「野菜だけの生活は老ける!」やってはいけない30代美容③【アラフィフ美容ライターが語る】
最近注目を集める‶奇跡の50代〟。
マイナス10才と言っても過言でないほど、年を重ねてもイキイキとした美肌を保つアラフィフ女性が増えています。
彼女たちが口を揃えて言うのは、お肌の曲がり角を迎える30代にどんなスキンケアをしていたかで、大きな差がつくということ。
雑誌STORYで長年ビューティ連載を担当してきたアラフィフ代表ライター稲益が、実体験に基づき、30代でやっておくべき&やってはいけないリアル美容を語ります。
お肉はダイエットの敵。野菜中心の食事にしていれば美肌もスリムなボディも思いのまま!と思っていませんか?
一見ヘルシーなベジタリアン食生活がかえって痩せにくい体を作っているかもしれません。
美肌にはたんぱく質が不可欠!野菜=美容と思わないで
ヴィーガンブームの予兆が見えていた30代。家では極力肉をカットして野菜だけ、という食生活を続けていた時期がありました。ビタミン、ミネラル、食物繊維。美肌に良いものをたっぷり摂れて動物性脂肪ゼロ。胃もたれしないし、ベストな食生活と思ってました。
ところが……肉を食べてないのにそれほど体重は落ちないし、やたら疲れやすくなってきたんです。冬になると南極に行ったかのようにブルブル震える末端冷え性になる始末。さらに肌にもハリがなくなってきて美容皮膚科に駆け込んだところ、極度のプロテイン不足を指摘され、野菜中心の食生活を見直すことに。
肉はタンパク質。食事で摂ったタンパク質は内臓で消化されながらアミノ酸に分解され、筋肉や皮膚、髪などの材料になる大切な栄養素です。肉は消化にエネルギーを使い代謝を高めてくれるので、脂肪を燃焼しやすくなるメリットも。余談ながら、ハードな舞台を毎日こなすタカラジェンヌも体を傷めたり肌荒れしたときはお肉をたくさん食べるそう。植物性より動物性たんぱく質のほうが回復は早いのです。ダイエットが気になるなら、脂が少なく、脂肪を燃焼させるL-カルニチンを豊富に含む赤身の肉か鶏肉を選んで。意識して肉を摂るように方向転換してから、肌のくすみがなくなり、きちんと食事をしても体重が増えなくなりました。
長い目で見て太りにくい体質を作り、美肌をキープするにはきちんと肉も摂る、が鉄則です。
便秘を治す食生活を30代のうちに見つけて
足りない栄養が増える30代、必要なものはサプリで補う
上にも書きましたが、30代は多忙を極めていたせいもあってか、体を支えている栄養素がどんどん減っていく感覚がありました。とにかく疲れやすい。栄養ドリンクでしのいだときもありましたが、ほとんどがカフェインで一瞬疲れが吹っ飛ぶだけ。根本的に体を整えたほうが良いのでは……と思い、30代で初めて栄養検査を受けました。バランスよく食事で補っているつもりでも、実は足りていない栄養素がたくさん。当時はアメリカにデータを送って診断してもらう、というそれなりに時間もお金もかかる検査でしたが、今はもっと気軽に受けられる検査キットがありますよね。
ファンケルの「パーソナルワン」もそのひとつ。食習慣、生活習慣に関するアンケートに答えて尿検査キットを取り寄せ、郵便で尿検体を投函。メールで検査結果が届き、提案されたサプリメントの中から選んで定期購入できるといういわばオーダーメイドシステム。
不足しがちなものなど自分の体のクセを認識しておくのは、その後更年期などでガクッと体に変化が起きても慌てないで済みます。私がさほど更年期の症状がなく過ごせているのも、早め早めに必要なものを補ってきたからかもしれません。
Profile 稲益智恵子(美容ライター)
フランス滞在後、ファッションブランドPRを経てライターに。STORYにて「40代・ビューティ迷子は新作コスメに頼りなさい」を連載中。「美は一日にして成らず」をモットーにアラフォー、アラフィフを楽しく&美しく生きるためのライフスタイルを日々探求中。
撮影/五十嵐 洋 イラスト/村澤綾香 取材/稲益智恵子 編集/水澤 薫(CLASSY.編集部)