「おうち防災」を意識したら見た目もすっきり!防災目線の整理収納法とは?【Martist田口愛佳】

こんにちは、Martist田口愛佳です。
早いもので年が明けてから、2週間がたちましたね。みなさまいかがお過ごしでしょうか?

今回は、整理収納ともつながる【おうちの防災】についてです。地震対策のために購入したものや、地震に備えて整理収納し直したキッチンのBefore⇒Afterをご紹介します♪

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整理収納アドバイザーとして活動する上で、使いやすさはもちろんのこと、防災を意識した収納でもっとよいご提案がしたい!と思い、昨年の12月から防災について学び始めました。

そこで勉強を始めたのが、「防災共育(ともいく)管理士」という資格。これは、東日本大震災や豪雨による災害など、災害大国といえる日本で生きていくために、最低限知っておくべき一般常識としての対策はもちろん、主体性を持って学ぶ力を育て危機管理能力を養うのが目的の資格です。

昨年末に防災の基本を学ぶ「防災共育管理士3級」の講座を受講し、無事取得。さらに、年明けに「防災共育管理士2級 」の「安全環境収納アドバイザー」をオンラインで受講しました。

「防災共育管理士2級 」は安全な収納や食料の備蓄、子どもや高齢者、動物の防災についてといった5つの専門分野ごとに講座があります。そして、専門分野を学ぶことで「防災共育管理士2級 ○○アドバイザー 」になることができます。

防災と聞くと、つい【備蓄】にばかり気を取られがちですが(私自身がそうでした!)、備蓄は生きていてこそ役に立つもの! 今回講座を受講したことで、災害時に生き残るための【安全な環境にすることの大切さ】を改めて実感しました。

それでは、この安全な環境を整えるために、我が家で購入したモノをご紹介します!

【1】耐震ジェル

まずこちらは、倒れやすい家具の下に敷いて地震の際に家具の転倒を防ぐ「耐震ジェル極」。

恥ずかしながら、今まで耐震ジェルはテレビにしか使っていませんでした。しかも、耐震ジェルを使い始めた理由は、以前のテレビを息子が小さいころに倒して壊してしまったためで、防災の観点で使っていたわけでもなく……。

今回はキッチン周りをメインに、オーブンレンジ、トースター、引き出しなどに設置。地震の際に重い家電が倒れるのを防げて、キッチンが安全な場所になりました。

この商品は、トリセツと一緒に商品を開発された方の熱い思いが詰まっているお手紙も同封されていました。なんと、東日本大震災のときに茨城県で被災した方が、その経験を元につくられたものなのだそうです。実は私は茨城県生まれで、中高も茨城県で育ち、祖母も茨城県在住なので、茨城県と聞くと妙に親近感がわいてきます!

【2】耐震ロック

こちらは、食器棚などに耐震ロックを後付けできる、開き扉用の「耐震パーフェクトロック」。地震などの振動を感知するとロックがかかり、扉が開いて中身が飛び出る、といったことを防いでくれます。我が家の食器棚には耐震ロックが付いていなかったので、早速自分で取り付けてみました。

説明書には、こちらの厚紙が付いています。これをカットして貼り付けることで「ねじ止め位置目安」がわかるようになっていたので、比較的スムーズに取り付けられました♪

まるで元から付いていたかのような、自然な仕上がりに(笑)。

設置したのは、かつて自分でDIYして扉を取り付けた、グラス収納スペース。

災害時にガラスが割れて飛び散るのをふせぐため、またお気に入りのグラスを守るために。耐震ロックをつけたことで、気持ち的にも今までより安心して暮らせそうです。

ちなみにこちらのアイテムは、扉の形状によっては使えない場合があるので、購入前にHPをチェックしたり、設置場所などを確認することをおすすめします。

【3】突っ張り耐震ポール

 

背の高い家具が地震の際に倒れるのを防ぐ「耐震ポール」。ずっと気になっていたけど、ついつい忘れて購入できずじまいだった耐震ポールは、突っ張り棒といえばココ!と個人的に絶大な信頼を寄せている平安伸銅工業さんの製品を選びました。

取付もすごく簡単! なんで今まで買わなかったのだろう……と思うぐらい、今回購入したものの中で一番手間がかかりませんでした。(棚の上の掃除をする時間は除いて。笑)

危なかったのが、購入しようとネット検索したとき、最初に出てきた商品がサイズがちょっと長めのもので、間違えて買っちゃうところでした(笑)。やっぱりきちんと測ることって大切ですね!

防災用品や耐震用品は、様々なメーカーから発売されているので、ご自身が安心を買えると思うメーカーさんで選ぶと、失敗や後悔が少ないかもしれません♪

こうして整えたところで、改めて防災目線で見た我が家のBefore⇒Afterを見ていきましょう。

 

【Before】

使い勝手はよよかったのですが、防災目線で見てみると、腰高より上に重いものがあることや、棚上にものがあるところが危険でした。

【After】

重いもの・割れやすいものは下段や扉付きの部分に収納し、収納用品の配置なども変更しています。これでもだいぶ安心できますが、さらには購入した耐震グッズを設置して万全の体制に!

防災のことを考えながら整理収納したら、今までよりもかなり見た目もスッキリした気がします♪

 

今回、防災目線でキッチンを見直してみたら、改めて「持っているもの」を整理することができ、いくつかものを手放しました。ものが好きな私。お料理も結構するし、うつわやグラス、調理用品など、特にキッチンはものが多め。もちろん、苦しくなるぐらいなら、ものを手放す必要はないのですが……。

「命を守る環境をつくる!」

と、考えながら見直してみると、過去に手放すか迷っていたものや、今の生活には不必要なものがすんなりと手放せるかも。そして、1回見直してみたことで、普段の買い物の仕方や、お気に入りのモノの選び方もかわってくるかもしれません。

私は今回、過去の安物買いの銭失いタイプだった自分の負の遺産を見つけて(笑)、改めて、「これからはお気に入りのモノしか家に入れないぞ!」と思うことができました。

今回は、我が家の防災(地震対策)をご紹介しました。防災を考える上で、まずはものを整理すること、そして安全な収納を考えることはとっても大切。命より大切なものなんてないですよ!(自分にも言ってます。笑)

防災を考える際、小さいスペースからでもよいので今あるものを見直したり、これからのものの買い方などを見直してみて下さいね♪

撮影・文/田口愛佳

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田口愛佳
整理収納アドバイザー

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