イギリス超名門ハロウスクールが岩手に開校する理由
2022年8月、岩手県安比高原に創立450周年を誇る英国の名門校「ハロウスクール」が、「ハロウインターナショナルスクール安比ジャパン(以下、ハロウ安比校)」として開校を予定しています。一体どんな学校なのか、オンラインで行われた説明会に、小学生の子を持つライターAが参加してきました!
イギリスの元首相
チャーチルも学んだ、
英国の名門校
「ハロウスクール」の歴史は古く、創立は1572年。英国の名門パブリックスクールThe Nineの一校に数えられ、元英国首相でありノーベル文学賞を受賞したウィンストン・チャーチルの出身校としても知られています。そのほかにもインドの初代首相ジャワハルラール・ネルーなど、世界各国にリーダーたちを輩出してきたそう。
その「ハロウインターナショナルスクール」が、2022年8月、日本初のイギリス式国際教育を提供する全寮制のインターナショナルスクールとして開校することに!
場所はスキーリゾートとしても名高い、岩手県の安比高原。Year7〜Year13(小学校6年〜高校3年)が対象で、将来的な定員は920名と、日本で最大規模の全寮制インターナショナルスクールとなる予定です。でもそもそも、なぜ日本の安比高原なのでしょうか?
その理由は、多くの世界中の親たちからの、「質の高い国際教育を受けさせたいけれど、子どもが1人で海外に行くのは安心できない」という声。
そこで、国際的に生徒を募集しやすく、保護者が子どもに会いに行きやすい国で、豊かで美しい自然と安全な環境を提供できる場所として、日本の安比高原が候補になったのだそう。もともと本国のハロウスクールは自然の豊かさを教育に生かせる場所にあり、安比高原の環境はとても近いのだそうです。
全寮制のため、生徒は日本人だけではありません。生徒はアジア全域を中心にヨーロッパや北アメリカなど世界から集まるので、授業はすべて英語で行われますが(必要に応じて他言語のサポートあり)、そのほかにも日本語や中国語を学べるカリキュラムも充実。
気になる卒業後は、オックスフォードなどをはじめとする世界大学ランキングのトップ20に入る大学に進学しているようです。日本でも京都大学をはじめ早稲田大学などへの実績があり、日本に開校したことでさらに増えていくかもしれませんね。
本国の環境に近い大自然と
同じ教育の質を担保
「ハロウ安比校の生徒はただカリキュラムをこなすだけでなく、大自然と触れ合い、体感しながら学びます。例えば、天文学の授業では、ほとんどの学校は映像を見ながらですが、ここでは学生は先生たちと一緒に満天の星の下で授業ができます」。
夏にはゴルフ、冬にはスキー。大自然の中で学びながら、国際的な人材になるための英国式の教育を受けられるのが醍醐味。
世界で活躍する人材を輩出してきたハロウスクールの、本家ロンドンと同じ教育の質が担保されているというハロウ安比校。
「留学させたいけど、なかなか会えないのは寂しい」「安全な日本で学んでほしい」と思う人にも、もちろん「超一流の国際教育を受けさせたい!」という人にも、魅力的な選択肢になりそうです。
私も今、長男(小2)の進路についてずっと悩んでいるところ。1年後に塾に入れて中学受験街道をひた走っていくのが息子の性格を考えてもちょっと不安で、もう少し伸び伸びさせて高校や大学で留学させようかな、など…。私自身は大学卒業後すぐに1年半留学(とはいってもフランスへの遊学です)をして後悔はしていないので、子どもたちにも一度は海外で暮らしてみて欲しいな、と思っています。
とはいえ、子どもたちをそうそう会いにいけない遠くの国に行かせるのは寂しいし、すごく心配でもあります。自分は全然大丈夫!と思っていましたが、今思えば家族は心配しただろうなぁ、と。授業料などまだ非公開でしたが、国内でこんな素敵な国際教育が受けられるのなら、中学受験以外の選択肢のひとつとしても魅力的だなと思いました!
取材・文/有馬美穂