アナウンサー木佐彩子さん「40歳直前で始めた新番組が、私を成長させてくれた」
”女子アナ”としてテレビで活躍し、華やかなイメージが強い木佐彩子さん。40歳を前に新しい挑戦をしたことで、40代が充実されたと言います。そんな木佐さんのSTORY世代へのアドバイスです。
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自分の生の声を届けるためにいろいろと勉強を
私の20代は、時代的にもそうでしたが「局アナ」という華やかな肩書きのイメージで見られていたと思います。30代は結婚、出産、そして夫に付いてアメリカに渡って少しの間、専業主婦も経験。帰国後は家庭をメインにしつつ仕事を再開しました。
その後、39歳で生放送の報道番組を担当することになりました。まだ子どもは小さく、放送は週末で。旅行はできないし、土日にあまり子どもと過ごせないなど、ままならないことが多かったですね。いちばん大変だったのは、東日本大震災。自分としても混乱の渦中にいながら、伝えなければならなかった。番組を続けるうえで主婦業・母親業との両立は大変でしたが、責任と覚悟を持って私の「生」の言葉で伝えるために、いろんなことを勉強しました。その時がこれまででいちばん勉強したかな。生放送なので想定外のこともたくさんありましたが、そんなライブ感が私はやっぱり大好きなので、とてもやりがいのある7年間でした。だから40代はより“自分らしく”すごすことができ、内面で勝負できたんじゃないかな、と感じられた時間でしたね。最高に楽しかったです!
自分で自分にリミットをつけてしまうのはもったいない
39歳で番組を担当することになったときは、まだ子どもも小さく夫も現役。かなり悩みましたが、せっかく私にとお話しをくださったのだからとお引き受けしました。選んだ以上は後悔したくないから最大限の努力をしました。一歩踏み出せたことは、とてもよかった!
40代って「自分はこういう人間だ」って決めつけてしまっているところがありますよね。自分で自分にリミットをつけてしまうのはもったいない。強制的に一歩踏み出せば違う景色が確実に見えるはず。自分の未知なる部分を知りたくないですか?失敗したっていいんです。経験したことが大切。何かチャンスがあったとき、やりたいと思ったら勇気を出してチャレンジしてみましょう。まだまだ新しい自分を探せます。新しい自分に出会えるのは最高ですもん!
明日公開の後編に続きます
撮影/杉本大希 ヘア・メーク/荒木ゆきこ 取材/見学裕己子