洗濯のプロが、晴れの日も部屋干しする理由って?【梅雨時期でも早く乾く!正しいお洗濯講座】

スッキリ乾かないし、ニオイも気になるし…お洗濯がストレスな梅雨シーズン。部屋干しできちんと乾かす方法は?早く乾くコツってあるの?…毎日のことなのに、意外と知らないことが多いお洗濯。というわけで、今まで誰も教えてくれなかった正解を日本一の洗濯屋・洗濯ブラザーズのみなさんに聞きました!お気に入りの衣類を大切に長く着るために、ちゃんとお勉強しましょう!前編は、部屋干しのポイントをレクチャー。

1.季節や天気関係なく、衣類は基本部屋干しがおすすめ!

紫外線は衣類を傷めます

晴れの日=洗濯日和、は大きな間

晴れの日=洗濯日和、は大きな間違い。紫外線は衣類を傷めやすく、色褪せの原因になるからです。大切な衣類を綺麗な状態で長持ちさせたいのなら、ぜひ部屋干しを。“部屋干しはパリっと乾かないしニオイもつきやすい”と思われがちですが、乾燥のメカニズムを知って条件を整えれば、どちらも回避できるんです。花粉やPM2.5の付着からも守ることができるので一石二鳥。雨の日でも“あえて部屋干しする“と前向きに捉え、洗濯とオシャレを楽しみましょう!

2.スッキリ乾く「部屋干し」3大ポイント

早く乾かすにはコツがあるんです!

    晴れの日=洗濯日和、は大きな間

    【POINT1】エアコン、除湿機、扇風機で乾きやすい空気を作る
    衣類が乾燥しやすい湿度、温度、風の流れを作ることが大切。まず室温をエアコンで管理。洗濯物の乾燥は、人間が快適に感じる気温がベスト。梅雨〜夏なら27度くらい、冬なら20度くらいに室温を保ちましょう。次に湿度。衣類が乾きやすい湿度は40%以内なので、除湿機で調整しましょう。除湿機は空気清浄機についているものでもいいし、小型のものなら5000円台から購入できます。最後は風です。適度な風を送り空気の循環を作りつつ、衣類の下のほうに風を当てると全体が早く乾きます。扇風機かサーキュレーターを使いましょう。換気扇のある場所ならそれも回しておくと尚良し。風が一番当たる場所に、乾きにくい厚手の衣類を干すと効率が良いですよ。

    晴れの日=洗濯日和、は大きな間

    【POINT2】なるべく狭い部屋で・高い位置に干す
    広い部屋のほうが空気の循環が良く早く乾きそう…に見えますが、湿度を効率よく下げられるのは狭い部屋。エアコン機能がついているなら浴室でも大丈夫です(お風呂に入りたての水滴・湿気まみれの場合はNG。浴室乾燥機がついているならそれひとつに任せてもOK)。ただし、浴室はそもそも湿度が高く、エアコンに黒カビが発生しやすいのが難点。黒カビが衣類に付着すると臭いや黒ずみの原因になるので、エアコンのメンテナンスは定期的に行いましょう。また、干す位置は大人の背より高いくらいのラックに吊るすのがベスト。部屋の低い位置には湿度と冷たい空気がたまります。高い位置は乾燥しやすく温かい空気がたまるので、そこに干したほうが乾きの効率がよくなります。

    晴れの日=洗濯日和、は大きな間

    【POINT3】ぎゅうぎゅうに干さない!必ずこぶし1個分をあける
    洗濯物をぎゅうぎゅうに詰めて干してしまうと、空気の流れが滞ってしまい、どんなに頑張って温度や湿度を調整してもその効果は発揮されません。衣類の間隔をこぶし一個分以上あけて、風通しの良い環境を作りましょう。また、衣類が空気に触れる表面積をなるべく広くとることも、早く乾かすコツです。

後編では、「ニオイがつかない方法&ニオイがついてしまったら?」をテーマに正しいお洗濯を教えます!

茂木貴史、茂木康之、今井良の3人で結成し、毎日の洗濯を楽しくハッピーにするための活動をするプロ集団。横浜でクリーニング店「LIVRER YOKOHAMA(リブレ ヨコハマ)」を経営するかたわら、劇団四季、クレイジーケンバンドなど国内外の有名アーティストの衣装クリーニングを行う。また、オリジナルのナチュラル洗剤を開発し、好評を博している。著書に8万部突破のベストセラー『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(アスコム)。
茂木貴史、茂木康之、今井良の3人で結成し、毎日の洗濯を楽しくハッピーにするための活動をするプロ集団。横浜でクリーニング店「LIVRER YOKOHAMA(リブレ ヨコハマ)」を経営するかたわら、劇団四季、クレイジーケンバンドなど国内外の有名アーティストの衣装クリーニングを行う。また、オリジナルのナチュラル洗剤を開発し、好評を博している。著書に8万部突破のベストセラー『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(アスコム)。

洗濯ブラザーズ
オリジナル洗剤オンラインショップ/公式サイト
 
https://sentakulife.com

イラスト/雑賀建郎 取材/野田春香 構成/月田彩子(CLASSY.編集部)