中村倫也さんは「結婚できない男」?【CLASSY.特別インタビュー 前編】

映画やドラマ、CMに大活躍の中村倫也さん。“自意識”を曝け出し“丸裸”で書いたという初のエッセイ集『THE やんごとなき雑談』(KADOKAWA)』も発売日に重版が決定という人気ぶり。今回、初の著書出版を記念しCLASSY.ONLINEでオリジナルインタビューを2回に分けてお届けします。まずは初エッセイに対する中村さんの思い、そして著書にも書かれている恋愛・結婚観についてお伺いしました。

初の著書で語った恋愛・結婚観について

-雑誌『ダ・ヴィンチ』の連載に

-雑誌『ダ・ヴィンチ』の連載に書き下ろしを加えた初のエッセイ本を出版。完成した本を手にした時の感想は?

「連載自体は去年の10月に書き終えて一区切りついたんですが、書籍化に向けて年末年始にずっと書き下ろしやいろんな企画、調整をしていたので、『やっと完成したものを目の前にできた』って思いがありました。毎月連載していたものをただまとめただけでなく、ちゃんと芯の通った一冊になったなあという感覚もありましたね

-ご自身では完成したものに満足なさっていますか? 

「まあ『しょうがねえな』って。その月々に自然に生まれたものを綴ってきたらこうなったので、これが僕なんだろうなって思います」

-本書では“学生時代は自意識過

-本書では“学生時代は自意識過剰でモテたくて仕方なかった”と書かれています。今でもモテたいと思っていますか? 

「今、そういう気持ちはあんまりないんですよね。この何年かは、なんの下心もなく美人女優と話せるようになりました(笑)。どきまぎするようなこともなくなって良かったです。現場で落ち着かないですからね。いろんな人と気楽に適切な距離を測りながら、コミュニケーションをとれるようになってきたかなと思います」

-結婚できない男の三大特徴「仕事人間」「非恋愛体質」「生活リズム確立されてる系男子」をご自身はすべて備えていると書かれていますが、そもそも好きな女性のタイプは?

「あんまりないんです。男って多分、タイプがどうこうってないんだと思うんですよ。まあでも、“ちゃんとしてる人”がいいかなあ。ざっくりしてるけど(笑)。ちゃんとしていて、生きていくうえでなんとなく目指すものがあって、向上心を持って取り組んでいる人がいいですね」

 

 

-20代の頃とは好きなタイプが

-20代の頃とは好きなタイプが変わりましたか?

「あんまり変わってないかな。(30代の今も)共通しているのは“可愛い人”が好きです。見た目もいいにこしたことはないんでしょうけど、人として可愛らしいなって僕が思える人がいいですね」

-仕草など、女性に対してキュンとするポイントはありますか?

「なんだろう。エロい意味ならいっぱい出てくるんですけどね(笑)。そんなこと言ってもしゃあないし。鎖骨がキレイな人が好きだなとかフェチ的なものはありますが、それは付き合ってからのことですね

-もし結婚するなら、どんな女性が理想ですか?

「さっき言ったような好きなタイプと同じですけど、一緒にいて楽しい人がいいですかね。最初からパズルのピースがパチッと合うことなんてないと思うし、お互いにすり合わせながら仲良く生きていければいいんじゃないかな。尊重し合えればいいですね」

-なんだか結婚願望はなさそうです。

そうですか? すぐにでもしたいですけどね。明日にでも結婚発表してるかもしれないですよ、昨日出会った人と(笑)」

中村倫也

‘86年12月24日生まれ 東京都出身 血液型A型●’05年、俳優デビュー。’14年『ヒストリーボーイズ』で舞台初主演し、第22回読売演劇大賞優秀男優賞受賞。’18年NHK連続テレビ小説『半分、青い。』に出演、人気を博す。最近の主な出演作はドラマ『凪のお暇』『美食探偵 明智五郎』『この恋あたためますか』、映画『水曜日が消えた』『人数の町』など。主演ドラマ『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系)が放送中。映画『ファーストラブ』『騙し絵の牙』が公開中、『100日間生きたワニ』(声の出演)が5月28日(金)公開。

中村倫也さん初の著書が発売中!

「THEやんごとなき雑談」

雑誌『ダ・ヴィンチ』で2年間にわたり連載されたエッセイ『中村倫也のやんごとなき雑談』に、書き下ろしを加えた初のエッセイ集。つかみどころのない俳優・中村倫也が、こじれた自意識を爆発させた“中村哲学”が満載。挿絵や表紙のイラスト、タイトルロゴも中村さん作。本人のアイデアから生まれたというカバー裏の恥ずかしい仕掛けも必見。書籍製作の舞台裏を追ったドキュメント動画をYouTubeチャンネル「ダヴィンチ放送部」で公開中。

 

撮影/イマキイレカオリ 取材・文/駿河良美 構成/中畑有理(CLASSY.編集部)