暑い日のお料理、今年は全部電子レンジに任せちゃいませんか? 電子レンジ調理の達人たちが教えてくれた少しのコツで、だいたいのものはレンチンだけでつくれちゃうんです。この記事では料理研究家のほりえさわこ先生に教わった、豚肉のしょうが焼きとサバの味噌煮のレシピをご紹介します。
つけ合わせ野菜も一度に完成する「豚肉のしょうが焼き」
「耐熱の盛り皿で調理をすれば、そのまま食卓に出せるのでラクですよ。ラップはすぐに外さずに、食卓で食べる直前に外しましょう。全体に余熱が回って保温効果も高いし、お肉がパサつく心配もありません」
●材料(2人分)
豚肉(しょうが焼き用)・・・150g
【A】しょうが(すりおろし)・・・ 1片、しょうゆ・・・ 小さじ2、砂糖・・・ 小さじ1、マヨネーズ・・・ 小さじ1、片栗粉 ・・・小さじ2、サラダ油 ・・・小さじ1
もやし ・・・1/2袋
にら・・・ 1/2束
●つくり方
①Aを混ぜ、豚肉にまぶす。
②もやしはできれば根を取り、にらは4㎝長さに切る。
③盛り皿に②をのせ、その上に①を広げて並べ、ふんわりとラップをかけて電子レンジで3分30秒加熱する。
\ここがポイント♪/
豚肉は重ねない!
「豚肉は重ならないように野菜の上に並べます。野菜の上に肉を置くことで空気の層ができ、ふんわりと仕上がります」
一人分ずつ盛りつけた状態でそのまま電子レンジに「サバの味噌煮」
「1人分ずつ盛りつけて加熱すると、加熱ムラや失敗が少ないし洗いものも減ります。サバは身の薄い部分が丸まってしまいがちなので、ねぎとししとうで挟むように置くのがコツです」
●材料(2人分)
サバ ・・・2切れ
しょうゆ・・・ 大さじ1
ししとう・・・ 4本
長ねぎ ・・・15㎝
しょうが・・・ 1片
【A】 味噌 ・・・小さじ4、はちみつ ・・・小さじ4
●つくり方
①サバは皮目に×印の切り込みを入れ、しょうゆをかけて10分おき、水気をふく。
②ししとうは切り込みを入れておく。長ねぎは斜め切り、しょうがは千切りにする。
③1人分の耐熱容器(盛り皿)に長ねぎを置き、サバを皮目が上になるようにのせる。サバの身が薄い部分を押さえるようにししとうを置く。
④Aを混ぜ合わせ、半量を1人分のサバの皮の上にたっぷり、野菜に少しのせ、ふんわりとラップをかけて電子レンジで1人分あたり2分30秒加熱する。
⑤粗熱が取れてからラップを外し、しょうがを飾る。
\ここがポイント♪/
サバは下味をつけて常温に
サバはしょうゆで下味をつけておくと、臭みが抜けて美味しくなります。常温に戻すことで熱が回りやすくなる効果も。
ししとうには切り込みを!
ししとうはそのままレンジ調理するとはじけてしまうので、切り込みを入れて空気が抜けるようにしておきます。
ほりえさわこさん
祖母、母と親子三代で料理研究家として活躍。便利な調理道具を駆使した家庭料理レシピに定評あり。キッチンには電子レンジが2台あり、普段の食事やお弁当づくりにフル活用している。
Mart2021年8月号
火を使いたくない日の「レンチン」最大活用術 より
撮影/中林 香 レシピ考案・調理/ほりえさわこ 取材・文/富田夏子 編集/永島 大