マシュマロさんだってオシャレを楽しく! 野呂佳代さんの”ファッション哲学”とは
マシュマロ体型モデルとして大人気の野呂佳代さん。プライベートではどんなふうにファッションを楽しんでいるのか、彼女がたどり着いた哲学やテクニックを教えてもらいました。
ふだん、ファッションで気をつけていることは?
「いちばんはスタイルアップ。太っていることを気にしてないかと言ったら嘘になるけれど、今の体型をフルでよく見せるためにできることを取り入れるのが大事かな。つい「入るもの」を選んでしまうけれど、それだけではなく、さらに自分の体型がキレイに見えるものを見極めるようにしています。
たとえばパンツは、どストレートかテーパード。夏はストレートのテロテロ素材なら脚が長く見えるし、痩せて見えるし、華奢に見える。丈感は靴にかかるくらいのちょっと長めか、くるぶしが出るクロップド丈の二択。ネット通販で見つけて気に入っているパンツを1年中履いていますね。黒で¥2,000くらいでした。
トップスは、襟の詰まったものは避けています。首が短いし、顔が丸いから。ティアードデザインは広がる位置やフリルの位置も気にしてますね。STORYwebで着た衣装のバナナリパブリックのワンピ(ベージュ)のように低めから広がるものはOKだけど、ウエストから広がるものは腰回りが丸く見えるので選ばないようにしています。年齢とともに高めの位置から広がるものは妊婦見えするので避けるようになりましたね。立体的にAラインに広がり、足首が見える丈感がベストかな。広がるシルエットを着る日は、ポシェットでお腹周りを目眩しするのも使えるテクニックです」
この夏はどんなファッションがしたい?
「自分の中でずっとブームなのがハーフパンツ。ヒールでごまかしてデニムも短いのを穿いちゃう派ですね。ハーフパンツは脚を強調するっていうよりは、全体で夏を楽しもう! っていう、爽やかなイメージのスタイリングがしたいから穿きます。透けニットやシースルーでカジュアル具合をセーブしたり、大人に見せたり。あとはBIG Tシャツ。とろみのあるパンツなど、どこかで女らしさを取り入れて着たい。特に肌見せする夏は、選ぶアイテムやキレイめなアクセでひと盛りして、大人っぽさや女性らしさを意識して”ただ太ってる人”にならないように気をつけていますね」
野呂さんが「自分に似合う服」を見つけられたのはなぜ?
「アパレルブランドで販売員をやっていたこともあって、元々洋服が好きっていうのも大きいと思います。あとはアイドル時代、周りのメンバーと同じ衣装を着るのが当たり前で、そういう環境で「どうやったら痩せて見えるか」を研究してました。特にお尻と太もものボリュームがすごいから、スカートの丈感やシルエットにはこだわって、衣装さんに合わせて作ってもらっていましたね。とにかく大きい体型が小さく見えることを突き詰めていて、それが今のおしゃれにも繋がっています。
スレンダーなモデルさんを見てうらやましいって思うし、こんな体型だったら人生違っただろうなって思うけど、なかなかストイックには痩せられないし、今の自分を受け入れて、楽しめるファッションがしたいですね。大好きなSTORYで、ありのままの自分を発信できる場所をいただけるのはすごくうれしいです」
撮影/平井敬治 モデル/野呂佳代 ヘアメーク/シバタロウ スタイリスト/MaiKo yoshida 取材/坂本結香