【COHINA・田中絢子さん②】学生時代に起業。副業から本業へ選択したきっかけとは?[連載・私らしい働き方]

キャリアの選択が多様化し、より自由に選択できる今。
「自分らしい働き方」を追い求め、実現させている憧れの自立女子たちにご自身のキャリアの実体験を語ってもらうWEB連載。

第四回目の今回はCOHINAディレクター田中絢子さんにインタビュー。大学在学中に身長155cm以下の低身長女性向けブランドを立ち上げた田中さん。その模様を前編・後編にわたってお届けします。

【後編】では新卒で入社後、副業という形で運営に携わる苦労、本業へ選択するきっかけ、そして就職活動へのアドバイスについてお伺いしました!

Q 起業について

JJ編集部:起業についてはもともと勉強していたのでしょうか?

田中さん:勉強はしていませんでした。大学は政治経済学部だったのですが、起業は自分の興味のあることとして意識はしていました。会社を作りたかったというよりは、まだ世の中にないものを作りたかったという点が気持ちとしては大きかったです。

Q 就職後、副業としての両立は?

JJ編集部:大学を卒業して一度就職をされたそうですが、卒業後はどのような形でCOHINAを運営していたのでしょうか?

田中さん:大学在学中にCOHINAを立ち上げてから、卒業後新卒でGoogleに入社をしました。その間は副業という形でブランドに携わっていたので、平日は9時から17時まではオフィスでマーケや営業の仕事をし、18時からCOHINAのオフィスに行って働いてという生活。土日もCOHINAの仕事をしていました。どっちもやりたくて、1年数ヶ月ほどはずっと働いていました。

JJ編集部:副業から本業にしようと思ったきっかけはあったのでしょうか?

田中さん:COHINAが大きくなっていったことが一番のきっかけです。Googleには自分にできることを増やしたいという思いで入社したのですが、広告担当として1年半弱働かせていただき、広告の基礎・運用と社会人としての最低限のスキルを勉強させていただいたなという思いがあって。COHINAでやりたいことが増えたというのと、大きくするためにはもっと時間を使わなくてはいけないと思いました。

 

Q ブランドを拡大してから大変だったことは?

JJ編集部:ブランドを立ち上げてから大変だったことはありますか?

田中さん:売れるかなという心配はありました。当時、小柄さん向けの服が全くないというわけではなかったですが、これまでに低身長の自分が欲しいと思う洋服がなかったということは、ニーズがなかったということなのかなと。自分がこんなに在庫を抱えて作ったところで、必要とされていないんじゃないかとオープンするまでは思っていて。さらに、こんなにお金使って大丈夫かなと先の見えない怪しさはずっとありました。

JJ編集部:デザイン、発注、マーケティング、全て自分たちで行うのは大変だと思いますが、その間心折れずにできた理由はありますか?

田中さん:大変でしたが楽しかったですね。やりたかったことが目に見えて形になっていく過程が実感できました。例えば、商品のデザインが決められた、サンプルが届いた、ECサイトができた、フォロワーが増えたなど、全てゼロからの立ち上げだったので、形になっていくことをリアルに感じることができました。
またお客様からも「私も困っていたんです」「こんなブランドできるのをずっと待っていたんです。できたら絶対買うね」と応援していただいたので、大変さを上回る喜びがありました。

JJ編集部:ブランドを大きくする上で大変だったことはありますか?

田中さん:立ち上げ期は気合い。グロースさせるとなると仲間を作ることです。私自身、アパレル出身ではないですし、マーケティングに長けているわけではないので、誰とやるか、同じ気持ちを持ったどんな人に仲間になってもらえるかというところが大切になると思います。自分一人ではできないけど、チームだったらできるということを、いかに形にしていくかということということを考えています。

 

Q 就活について
アドバイスをお願いします。

JJ編集部:JJ世代の大学生へ、就職活動に関してアドバイスがありましたら教えてください。

田中さん:たくさんの人に会うということは絶対にやるべきだと思います。学生の時は社会のことを知らないので表面的な情報、初任給、勤務先、業界などで判断しがちだと思うのですが、実際一番苦労する、かつ喜びを感じるのは、誰と働くかというところだと思います。自分がその人と一緒にいて、好きな自分でいられるか、尊敬できるか、刺激をもらえるかといったことを大切にして欲しいです。OB・OG訪問はもちろんですが、TwitterでいきなりDMをしてみたり、インタビュー記事を見て面白いと思った人に会えないか交渉してみたりなど、“就活中の学生”という特権をフル活用してください。話してみないとわからないことはたくさんありますよ。

JJ編集部:ご自身の就職活動はいかがでしたか?

田中さん:私自身もOB・OG訪問はかなりしました。今のコロナの状況は、Zoomで一時間だけ時間をもらうという形で逆にアポも取りに行きやすいと思いますし、社会人と話した経験は、ダイレクトに面接に生かせると思いますよ。

 

前編・後編にわたってお届けした田中さんへのインタビューいかがでしたか?次回の「私らしい働き方」もお楽しみに♡

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