見事復活させたアイクリーム。 これほど速く効くアイケアに初めて出合いました。まさにミラクル! この際、マスクの日常に必須な、若々しく見える目元を取り戻そうで はありませんか。「美容好きは転んでもタダでは起きない」その精神で、目尻のシワだけでなく全方位で取り組みましょう。

今月の殿堂コスメは、ウィズ・コロナ時代こそ「アイケア」。ドゥ・ラ・メールの 「 ザ・アイ コンセントレート」

ザ・アイ コンセントレート 15㎖ ¥25,000(ドゥ・ラ・メール)。シワだけでなく、目元の緩み、血行不良によるくすみ、クマ、キメの乱れなどオールマイティに効果があるアイクリーム。3種のミラクル ブロス™が活力を失った目元に、素早く、持続的に届く。ドゥ・ラ・メールの製品は、ミラクル ブロス™に2種以上のファーメント(発酵成分)をプラスして相乗効果を出す「ダブル ファーメント」が特長。この製品は済州島の海藻と糖蜜によるクラリティ ファーメントを配合している。2020年3月6日発売。

\ここがすごい/

1:「 マスク」と「リモート」――今こそアイケアを始める時
2:スピード、持続、濃く深く、が目元には必要
3:過酷な負担に対応するには、目の周り全体をケアすべき


目元が目立つ時代のアイケアは目の周り全体に速いスピードで効く化粧品を選ぶ

   最近、ある発表会で「アジアの中で日本人はアイケアへの関心が低い」ということを聞き、調べてみたら、別な資料にも中国やアメリカに比べて特に40代女性のアイケア意識が低い、と書いてありました。しかし、今は状況が変わっています。マスク着用、リップより目元メーク重視、そしてリモート作業による目の酷使。

 実は4月の自粛真っ只中、肌が荒れました(そういう方、多かったと聞いています)。不調のサインは弱いところに出ると言われます。私の場合は、瞼や目袋からクマの位置にかけての部分。ぶっくりと腫れ皮膚の色も赤黒く、チリチリとした痒みも。病院に行きづらい時期だったため、以前皮膚科でもらったステロイド薬を薄めに注意深く塗って4日後に腫れは引いたのですが……腫れが引いたぶん、目袋の下にくっきりと深いシワが出現。あれはもうシワというより〝溝〟です。クマは谷間のように落ち込み、肌のくすみも最悪。マズい、マズすぎる! 家にあるアイケアを軒並みチェックし、効いたのが、10年ぶりにリニューアルした、この「ザ・アイ コンセントレート」でした。

 今までアイケアは〝コツコツ美容〟の代表でしたね。しかも効果が実感しにくいアイテムでもありました。「ザ・アイ コンセントレート」の優れた点は、なによりスピードです。とにかく効き目が速い。5日間で〝溝〟からシワくらいまでになり、その後だんだんと薄くなり、目の下全体の質感、皮膚トーンも上がってきました。肌の再生能力が劣っている時にグズグズしていると、トラブルが深刻化して取り返しがつかなくなるから、スピードは美ST世代のスキンケアには必須です。

 「ザ・アイ コンセントレート」には、ドゥ・ラ・メールのアイコン成分「ミラクル ブロス™」が3種配合されています。ミラクル ブロス™はジャイアント シーケルプという海藻をバイオ発酵させた独自成分で、通常のもの、カプセル状のもの、3倍濃縮されたものがこのボトルにギュッと詰まっています。3倍濃縮ミラクルブロス™は真空状態にして圧力をかけて冷却し(熱すると成分が死んでしまうため)、3日3晩かけて濃縮していきます。それは頰の皮膚の3分の1ほどしかないバリア機能の低い目元の皮膚を、速く落ち着かせ修復へと導きます。カプセル状のミラクル ブロス™は、ジワジワと持続して長時間、目元の角層深部に届くという仕組み。紫外線、PC、スマホ、1日に1万5千~2万回もするまばたき――日中ずっと目元が受けているダメージを考えたら、朝「ザ・アイ コンセントレート」をつけて、夜のお手入れまで効いているという点は、とても重要なことです。さらに、この製品だけの新しい「クラリティ ファーメント」は済州島のリカバリーケルプと糖蜜を濃縮させた発酵成分。ダブルファーメントの相乗効果で、目元をたっぷりと潤して明るさを取り戻します。もう一つのアイコン成分、「ライム ティー コンセントレート」は乾燥や大気汚染などの外的ストレスから敏感な目元を保護する働きがあるのです。

 目尻のシワはシワ改善美容液でなんとかなると思うのですが、目元の過酷な労働環境には、目袋&クマをはじめとする目の周囲全体がウィズ・コロナ時代のアイケアの核心ではないかと、私は思うのです。皮膚が薄い目元は外的影響を受けやすく、肌の中で微小な炎症を起こし、内部の血流、メラニン色素、水分代謝などの状態が、表に透けて見えてしまうからです。毛細血管のコラーゲンが糖化し、血管壁から水分や血液色素が漏れ出すのもくすみやむくみとなって現れます。ご存じのとおりドゥ・ラ・メールは、半世紀以上前、実験中に大事故にあった物理学者マックス・ヒューバー博士が、その治療のために12年かけて「ミラクル ブロス™」を開発したことから始まっています。炎症と老化の関係は2000年頃から注目され、化粧品において明確に〝炎症と皮膚の老化の紐づき〟がなされたのは、2010年に慢性的な微小炎症にフォーカスした化粧品が発表されてから。それよりもずっと前から、炎症を抑え、肌を健康な状態に戻すことを指針にしてきたからこそ、ドゥ・ラ・メールのアイケアは信頼できるのです。目元にいっそうの負担がかかり、しかも目立ってしまう今、効果を確信できる製品でアイケアを始める良い機会だと考えたいですね。

\使い切っています♡/

4月中旬から使い始め、7月いっぱいで1個終了。朝晩、片目に米粒大の量をアプリケーターで取って8等分して置きます。ちゃんと肌に留まる感があり、しかもベタつかないテクスチャーなので朝のメーク前にもいいし、猛暑の夏にもよかった。ゴッドハンドの手を再現できるよう開発に1年かかったというアプリケーターが本当に優秀。シンプルだけど重さや冷んやりする材質など考え抜かれていると思います。目のクマ部分や目尻だけでなく、眉の上下をマッサージすると最高に気持ちがいい。眼瞼下垂の年頃は眉付近の筋肉が凝っているので、そこをほぐすことが大事。たるみが消えた、目がキュッと上がったという声も多いそうなので、頑張ります。高価ですが、2個目購入しました!

『JJ』時代から美容を担当。 スーパーモデルブーム、 日本上陸前のM·A·Cをブレイクさせる。愛ある視点で厳しく化粧品を選び、「コスメは感動!」が信条。美ST ONLINEでの連載「30年目のコスメ愛」も好評。

30年間ビューティ担当・編集 I

2020年『美ST』9月号掲載 撮影/河野 望 イラストレーション/大沢かずみ 編集・文/石原晶子

美ST