大草直子さん「入学式には、ハレもケmo使える、投資する価値ある【バッグと靴】を!」

<Roger Vivierのバッグ & Sergio Rossiのパンプス>

バッグ〔H22.5×W28.5×D12.5cm〕¥379,500(ロジェ ヴィヴィエ/ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン)パンプス〔H7.5cm〕¥82,500(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ カスタマーサービス)

冒頭から私事で恐縮ですが、長男が今年3月中学を卒業します(※4月号発売時)。もちろん、その後は4月に入学式が待っていて。子供たちのけじめの式には、着物を着ることが多いのですが、今年はネイビーのセットアップにするつもり。

卒業式は「叱ってくれた、褒めてくれた先生へ感謝の気持ち」、「一緒に育ってくれた友達にありがとうの気持ち」を表する着こなしを心がけます。今年もその思いに違いはありませんが、式が二部制になったり、短縮になったり……。そもそも、ヘアセットや着付けをお願いすることも少し難しい。

というわけで、色々な予算を、「バッグと靴」にかけることにしました♡ そうだよそうだよ、「呼び出し」を頂き何度も学校に行ったし、母親だって感謝されて良いよね!式の着こなしは、自分らしさや個性を映すものではなく、他者への謝辞を表すものなので、今っぽさと「好き!」な気持ちはバッグと靴に。

母の時代であれば、同じブランドの「お揃い」もあったのでしょうが、今なら、例えばこんなセット。ロジェ ヴィヴィエのスクエアバッグは、正統の美しさをもちながら、モードにも持てる。例えばボーダーのTシャツにデニムでも、プリントのワンピースでも。そしてセルジオ ロッシのパンプスは、アーモンドトウと太めのヒールがポイント。「四角い」バッグと合わせた時に、ほんのり優しく見えるのが良い! もちろんどちらも、ハレにもケにも使えるから、充分「元は取れる」のです。

大草直子さん
大草直子さん
スタイリスト、エディター。1972年東京都生まれ。「ヴァンテーヌ」(現在休刊)の編集者を務め、その後フリーランスに。新刊『飽きる勇気』(講談社)が好評発売中。昨年やっと着手して、きっとこの号が出る頃完成するはずの、庭のリビングルーム。手つかずだったデッキにテーブルやエコスマートファイヤーを置いて、「外時間」を楽しみたいな! と思っています。

撮影/佐藤 彩 スタイリスト・取材/大草直子 構成/伊達敦子 ※情報は2021年4月号掲載時のものです。

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