〝もう40代〟なんて絶対思わないでほしい【イナトモWEB Vol.13 鈴木保奈美さんと対談③】
少しだけ先を生きる保奈美さんから
40代に向けた貴重なメッセージ。
力の湧く貴重なコメントは必見です!
鈴木保奈美さんとの対談企画もついに最後となる第三回。50代をむかえ、常にチャーミングで女性からの憧れのトップを維持し続けている保奈美さん。若さの秘訣、行きたい旅行先、40代の頃に感じていたことなど、少し先を生きる先輩としての力強いメッセージには、稲沢さんはじめスタッフ一同感激。保奈美さんからの素敵なエピソードもふまえて、ご紹介します!
1966年生まれ。1986年にTVドラマデビュー後、1991年にフジテレビドラマ『東京ラブストーリー』の大ヒット以降、数々のドラマに出演し女優として活躍の一方、婦人公論(中央公論新社)をはじめとするコラムの連載を担当し、同誌より昨年12月には、初の著書『獅子座、A型、丙午』を発売するなど、執筆の分野でも活躍中。プライベートでは3人姉妹の母でもある。
稲沢朋子さん(以下敬称略) 普段気をつけている美容法はありますか?
鈴木保奈美さん(以下敬称略) よく聞かれるのですが、あまりないんです。乾燥するからクリームをつけようとか、あるものでまかなっている感じで、特別なことはしていないです。
稲沢 それは驚き!だとしたら食べ物ですか?
鈴木 家ではなるべく玄米を。栄養バランスには気をかけていますが、その日食べたいものを食べ、お酒も飲む時は飲むし、それほどストイックではないです。よく食べてよく寝ることくらいかしら。今はなかなかジムに通える状況ではないので、自己流ですが、毎朝ストレッチはやっています。ヨガとジャイロトニックも7~8年続けていました。
稲沢 毎朝続けることは、簡単なようでいて、なかなかできないことですよね。昨年、著書を出版されましたよね。短いエッセイに起承転結がきちんとあって、以前から執筆などされていたのでしょうか。
鈴木 今までは文章を書くことは、お仕事としてはやっていなかったのですが、エッセイの連載をいただいたことで、2年半かけてやっと1冊の著書になりました。もともと言葉をこねくり回すのが好きな性分なので、友人にメールを送るときも、言葉じりなどは色々考えて送っていたかな。文章を考えることは好きです。
実は、結構引きずるタイプ。
次で良い結果を出さねば!って
思うことしかできない性分です。
(鈴木さん)
稲沢 ストレスは何で発散していますか?
鈴木 実は私、結構ぐちぐち引きずる方で、自分ながら暗いと思っているくらい。気が小さいし、すごくクヨクヨするんです。だからストレス発散法がなく、次で挽回するしかないって思うくらい。ドラマで大失敗して、何日も引きずることもあります。代わりのことでは埋められない性分。
稲沢 いつも堂々とされていらっしゃるので、すごく意外!お買い物や食事でストレス発散しても、それって一時的なことで素に戻ると引きずってしまう気持ちわかります。
コロナ禍が落ち着いたら旅したい。
友人の住む、フランスのぶどう畑、
ロンドンやアイルランドにも!
(鈴木さん)
稲沢 お子さんの手が離れ、時間ができたら旅に出たいとお聞きしていましたが、これから行くならどこに行きたいですか?
鈴木 本当は、フランスに住む友人のぶどう畑を訪ねて、長く滞在しようとか、色々考えていたのですが、今海外に行ける状況ではないので、楽しみなプランは先送りにしています。ロンドンにも行きたいし、あとアイルランドにも。
稲沢 アイルランドはどうしてですか?
鈴木 若い頃からU2の大ファンなんです。彼らはアイルランド出身で、アイルランドの政治的な紛争などが歌詞の背景に書かれていたことを知り、U2の世界観を理解するためには、アイルランドに行かねば!という思いで、過去に何度か訪れたことがあります。日本と同じ島国でサイズ感も似ているので、何だか親近感が湧き、また行きたいなと思っています。
稲沢 素敵ですね。私は、子供たちと以前に旅したニューヨークに再び訪れたいと思っています。早く海外に行ける世の中に戻ってもらいたいですね。
私が40代の頃、もう40代!じゃなくて
まだ40代だなって思っていました。
“もう”って思わないで欲しいな。
(鈴木さん)
稲沢 保奈美さんから、40代に女性に向けてメッセージをいただくことはできますか?
