【poppyデザイナー・あさぎーにょさん②】アパレルとは無縁だった彼女がブランドを立ち上げた方法とは?[連載・私らしい働き方]

キャリアの選択が多様化し、より自由に選択できる今。
「自分らしい働き方」を追い求め、実現させている憧れの自立女子
たちに、ご自身のキャリアの実体験を語ってもらうWEB連載。

第三回目となる今回は、YouTuber、アーティストとして活躍する傍ら、自身のアパレルブランドpoppy(ポピー)のデザイナーも務める次世代クリエイティブアーティスト・あさぎーにょさんにインタビュー。その模様を前・後編に分けてお届けします。

後編となる今回は、アパレルとは無縁だった彼女がブランドを立ち上げた方法に迫ります!

Q. ブランドを設立して
良かったこと、苦労したことは?

JJ編集部:ブランドを立ち上げられて良かったこと、辛かったことを教えてください。

あさぎーにょさん:私の世界観が好きと言ってくださるファンの方に、モノとして届けることができていなかったので、洋服を作ることでそこが解消されたのは良かったと思っています。私も自分の世界観、思い描いていた色や形を可視化できて楽しいです。今後、音楽やファッション、映画などいろんなジャンルに挑戦して、最終的に一つの街のようにできたら理想。ディズニーの世界観をみんなが共通して分かるように、私も自分の世界観をいろんな角度で表現したいと思っています。その点で言うと、poppyの洋服を作ることはいま自分がやるべきことなんだと思います。辛かったことは……思い浮かばないですね。

 

Q. ブランドはどうやって立ち上げた?

JJ編集部:実際にブランドを立ち上げるとき、何から始めましたか?

あさぎーにょさん:パジャマを作ったときは、知り合いの服飾専門学校の先生に会いに行ったのですが、その方がアパレルブランドを立ち上げられたので、そのご縁で私もブランドを始めることになりました。だから、皆さんの参考になるかは分からないのですが、まずアパレル関係の方に話しかけてみるのもひとつの手段だと思います

JJ編集部:もしその方との出会いがなければ、ブランドは立ち上げていなかったですか?

あさぎーにょさん:アパレルブランドは絶対にどこかで始めていたと思います。

JJ編集部:洋服が出来上がるまでの工程などはどのように整えられましたか?

あさぎーにょさん:poppyの現ファッションチームがもともと洋服を作っている方々だったので、そのつながりで全てお願いしています。オリジナルのテキスタイルで作るときは、自分でiPadでデザインを書いたり、言葉で表現して伝えたりなど、作りたいもののイメージを伝えてお願いしています。私はパターンを引いたりとかはできないので、主にデザインを担当しています。

 

Q. 自分らしさを貫く彼女の
ものづくりへのこだわりとは?

JJ編集部:洋服を作る上で譲れないポイントや、物作りへのこだわりがあれば教えてください。

あさぎーにょさん:自分が思い描いた通りになっていない時は妥協はしません。あと、自分が作らなくても世の中にあるものは絶対に作らないと決めています。カラフルで丸みや温かみのある私だからこそのデザインで自分らしさを出せるようにこだわっています。

JJ編集部:その信念はすごいですね!

あさぎーにょさん:そうですね。正直売り上げとかは特に気にしていないです。シンプルなものは需要があるからみなさん欲しいと言ってくださるかもしれないんですけど、それが他のお店にもあると思ったら、自分が作る必要性は無いのでわざわざ作らないです。自分らしさ、世界観を作るということが私のモットーなのでそれに注力しています

 

Q. ブランド名をへんてこポップからpoppyへ変更。
当時の迷いとは?

JJ編集部:ブランドを立ち上げることの辛さと続けることの辛さが別にあると思うのですが、続けていく中で辛いことや苦労していることがあれば教えてください。

あさぎーにょさん:立ち上げから時間がそれほど立っていないこともあって、まだ辛さを感じたことはないのですが、途中でブランド名を変えたときに迷いはありました。実は立ち上げ当初は「へんてこポップ」という名前で始めて、次のシーズンで現在の「poppy」に変えたんです。自分の世界観と名前が合っているかを考えたとき、”へんてこ”は私の個性であって、世界観ではないなと思いました。みなさんにへんてこになってほしい、へんてこな世界観に浸って欲しいわけでないと気付いてから、何度も検討して最終的に名前を変えることにしました

JJ編集部:ブランド名を変えることを考え始めたきっかけは?

あさぎーにょさん:作るものに対して、これってへんてこなのかなと疑問に思ようになったんです。ただ可愛いお洋服を作りたいのに、「へんてこポップ」というブランド名に引っ張られてしまうことが増えていました。名前、デザイン、アイコンなど全てに一貫性を持たせないといけない中で、何を一貫させるかと考えた時に、自分の感情を大切にしたいなとと思いました。なので改めてブランドのコンセプトを考え直して、”無邪気なあなたへワクワクを”に変えたんです。そこから出来上がったものに対して自分はワクワクするかどうかを問いかけ、そこが目標になりました。

JJ編集部:今回お話を聞いて自分のやりたいことが明確で、深く追求されていると思いました。自分について追求するためにはどうすればいいですか?

あさぎーにょさん:“夢は〇〇すること”と大きく掲げるのではなく、感情をゴールにすること。チャレンジするときに失敗を恐れたり、やってみて違ったらどうしようと思うこともあるけれど、変化できる勇気を持てば絶対に思い描いた未来を作れると思います

JJ編集部:キャリアに悩む学生へアドバイスをお願いします。

あさぎーにょさん:一歩前に進むこともその場から去ることも、自分にとってそれがメリットだと思うのであれば、変化を恐れずに前に進んで欲しいです。その勇気こそがハッピーになれる近道だと思います。そして、どんなときも期待すること、ワクワクすることを忘れないで欲しいです。

 

前後編とお届けしてきたあさぎーにょさんのインタビューはいかがでしたか? 知識ゼロでもやる気さえあればアパレルブランドを立ち上げられる時代。興味を持っている方の参考になりますように。

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