胃がない美魔女・浜木真紀子さんの【胃がん闘病】今とこれから

第10回国民的美魔女コンテストファイナリストの浜木真紀子さん。彼女がステージで告白したのが、胃がんであったことでした。どん底から這い上がって今とても美しい笑顔で笑う浜木さんに、これまでの闘病生活と、今気をつけていることを伺いました。

日常的な胃の痛みもずっとストレスのせいだと思っていました

富山県在住。第10回国民的美魔女コンテストファイナリスト。23歳で結婚後も大手損保会社で活躍し、8年前に独立。現在東京の大学に通う長男とカフェ巡りするのが楽しみ。「パフェやケーキが大好き!胃がない私にとって、食べると液体になって高カロリーな甘いものが最高なんです。ご飯より、スイーツだけ食べていたいくらい。」

お話を伺ったのは……浜木真紀子さん(46歳) TEAM美魔女10期生・会社経営

結婚・出産後も仕事中心の生活。37歳で胃がん発覚

20代からずっと仕事中心だった毎日。食事も睡眠も不規則で、胃の痛みが日常的なものになっていましたが、ストレスのせいだろうと思っていました。ある日、ふと思いつきで行った初めての胃カメラ検査で、がんと思われるものが見つかりました。それから検査結果が出るまでの2週間は、家から一歩も出ず、顔も洗わず着替えもせず、寝ない食べない放心状態が続き激やせしました。家族がみんな泣いている中で「誰も私の気持ちなんてわからない」と、ひとり後ろ向きな気持ちで自殺まで考えるほど精神的にも不安定に。検査の結果は胃がんのステージⅡb。胃の全摘のために「お腹を切りたくない、体に傷を残したくない」と考え、当時はがん研有明病院にいらした全国的に有名な比企直樹先生にセカンドオピニオンをお願いしました。幸運なことが重なり1カ月後には、腹腔鏡下手術で胃を全摘。胃のまわりのリンパ節にも転移があったため抗がん剤治療を勧められましたが、私は家族の反対を押し切り抗がん剤治療をしない選択をしました。

①53㎏あった体重が39㎏になってしまったころ。免疫力がかなり落ちていました。②胃がん手術のために入院して初日に撮った思い出の写真。母や家族の優しさに涙があふれてとまりませんでした。③胃を全摘した翌日から痛みと闘いながら歩いた辛かったリハビリ。痛くて震える手で必死にメークしました。⑤美魔女コンテストのステージ。初めて人前でがんのことを話しました。

①がんが分かり落ち込んでいたころ
②手術前
③リハビリ
④美魔女コンテスト

がんになって手術をして変わったこと

人の優しさがすごくわかるようになって周りがすべてキラキラして見えるんです。おしゃれやメークをしたり、人とおしゃべりができること、全てに感謝するようになりました。実は最近まで、同情されたくなくて病気のことを話せなかったんです。でも今は、私のがんの治療の経験や頑張って綺麗でいたいという気持ちを伝えたら、元気になってくれる人もいるかもしれないと思うようになりました。体にいいものを食べて、大好きな息子と一緒にスイーツを食べながら大笑いする。こんな普通のことがとても大切で、幸せだと思うようになりました。

おへそから各内臓を取り出して胃を切除し、またおへそから各内臓を戻すという腹腔鏡下手術。一番望んだお腹に傷が残らないことを叶えてもらいました。

メークで一番のポイントはチーク。顔色が悪く見えるのが嫌で、どんな時もチークだけは欠かしません。いつも明るく元気に見られたいんです。

サバイブ後、健康のために気をつけていること

☑︎ 体にいい食事や調味料を取り入れる
☑︎ 基礎体温を上げる生活をしている(毎日湯船につかる、岩盤浴、酵素浴)
☑︎ 1年に1回は、必ず全身検査
☑︎ お笑い番組を観て笑う


《浜木真紀子さん 闘病ヒストリー》 2011年 37歳 12月 ずっと続いていた胃痛を診てもらおうと思いつきで撮った胃カメラ検査で、胃がんと思われるものが見つかる。 2012年 38歳 1月 胃がんステージⅡb。 2月 がん研有明病院に入院、手術 4月 仕事復帰するがダンピング症候群により2日で断念。自宅で療養。 2013年 39歳 4月 仕事に復帰する 2020年 46歳 9月 甲状腺にがんの疑いが見つかるが良性。退院から8 年間、現在も胃カメラ検査とCT検査を半年ごと交互に続けている。

2021年『美ST』2月号掲載 撮影/吉澤健太、平林直己、楠 聖子、奥山栄樹 ヘア・メーク/小澤実和、川岸ゆかり 取材/楠沢順子、菊池真理子、浦﨑かおり 構成/佐久間朋子

美ST