洗濯王子が”年中部屋干し”なのはなぜ?


生乾きの臭いが不快、厚手の衣類が乾かずにイライラ……。寒い時期の部屋干しには悩みがつきもの。それでもしっかり早く乾かすコツを「洗濯王子」こと中村祐一さんにきっちり教えてもらいました!


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\「年中部屋干し」の洗濯王子に聞きました/

〝洗濯王子〞こと中村祐一さん
1984年生まれ。長野県伊那市のクリーニング会社「芳洗舎」3代目。「洗濯でセカイを変える」という信念のもと、洗濯家として家庭に洗濯のノウハウを伝え続ける。2018年には洗濯が主役の住宅「センタクアトリエ」を開設。メディア出演も多数。

部屋干しにすることにはメリットしかありません

「実は外に洗濯物を干すと、紫外線で衣類がダメージを受けたり、空中に舞っているホコリなどの汚れが付着することもあるんです。その点、部屋干しならその心配もありません。さらに部屋干しは、天候や気温、日照時間にも左右されにくいので、自分の生活スタイルに合わせて、毎日同じ条件で洗濯物を干すことができますよね。結果、家事としても楽な気持ちで洗濯に取り組めるようになると思います」

早く乾かすために必要な〝3つの条件〞をチェック

洗濯物を早く乾かすためには「温度」「湿度」そして「空気の流れ」の3つの要素を揃えることが大切だそう。
「まず『温度』。これは高ければ高いほど洗濯物がよく乾きます。寒い時季は暖房や浴室乾燥機能を活用するのもおすすめです。次に、『湿度』はもちろん、常に低めをキープすることを心がけて。冬は乾燥しているのでクリアしやすいですが、それでも気になる場合は除湿機を使うといいと思います。そしていちばん大切なのが『空気の流れ』。部屋の中で空気が循環している状態をつくりだすことが最重要ポイントです。扇風機やサーキュレーターを使って洗濯物に風を送りこむのもいいと思います。水分は重力で上から下に下がってくるので、首振り機能を使い、洗濯物の下の部分に風を当てるとより効果的ですよ」

部屋干しハンガーのおすすめは


「厚みのある大きめのハンガーを室内干しに活用するといいですよ。肩や襟元の形崩れを防げます」(中村さん)/「ポリプロピレンハンガー」約幅45㎝¥264(無印良品 銀座)

Mart2021 4月号\きっちり乾かす!/“冬の洗濯物問題” より

イラスト/フジノマ(asterisk agency) 撮影/池田佳史(BOIL) 取材・文/丹下紋香 編集/小橋健太郎 WEB構成/上原奈緒

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