子どもに初めてお手伝いをしてもらうとき、親はどんなことに気を付ければいいでしょうか? 「お手伝い育」を心がけてきたおかげで、二人のお子さんは今や家事の心強い味方というMartist・三木芽久美さんに、親としての心構えやコツを教わりました。
【4】「ルールだから」は通じない
「うちのルールだからやるべき」と伝えても、子どもにはなかなか響きません。それよりも、お手伝いをすることで、「楽しかった」「うれしかった」などの感情を味わえることが大切だと思います。
お手伝いが子どもにとって楽しくなるような工夫や、やってみたくなる工夫をこらすのが、私たち親の腕の見せどころ。具体的なアイデアは、次回の記事以降でご紹介します!
【5】簡単なことから始めよう
お手伝いは初めがとても肝心。絶対に失敗しない簡単なことからやらせてみて、自分ができた達成感や成功体験を味わわせてあげましょう。
たとえば初めて包丁を使うのなら、パン、バナナ、チーズ、ちくわ、木綿豆腐などのやわらかいものから切らせてみるのがおすすめ。焦らず少しずつステップアップしていきます。
難しいことに挑戦させるときは「すごく難しいよ! ママでも失敗することがあるんだよ。それでもやってみる?」などの声がけを添えて。「難しい」という言葉に、子どもの挑戦心がかき立てられるし、集中しようと思うみたいです。
【6】初めのうちは完成度が低くてOK
「すべてを責任持ってできるように」「完璧にできるように」などと気負わずに、子どもがやりたがることや好きなことをさせながら、少しずつできることを増やしていきましょう。完成度が低くても、絶対に否定やダメ出しはNGです! 特に初めのうちは、自分でやり切ることに意味があります。
家庭科の授業でよくあるのですが、やってみて楽しければ、「先生、これやってみたよ!」とか「できたから見て見て!」とか、子どもたちはその結果を必ず報告したくなるものなんです。
三木芽久美さんプロフィール
Mart公式アンバサダー=Martistでは、「ハンドメイドの女王」としてDIYなどのジャンルで活躍。小6と小3の男の子のママ。小学校の家庭科の先生としての顔も持ち、慌ただしい毎日。趣味はヒップホップダンス。
イラスト/うてのての(asterisk-agency) 撮影/林 ひろし〈三木さん〉 取材・文/田島えり子 編集/小橋健太郎 構成/Mart編集部
2021年8月号
夏休み直前! 家庭教師ならではの視点で 三木芽久美さんの「お手伝い育」20tipsより