鈴木 私も40代に入った時、焦りました。でも今振り返れば、“もう40代じゃなくて、まだ40代”だって思います。まだまだ新しいことに挑戦できる年齢なんだから“もう40代”なんて絶対思わないでほしい。
稲沢 40代が元気になれる素敵なメッセージ、ありがとうございます。確かに、私がモデルという新たな道を切り開けたのも40代、“もうこんな歳”って言いがちですが、言っちゃダメですね。
鈴木 そんなこと言っちゃダメよ。まだまだ可能性はたくさんある!気持ちの問題もあると思いますよ。
稲沢 気持ち、大切ですね。けれども、気持ちは若いつもりでショートパンツをはいた姿を見て、子ども達から年齢の割にイタいと注意をされたことも。若者には年齢を越えて受け入れられないこともあるみたいなんですよね。
鈴木 逆に私たちが、40歳になっても50歳になってもショートパンツをはいちゃう既成事実を作ってしまえば、あなた達が50歳になった頃、普通にはけるようになるのよ?その道を切り開いてあげてるのよ、っていうのはどうでしょう。
稲沢 確かに!新しい発想!それそのままいただきます(笑)。
鈴木 今は60歳でも50歳に、70歳でも60歳に見える人もいる時代、数字で自分を縛る必要はないと思います。
稲沢 保奈美さんのポジティブな考え方に目が覚めました。でも、最初からそう考えられていたんですか?
鈴木 私の場合、幸いにしてお仕事だけでなく身近なママ友にも素敵な年上の女性が多く、歳をとることをあまり悲観せずに過ごしてこれたのだと思います。
年齢に関係ない役。鈴木保奈美だったら
アリだなって思われる役に挑戦したい。
(鈴木さん)
稲沢 今後やりたいこと、挑戦してみたいことはありますか?
鈴木 お芝居を通して、それこそ年齢に関係ない役をやってみたいな、と思っています。普通50歳だったら、この役柄はできないだろうけど、鈴木保奈美ならアリだなって思われるような役に挑戦したいです。
稲沢 年齢に関係ない役とは?
鈴木 例えば、ほぼ同じ歳の織田裕二さん。『SUITS』の役柄でも、本来織田さんの年齢なら、弁護士事務所のトップの役の方がふさわしいかもしれないけれど、ドラマではヒラの弁護士で若者と一緒に走っている役柄でしたよね。でも、見ている側はなんの違和感もなく見られるじゃない?きっと彼は60歳になっても、現役で走っている役柄が似合うんじゃないかなと思うんです。レインボーブリッジも走っちゃうと思うの(笑)。表現は漠然としていますが、私も同じように、その年齢なのに、これやっちゃうんだ!という役柄を違和感なく演じることに挑戦したいと思っています。今までは、そういう人がいなかったとしても、私が最初に演じることができたら、それまでは違和感があったことも、いつの間にかスタンダードになるかもしれない。具体的に説明することは難しいのですが、今後、そんな引き出しを持った俳優になれたらなって思っています。
稲沢 保奈美さんからの40代へのメッセージや、これからのことをお聞きして、歳をとることへの恐怖感がなくなりました。若さの秘訣は何よりも気持ちが源と実感しました。私自身、今年で47歳となり50歳へのカウントダウンが始まったことに少し焦燥感があったのですが、吹き飛んじゃいました。あくまでもポジティブにいくつになっても前進することが大切ですね。素敵なお話ありがとうございました!
「連続ドラマW インフルエンス」
WOWOWプライムで放映中の「連続ドラマW インフルエンス」。橋本環奈さんが主演の感動サスペンスドラマ。鈴木保奈美さんは、事件の真相に迫るキーパーソンの小説家役で出演。稲沢朋子さんは、鈴木さん演じる小説家の前に現れる謎の女として出演します。3月20日の夜10時よりスタート(毎週土曜夜10時 放送・配信 全5話)
美容には意外に無頓着。
毎朝のストレッチが習慣くらいです。
(鈴木さん)