洗濯は家族に手伝ってほしい家事のひとつ。「自分の服は自分でたたんで!」なんて言っても子どもはなかなか動いてはくれません。今回は子どもが思わずお手伝いしたくなってしまうようなアイデアをMartistの三木芽久美さんに教えてもらいます。ゲーム感覚で楽しく作業してもらいましょう♪
洗濯物を干す・たたむ・しまう
〝洗濯物を干す&しまう〟はゲーム化して乗り切る!
ちょっと面倒くさいなという作業も、戦略を立てるように指示してゲームっぽくすれば楽しんでやってくれます。
たとえば家庭科の授業では、「洗濯物を早く乾かすための風の通り道をつくるにはどうしたらよいか」を考えながら、たくさんの洗濯物を効率よく干すミッションを、子どもたちに与えてみました。ご家庭のやり方に応じて「靴下とふきんは、近くに干したらダメ」などのルールを決めれば、さらに難易度もアップします! でも、そのほうが盛り上がったりするもの。
洗濯物が乾いたら、限られた収納スペースにぴったりと収めるためには「どのようにたたんで、しまうのがよいか」というセカンドミッションに挑戦してもいいですね。
お手伝い後の声がけのコツ
上手にできていなくても、絶対に叱ってはいけませんよ。うまくいったときは、当然しっかりホメてあげてください。そして、初めてやったことが、うまくできないのは当然。そのときは否定せず、「よくできたね。ありがとう。助かったよ」の言葉がけで、気持ちよく作業を終えられることを優先しましょう。
でも、次にやるときには、プラスアルファの声がけを。「こうするともっといいよね」などの提案をしながら、よりよくなるコツを伝えていくと、少しずつ上達していくものです。
アイロンがけ
実験気分を体験させて楽しくお手伝い
アイロンは、「布目に沿ってかけるのがうまくいくコツ」ということをまず教えてあげましょう。布を斜めに引っぱりながら、斜めにアイロンを当てると布が伸びてしまうことを説明すると、子どもにとってもわかりやすくなります。スチームのオンとオフで、シワの取れ具合が違ったり、アイロン用ののり剤を使うとパリッと仕上がることなども、実験気分で体験させてみましょう。
上履き洗い
〝上履きを投げ込む〟をお手伝いへと解決
学校から持ち帰った上履きを、 洗濯機に投げ込むという困ったクセがあった次男。そのまま気がつかずに、ほかの洗濯物と一緒に洗濯機を回してしまって、ぎょっとすることがしばしばありました。そこで、どうせ投げ込むならと、お風呂場を投げ込み場所に指定。必然的に濡れてしまうので、自分でしぶしぶ洗うことになったのですが、ブラシと上履き洗いのスプレー洗剤を使いながら、泡まみれで洗うのが楽しかったようで、その後は自分で洗う習慣がすっかり定着しました。子どもごとに合ったやり方を考えてあげることが大事だなと実感した出来事でした。
三木芽久美さんプロフィール
Mart公式アンバサダー=Martistでは、「ハンドメイドの女王」としてDIYなどのジャンルで活躍。小6と小3の男の子のママ。小学校の家庭科の先生としての顔も持ち、慌ただしい毎日。趣味はヒップホップダンス。
イラスト/うてのての(asterisk-agency) 撮影/林 ひろし〈三木さん〉 取材・文/田島えり子 編集/小橋健太郎 構成/Mart編集部
2021年8月号
夏休み直前! 家庭教師ならではの視点で 三木芽久美さんの「お手伝い育」20tipsより